2007年01月03日 |
目覚めたら昨日より具合が悪かった。
誰か。
来て。
シ〜ン。
悲しかった。
正月三が日、私は福袋を買いに行き、ユザワヤに行って時間気にせず好きなだけ遊んでいようと思っていたのだ。
一人暮らしの正月は・・・、
家族サービスも、姑に気を使うことも、お年玉貧乏になることもない。そこに醍醐味がある。近所のチビッコには、寂しく孤独な一人の正月だと思われているかもしれないが、ユザワヤがあればちっとも寂しくない。むしろこの3日間でどれだけユザワヤに心おきなく通えるのかが私のテーマだったのだ。
だがしんどい。
しんどいと一気に一人暮らしは不幸気分を味わうことになる。
誰からも電話もなし。
断線でもしているのかと思ったが、自宅電話はツーツーと言っていた。今日、もしもいつもかかってくる「ツーショットダイヤルですか?」の間違い電話が掛かってきたら、間違いなく知らん人でも家に呼んでいたのだ。
ポカリスエット、買ってきて下さい。
シ〜ン。
食欲、ゼロ。
お茶が胃に滲みる。
<餌、ちょうだいよ。>
ダンボの餌が切れていた。
夜になってひどく抗議を受けることになり、結局餌を買いに出ることとなったのだった。
お正月さん、さようなら。
ところで、何個食べたかしら。
2007年、ビオフェルミンが主食の正月となったのであった。
Posted by: 吉川みき 2007年01月03日 | パーマリンク | コメント (0)
2007年02月01日 |
雑貨が好きな私だが、これは”トゥマッチだろう!”と思って店で眺めるだけの品がある。
ウエルカムボードだ。
玄関の外に吊したり置いたりするものには、なんでこう「welcome」とプリントされているものが多いのだろう。それがまぁウエルカムボードというものなんだろうが、私個人としてはウエルカムボードにわざわざウエルカムと書くのは、余計なことなのではないかと思うのだ。
<welcomeはいらないわ>
心の中でつぶやきその場をあとにする。
泥棒もウエルカム?
セールスもウエルカム?
ノー、サンキュー。
逆にボードを出すなら「セールスお断り」とやりたいところ。だがそれでは玄関先が少し冷たい感じになるなと思うから控えているぐらいなので、誰が立つのかもわからない玄関口に、この家の住人の意思としてせめて”ウエルカム”と手は広げない、としているのである。
今日から2月。
近所のクリスマスイルミネーションの家は、まだクリスマスの時と同じフルセットのイルミネーションで、電動サンタがビヨーンと箱から出たり入ったりしている。近くで見たら、サンタが出た時の大きさは、私より背が高くなっていて、相当大きい物であることがわかった。
あの家もある意味、「ウエルカム!」と家全体で言っているようなものだ。
お店じゃないんだから、ウエルカム!はやめようよ。
しかし今度、ウエルカムボードを出している家を見つけたら一回ピンポンを押してみようか。
「あのぅ・・」
「はじめまして!」
「ウエルカムってあったから・・」
「きちゃった!」
ちょっと。
気持ち悪がらないで下さいよ。
別に私は怪しい者ではない。
ウエルカムってそういうことだろう。
来ちゃいけないの。
ウエルカムボードはトゥマッチな雑貨なのだ。
Posted by: 吉川みき 2007年02月01日 | パーマリンク | コメント (0)
2007年03月01日 |
キャミソールという服がある。タンクトップのもう少し下着っぽいやつで、インナーに着るという着方が多い、まぁ一般的な女性の服なのだが・・・・。
今日は、このキャミソールを買って、それから約20分程の間に、この買ったばかりの服を落としてしまった。
今まで数々の落とし物はしてきたが、買ったばかりの物を落としたのは多分初めてなのだ。
気付いたのは家に帰ってからのこと。
あら。
服がない。
駅前で買い物をした時には、もう持っていなかった。駅のほぼ構内にあると言っていい店で買ったものだったので、切符を買って電車を降りるまでの間に落としたという間抜けな失くし方をしたのだった。
落とし物センターに電話をしたが、届けはなかった。駅に電話をすれば、最新の情報がわかると教えてもらったが、どの駅にも届いていないということだった。
誰かが持ち帰ったとすれば、それはどんな人なのか。別に売ったって大した額にもならない、半分下着みたいな服なのだ。自分か家族が着るぐらいしかないだろう。
