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2010年02月27日

つるバラの誘引をした。つるバラは名前の通り、つる性のバラのことなのでオベリスクというドーム状の柱やアーチや壁に這わせないといけないのだが、これをする作業が真冬の12月〜2月までの時期なのだ。この時期のバラの茎は曲げても折れることがないので、春に新芽が伸びてくるのに合わせて茎を留め直すのがベストとされている。

去年買ったつるバラで「ポールズヒマラヤンムスク」という種類があり、これが茎が8メートルぐらいの長さにまでなるものなので、咲いた時にはすごく綺麗なのだがこの8メートルを壁に這わせるのがかなり大変な作業になる。

掃除しなくちゃなぁと思いながら先延ばしにしているキッチンの換気扇と同じように、私はこのヒマラヤンムスクを12月から放ったまま今日まで来てしまった。春になると茎が元気になるので、その頃になって誘引をすると今度はポキっと折れてしまう。カレンダーを見たら、個人的には2月はもう今日しかこれをやれる日はないぞと思い、脚立を玄関に運んで来たのだった。

壁のボードに針金の渡してそこに茎を這わせて、要所要所留める。

背が低く手が届かない所があり、本当ならもっと二階近くにまで茎を伸ばして行けたらよかったが、まぁそれはセルフでやるからには仕方がない。

が、途中

「ああ〜〜っ」

と、トゲつきの枝が顔に降って来たり、

「いたっ!」

トゲが刺さったり、

「うわ〜〜」

脚立から落ちそうになったり・・・

この間蛍光灯を替える時も思ったが、やっぱり結婚していたらよかった。

しかし。

私のプチ「結婚していたらよかった病」は一過性。

やった!完成!

出来映えはともかく、無事つるバラの茎を玄関の上の方にまで誘導することが出来たのだ。

<やったわ>

<一人で出来た>

しばらく感慨にふけって、玄関の扉の上辺りを見つめていた。

<5月になったら、ここに葉っぱがいっぱいついて>

<白い桜の花のようなバラがいっぱい咲くんだわ>

<今は何もないけれど>

<うふふ>

心の中はウキウキだったのだが、端から見たらそうは映らないのだろう。お向かいのご婦人が丁度家に帰って来たのだが、「どうしたの!」と声をかけられた。

「猫?」

「何か居るの?」

ハっと我に返ると、私は怖い顔で棒を持ち仁王立ちで二階の屋根を見ている風にしか見えない様子であったのが自分でもわかった。

「いえ、バラが」
「えっと、バラを」

バラは今は葉っぱも何も出ていないただの枯れ木にしか見えない様子なので、信じてはもらえなかっただろう。これから咲くであろうバラに心を奪われて幸せに浸っていたのだが・・・・。

そう言えば、私が子供の頃母もバラにやけに凝っていた。

門を上がった所にバラのアーチを組み立てていたっけ。

私はよくトゲで洋服を引っ張られて、バラはあまり好きじゃなかったのだが、その母と今私は丁度同じ位の年になった。

Posted by 吉川みき : 2010年02月27日

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