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2008年05月07日

今日は外来日。数日前から、今度の外来はチョイノリで行ってみたいと思っていて、いよいよ本当に実行したくなったのだ。

昨夜は天気予報をチェックした。都心にバイクで行くのは初めてで、しかもお茶の水となると私にとってはかなりの遠出。家からお茶の水までとなるとほぼ冒険みたいなもので、今日が私にとっての「GWのお出掛け」になるんだわと昨夜からワクワクして仕方がなかったのだ。

お昼はどこで食べよう。

日比谷公園辺りにでも行ってみようか。

パソコンで検索をして店の候補もいくつか頭に入れて、今日は「お出掛け」として家を出たのだった。

青梅街道を行き、山手通りを越えると、もう新宿がすぐそこにある。看板に「飯田橋」「新宿」とあるのを見ると、自分のバイクで都会にやって来た実感がわく。新宿を抜け次は飯田橋方面に向かう。車に乗せてもらってしか通ったことのない道。出掛けに日焼け止めも塗った。風が気持ちいいのだ。

神楽坂の近くを通って、いよいよ大通りに合流をした。

「ト、トーキョー」

都心に来ると私は毎回「はるばる東京にやってきた」感覚に覆われる。普段住んでいる所は大変のどかな場所なので、私にとって「何処なのか」が今一つピンと来ず、なので東京っぽい所に来ると、未だに「東京っぽい場所」におどおどするのだ。

ここはどこ。

時計を見たら家を出て40分程経っていた。

もう10分程で病院に着くんじゃないかな。

「おぉ、東京ドーム!」

東京ドームを左にして大きな交差点で信号待ちとなった時・・・・。

”プスンプスン・・・”

バイクが急に止まってしまったのだった。

ガソリンも入っているはずでどうしたんだろうと思って目をやると、ガソリンが勢い良く道にジョーっともれているではないか。足元からガソリンの臭いがしてバイクを動かすと導火線のようにこっちに点々とガソリンが繋がって来る。

「水道橋交差点」。結構な人が行き来していて、ガソリンはまだジョーっと漏れ続けている。この中の誰かが煙草のポイ捨てでもすれば、バイクは爆発して死者が出る大変なことになってしまうのだ。

どうしよう。

こんな時、誰に連絡をすればいいの。

「ガソリン、漏れてるよ」

と、スーツの男性に注意をされる。

そうなんです。それで私はどこに電話をしたらいいんでしょう。

早くしないと爆発しちゃう。

バイクの鍵についていたキーホルダーから、チョイノリを購入したバイク店に電話をする。バイク店が保険会社に連絡をするようにと教えてくれ、ガソリンタンクをオフにするよう指示をくれたのでガソリン漏れはここで収まった。

保険会社、電話通じず。

病院にも行かなくちゃいけない。

えっと、次に私は何をすればいいんだろう。

と、思っていたら駐車整備の見回りの人を発見。とりあえずこのバイクが故障したことと、しばらくこの辺りに置くことは可能か尋ねる。

係の人はどこかと無線で連絡を取って、了承をしてくれ最後に「ガソリンが漏れていたのなら、一応警察に連絡を取っておいて下さいね」と言って去って行ったのであった。

よかった。

おろおろしていた私も少し整理がつき、落ち着きを取り戻した。警察にも連絡をし、「じゃ、ちょっと話を伺いますんでそっちに行きますね」ということだったので、小蔭でようやく私もホっと一息ついたのだ。

5分程して・・・・。

「カンカンカンカン」音を鳴らし小型の消防車がこの辺りをウロウロし始めた。見れば車には6人の消防士さん達・・・・。

<私じゃないよね>

私は自転車に乗った近所の派出所の人が来ると思っている。だが消防隊員の人もこの近辺で誰かを探している様子なのだ。

バイクの近くに立ってみる。

もし探している人がバイクの女性なら、それは私です。

が、消防隊の人達は私に目もくれず人探しにやっきになっている。

<何かあったのかな>

それにしても遅い。もうあれから15分は経っている。もし重大な事件だったら手遅れになっている時間だぞ。

しょうがないのでもう一度電話を掛ける。

「あの、さっき電話した者なんですけど・・・」

事情を説明すると電話の相手はさっきの人と違っていたので今ひとつ事情を飲み込めないみたいだったが、「もうまもなく着くんじゃないでしょうかねー。もうちょっと待ってみてもらえますか」との返事だった。

それから5分。

6人の消防隊の人達に警官3人が合流をして、少し離れた所では今度はミーティングのようなことをしている。

<まさか、やっぱり私じゃないよね>

不安に思っていたら・・・・・

電話が鳴った。

「@@消防隊ですが、ヨシカワさんですか」

約10人の集団は私を探しており、どうしてこんな大事に至ったのかと驚きながら「あのバイクがそうです」と指差すとみんなの「え!」という心の叫びが聞こえてきたようであった。

隊長さんらしき防炎服の人がトランシーバーで「本人と接触!」と緊迫した声で言っている。現場の写真をと言ってまた別の隊員さんがチョイノリの写真を撮る。ミニバイクの女性を9人の消防隊と警官が囲むだなんて尋常ではない光景だった。

待っている間にガソリンは蒸発し、一見ただの路上に止まっているバイクでしかなくなっていた。

一体どうしてこんな騒ぎになったのか、電話をした時の私はもう冷静なはずだったと思うのだが・・・

保険屋さんが手配したロードサービス車が来てバイクを持って行ってもらったら、1時間半経っていた。

病院に遅刻をし、日比谷公園でのランチもなくなり、バイク自体が修理となって「お出掛け」は尻すぼみに終わった。

楽しみにしていた一日遅れのGWの予定。

まぶしい程お日様が光る五月晴れの一日であった。

Posted by 吉川みき : 2008年05月07日

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