あれは店頭で、黒にしようかサーモンピンクにしようかと、随分迷って買ったものだった。普段着ている服は黒が多いので、中に着るのならたまにはこういう色も可愛いなと思って、土壇場で黒をやめてピンクに決めたという経緯があり、私にはちょっとだけ冒険のキャミだったのだ。
せっかくのトライだったのに。
しょぼん。
しかし・・・。
女性なら、そのまま着てしまえるが、もしも拾ったのが男性だったとしたら・・・・。ピチピチすぎて自分では着れない。
と、なると”彼女にあげて着せて眺める”か”部屋に飾って一人で眺める”と、どちらも眺めるというだけのものになるのだが、特に後者は、どんな女性が買って行ったんだろうと想像をしていそうで、ちょっと気味が悪いのだ。
どんな女性を思い浮かべるのか。
<色白で小柄な女性。>
う〜〜ん、微妙。たまに色白と言われるが、自分では黄色い肌だと思っている。まぁ、小柄というのは正解。
<髪はセミロング、栗色で少しウエーブがかかっている>
ブ、ブー!不正解。髪はセミロングだが、強いウエーブでしかも太くてかたい。何カットというのかは、自分でも説明がつきません。
<ピンクの唇がプルルン。そして口元からは、八重歯がチラ>
ブ、ブ、ブー!連続不正解。唇はリップが合わずに荒れ、歯は子供の頃の出っ歯矯正で、両八重歯共ないのである。
<瞼は二重で>
ピンポン、10点獲得。
<優しく微笑んでいる>
ブ、ブ、ブブブー!
怒りに満ちて、今非常に怖い顔をしています。
<年の頃は20代>
ブブブブ、ブー!
いつの頃の話だ、それは。
落とし物は迷わず届けましょう。
ピンクのキャミよ、何処へ行ってしまったの。
新品ではあるが、私の怨念がついているのである。
Posted by: 吉川みき 2007年03月01日 | パーマリンク | コメント (0)
2007年03月10日 |
薄笑いの人とすれ違った。
その人は自転車に乗っていて、一人だったが確かに薄ら笑いを浮かべていた。
私が目にしたのはほんの2〜3秒。
だが、薄ら笑いを浮かべるタイム的には、人は数秒ぐらいなんじゃないのか。せいぜい長くても15秒ぐらいがいいところだろう。
何かおかしかったことを思い出していたのか。
嬉しいことを思い出していたのか。
私が見ていたことに気付かないまま。
行ってしまった。
薄笑いは、他人には薄気味悪い笑い。
でも「本当の笑い」だ。
思わず笑みがこぼれたその理由があったのだ。
自転車で走って行った。
あの人は。
楽しいことを頭に走らせて。
私もそのあとでおかしくなる。
私も薄ら笑い、か。
ごきげんよう。
風のように通り過ぎた、
見知らぬ人よ。
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2007年03月30日 |
昨日乗った電車の中で、丁度向かい側に座った女性がお化粧をしていた。
車内での化粧はエチケットがなっていないと言われているが、私はそのエチケットがなっていないまさにそのタイプ、すっぴんで家を出て途中でメイク完成をするということが時々あるので、人が化粧をしていても気にならない方なのだ。
いや、やはり気になる。
逆に気になる。
他人が化粧をする所になんて居合わせる機会がないので、人がすっぴんからどうやって変貌を遂げるのかを見れるチャンスとして、私は車内化粧女子を見つけたら観察をしているのである。
昨日の女性は、寝坊をしたかなにかで、やはり「化粧は電車で!」だったのだろう。私が彼女に気付いた時にはもう既にコンパクトを開け、自分の世界にすっかり入っているところだった。
しかし女というのは、こんなに怖い顔をして化粧をするものなのか。
鏡を睨みつけるようにして、「美」に向かって右手をシャカシャカと動かし、眉のラインを入れながらも鋭い視線を鏡の中の自分に投げかけている。眉が完成すると、この女性は目元メイクに入ったのだが、ここの時間の使い方は私とは全然違っていた。
アイシャドーは1分位あれば、上瞼も下瞼も私は終わりにしているのだが、この人は2駅か3駅の時間を使って繰り返し同じ個所を何度も上塗りをしている。
<そこはもういいんじゃない?>
<あんまりやったらお肌荒れない?>
グリグリ、グリグリ。
アイラインを引いた上から更にまたアイシャドウを塗っている。アイシャドウをこんなに塗る方式は初めて見たのだ。
結局彼女のメイクが完成する前に私は電車を下りたので、完成図は見られなかったが、確かに目元は印象は変わっていたのだ。
彼女はどこに行く途中だったのか。
割とお洒落な女性だった。
彼氏の前では「イヤン、すっぴんは見られたくないの」と言っているかもしれない。
が、電車の中では人目をはばかる様子は微塵もなく、堂々と化粧タイムを公開していた。
知らない男達の前ではすっぴんになれる、なかなかの強豪女子であった。
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2007年04月09日 |
今日から新学期。クラス替えのこの時期の私の座る席は窓側の後ろの方と決まっていた。男の子でアベくんとか、ウエダくんという名字の廊下側の日当たりの悪い席も、ジメジメしていそうだったが、窓側後方もあまりいい位置ではなかったというのが感想なのだ。
私の前の席はヤマモトさんが多く、後ろにはヨシダさんというパターンで、ワタナベさんは同じ学年の女子にあまり居なかったので、私が最後になるケースも何度かあった。
あの席は友達を作りにくいのである。
私が学校に通っていた当時は女子の数が多く、一つだけポコンと机がはみ出ていたりして、その場所に居るとクラスの中に居る感じがせず、参観日にやってきたような別の位置に居る感覚になったのだ。左は窓。前の人が後ろを振り向いてくれた時は、本当に嬉しかった。
自分に子供が出来たらこんな寂しい想いはさせないぞ。教室のあの侘しいエリアには、子供には行かせない。
結婚するならカ行かサ行の人と決めていた。
既に小学生の頃。
今日から新学期。
まさか子供も旦那さんも居ない暮らしをしているとは、当時は想像しなかったのであった。
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2007年04月19日 |
人は思っているほど、自分のことなど見ていない。
だから、気にする必要なんてないのだ。
もう、気にしなさんな。
・・・・・。
元気、出しなさいよ。
・・・・。
明日も渋谷か。
ワープでしか行きたくない。
だって、昨日あんな失敗をしてしまった。
・・・・。
昨日、私はワンピースの背中のボタンを留めるのに一生懸命で、ウエストから下のボタンを留めるのを忘れて、おしり丸見え状態で家を出てしまったのだった。
渋谷のDUOの楽屋で、なんだかスースーするなぁと思って後ろに手をやったら腰から下が全開になっていた。鏡に映った自分の姿に大ショック。
私はおしりを出したままバスに乗り、駅の改札をくぐり、ホームで風が吹けば前だけを気にし、井の頭線の各停に乗り込み、途中で急行に乗り換え渋谷駅に着き、渋谷マークシティの中を歩き、道玄坂の交差点を渡り、坂を下りていったのであった。
何故、気づかなかったんだろう。
穴があったら入りたい。
視線の訳は、杖の姿を見ているのだとばかり思っていたのだ。もう慣れているので、人が自分を見ることについて気にしていなかった。
出来ることなら昨日に戻りたい。
昨日に戻って、ちゃんとボタンを留めたい。
明日も同じ道行程で渋谷に行く・・・。
・・・・。
もう落ち込むのはやめよう。
前向きになろう。
明るく行こう。
昨日、私は露出痴女として渋谷デビューをしたのだ。
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2007年04月22日 |
ちょっとした拍子に脇腹をグキっとぐねってしまった。
さっきまでスタスタと歩き、体のことに対して無意識でいたというのに、一瞬のグキを境にヨボヨボになってしまった。治るまでまた3週間ぐらいかかるのかと思うと気が重いのだ。
今まで、ギックリ腰とギックリ背中は経験をしたが、ギックリ脇は初めてなのだ。早速寝返りを打つのに痛みが走って、動作が超スロー状態になっているのだ。
”よっこらしょ。”
が、口癖となる。
と、思ったら今度は右目が出血をして真っ赤になっているのを発見した。
ガビーン。
これも前にやったことが何度かあったのだ。ぶつけた覚えがないのに、白目が充血を通り越して出血で真っ赤になり、これが本当の血眼といったぐらい見た目痛々しい状態になる。これは一週間ぐらいしたら消えてくれるのだが、数日間は血眼のまま過ごすことになるのだ。
部屋の中をヨボヨボと歩く。
人間だけじゃないのか、こんなことは。
猫は猫に生まれたら、一生猫として暮らし、
鳥は鳥として暮らしている。
私は今日急に人間からトドに変わった。
一国の姫から寝てばかりのトドに・・・。
王子は助けには来ないので、国は荒れ、無人島となり、
わびしくラーメンを食べるトドであった。
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2007年04月30日 |
「近所のスーパーに行くだけ」のバイクに乗って、吉祥寺まで行ってみた。
吉祥寺は「近所」なのか否か。
「近所」という言葉を使って位置関係を説明するならば・・・・、
まず家の「近所」の道を通って「近所」のスーパーの方に向かい、そのスーパーからまた別の「近所」のスーパーの方に向かって、そのままその「近所」を通る道路、環八を越える。
その道の割と先の「近所」には久我山という駅があって、それを越えてこの辺を走る「近所」の車と思われる車に付いて行き、”あれ、この道はもしかしたら抜け道なのかな?”と、数台が入って行く小道に一緒に入っていったらゴルフ場があって、それを横目に通り抜けたら”三鷹台”の駅の「近所」に出た。
”三鷹台”の踏切りを渡って、立教女学院の前を通って知人が住んでいる「近所」を通り、井の頭公園方向にブーンと行き、これまた知人が通っていたという吉祥寺の幼稚園の「近所」を通って最後に井の頭通りの交差点に着いたら、吉祥寺の「近所」に来ていた。
と、いう具合いなので、吉祥寺は「近所X10」位の距離なのではないだろうか。
ともかく、吉祥寺に着いたのだ。
今日はいい天気の休日なので、井の頭公園にやって来ている人たちが多いのだ。井の頭公園の方に行くと、公園を歩きに来ている恋人達が結構いた。
人の恋愛で見る分でも、私は「手をつなぐ二人」というのは好きだ。人混みではぐれそうになる街中でもない場所で”つなぎたいからつなぐ”手はあたたかい関係が出ている。少し心が離れてしまった二人なら、もう手をつながない。また”好き”が”愛”に変わった、長年連れ添った二人もあまり手をつないだりしないだろう。
手をつなぐのは「好き同士」の、ある限定の期間だけ。
私は手をつなぐ恋愛って好きだ。
一周回ってそこに妙に良さを感じるようになった。
ブーン。
公園を後にした。
私は吉祥寺に来たなら行かねばならない場所がある。
それは女の戦いの場所、ユザワヤである。
ここの4階5階は、可愛ゆい生地を前に「何を作ろうかいな」と女達が、怖い顔で出来上がり図を想定しながら「これだったら50センチかしら」と、何センチ生地を切ってもらえばいいか、考え中なのである。
「あなたも怖い顔!」
「まぁ、あなたも!」
そして私も怖い顔で思案中。
考えているうちに、横から来た女子が私の狙っていた生地を担いでカット台に消えて行った。
今日は「近所x10」の距離の吉祥寺まで行った。
本日の感想は、「フルフェイスのヘルメットにしてよかった」。
昔は結構な距離を走ると、小さい虫がいっぱい口や目に入ってきたのだ。
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2007年05月19日 |
今日は前からお願いをしていた換気扇の修理に来てもらった。
ここのキッチンの換気扇は、突然枠ごとはずれて落ちて来るということがあって、ここ最近は怖くて換気扇を回せなくなっていたのだ。
「ガラガラガシャン、ガコーン!」
鉄の塊が落ちていて、壁から青空が見えていた。下敷きにならなくて本当によかった。実体験は笑いごとでなかったのだ。
ピンポーン。
「こんにちは。換気扇、見に来ました」
一瞬不安がよぎる。
換気扇修理にやって来たのは70代位の老夫妻だった。
修理に来たというよりも、これは叔父と叔母が訪ねてきた図である。だってこの人達は本当の内装業者さんじゃない。「内装の人は今入院をしていて、見舞いに行った時に代わりに見てきてと頼まれたんですよ。」「直せるかどうかはわからないけれど、多分直せると思うから・・・」と、代理で電話を掛けてきた”内装業者のおともだち”なのだ。
どんより。
換気扇を直してもらえるかどうかの不安に、換気扇を直しに来て怪我でもされたらどうしようという不安が加わる。
電話じゃこんなにお年寄りだと思わなかった。
「お、お掛けになって下さい」
「いいんですのよ、おほほほほ」
「主人は、多分出来ると思いますんで」
”タブン”・・・。
三脚におじいさんが上ると、私の方が血圧が上がる。
”落ちないでくれー”
”ギックリ腰になれないでくれー”
”無事でありますように”
そこら辺を支えながら10個ぐらいお祈りをしたのだ。
「ネジか」
換気扇が落ちて来る理由は、換気扇を壁にはめただけで一つもネジで留めていなかったからであった。留め忘れ・・・・。おともだちの内装業者の人も大胆なミスである。
取り外した換気扇をおじいさんは洗ってくれた。私がやりますと何度言っても「いいよ、ワシがやるから」と言って、何度も丁寧に洗い直す。最初、本物の業者さんでないことが不安だった私も、手をベタベタにしながら洗剤で繰り返し汚れを取ろうとしてくれる姿に心が動いていったのだった。
横に並んでキュッキュと拭きながら、ちょっとずつ会話をする。
「ウチにも昔猫が居たんだよ」
「そうなんですかぁ」
「18年生きた」
「へぇーーー」
おばあさんの方は、車に戻って留守番をすると言っていたので、おじいさんとの二人の会話になる。
「ワンちゃん何て名前」
「ダンボです。耳が大きいから」
「ワンワン怒ってるねぇ」
「外に出たらしょんぼりするんですよー」
「あはは、内弁慶か」
初めて会った人だがこうして台所で並んで一緒に洗い物をしていると、親しみがわいてきた。
「大家さんともお知り合いなんですか」
「はは、従兄弟ですから」
「え!」
ゲゲ。
ということは、あなたが不動産屋さんから聞いていた大家さんの東京の従兄弟。山口に住む大家さんの東京代理の大家さんっておじいさんのことだったんですか。
”内装業者のおともだち”は、東京の大家さんであった。
はは!と笑って普通に会話をしていたのが、急にはじめましての挨拶に変わったのだ。
イタチを隠しておいてよかった。
入居の際ペットはチワワ一匹が条件だったのだ。
数年前、保谷にある祖母の家を懐かしくなって見に行ったことがあった。祖母の家はアパートで一階を住居にして二階を賃貸にしていたが、今は賃貸のハイツに建てかえられ面影はない。
庭で青虫を採ったことや台所にあった戸棚やテーブル、独特の匂いも、もう記憶の中でしか会えないのだとあの場所に行って感じ、”そうだよなぁ、仕方ないよ”と、ちょっぴり寂しく思いながらも夜の道を自転車で帰ったのだ。
老夫婦にも思い出がよぎっただろう。
新しい建物が建つ前には、誰かの想いがつまっているものが建っている。人にはいくら古く傷んで見えても、大事にしている思い出がそこにはあって、そこに前に何があったのか忘れてしまう人達の中、何に変わろうとなくなって消えてしまったもの達を思い出せる人が存在するのだ。
おばあさんまでが家に上がって来た謎が、ようやく解けた。
換気扇をあんなに綺麗にしてくれた。もうこれで十分ですと何度言ってもおじいさんはキュッキュと磨いてくれた。
結局、数時間一緒に居た。
そうだったのか。
「また何かあったら、遠慮なく連絡してくださいね」
そう言っておじいさんは帰って行った。
最初不安に感じた”内装業者のおともだち”の修理。
少しは似た気持ちを私も知っている。
大事に住むね。
換気扇を回すと新品の風が部屋を回っていった。
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2007年05月22日 |
あれ・・・これは・・・。
去年の秋にポストの所に、勝手に「101」「吉川」とペンで書かれていた。
表札はつけていた。一応ローマ字にしたのは、これでも女一人暮らしの防犯対策で「吉川」「良川」「好川」のどれかを特定しない為のローマ字だったのだ。
大きなお世話。
一体誰が書いていったのか。ポストに入れることが仕事の誰かなんだろうが、それがどこの誰なのかがわからず文句も言えなかったのだ。かと言って消そうかと思ったが、自分宛ての郵便物が迷子になるのも困るので、しょうがなくそのまま放っておいたのだった。
それが。
今日ポストの所を見たら、隣りの「101」はそのまま落書きされたまま残っているというのに、「吉川」だけが消えてなくなっていた。
勝手に消えたとは思えない。これは誰かが”消そう”という意志を以って消さなきゃ消えないのだ。
私んちのポストに。
WHO?
WHY?
ウチのポストは玄関脇についている。玄関入り口のすぐのところにポストはあって、まさに「家のそこ」にあるといった風なのである。ゴシゴシ消している時に私が外に出たら「あなたは誰なのですか」という恐怖でいっぱいになる反応をしているのだ。
そんなリスクを犯してまで、今度はどうして消すのであろうか。
意図がわからないので、余計に気持ちが悪い。
不思議だったので、ポストの前でしばらくボーっとポストを見つめ立っていた。
書いたり消したり。
勝手に判断するな。
「それって、気のせいだったんじゃないの〜?」
「吉川」の字が消えたことで、これでいくら人に言っても「気のせい」と言われれば、私の狂言ということで話が終わるのである。
Posted by: 吉川みき 2007年05月22日 | パーマリンク | コメント (0)
2007年06月07日 |
花粉症の季節が終われば、マスク姿よりもっと怪しい格好のヒトを目にするようになるのだ。
サンバイザーを深く被り、
長袖の上着もしくは肘から下を何かで覆い、
手には手袋をし、
足はズボンを履いている。
そして
そのヒトは住宅街やスーパーの辺りに出没し、
ほぼ、自転車に乗っている。
角っこから急に出て来られると、もう見慣れたとはいえ、やはり毎度一瞬「何事があったのか!」とドキッとさせられるのだ。
その完全防護服は、現代の鎧カブト。
この鎧カブト軍団は、5月の天気のいい日から出没する、暴走族よりも力を持つ紫外線防備おばちゃん達のことである。
「日焼けが怖いわ〜」
世の中で怖いものは日焼けだけ。不思議と同じ女性でも若いヒトでこの格好をしているヒトはなく、40代以上で一番多いのが50〜60代ではないだろうか。
だからあの格好をしている人を見ると、”若い女性ではない”ということが判別出来る。美を気にするのであるなら逆に意地でも鎧を着ない方がいいのではないかと思うのだが・・・・。
今日は知人女性が完全防護服を身にまとっていた。
黒いサンバイザーを深く被り、「でもね、こっちからはよーく見えるのよー」と黒仮面をこちらに向け、話す。
”そんなに覆わなくったってねぇ・・・・。”
去年までの私は鎧さん達に対してそう思っていた。
が、
「私もそれ、欲しい〜!どこに売ってるんですか〜」
と、言っていた。
何が境界線であっち側に行ってしまったのか。
私も今年から軍団の仲間入り。
「今年、一年目の新人です。」
「よろしくお願いいたします!」
怖いもんは日焼けだけ。
一軍の先輩達に続け。
鎧をつけるといざ、軍団達はスーパー激線区に出掛けてチラシという地図を頼りに今日も戦うのである。
Posted by: 吉川みき 2007年06月07日 | パーマリンク | コメント (0)
2007年06月14日 |
病院帰りの某地下鉄の駅を下りて。
地上に上がるエレベーターで、じいさんと一緒になった。
じいさんは大きな荷物を持って、荷物が重たいからなのか、エレベーターがノロいからなのか、イライラしている様子。
エレベーターを下りると、不機嫌な顔で荷物を引いて早足で去って行った。
せっかちそうな、じいさん。
バス停の方に向かうとじいさんはバスを待っていた。
同じバスなのか。
じいさんの方に向かって歩いて行くと、じいさん、バスの時刻表を見た後に車道に下りているではないか。
危ないよ、じいさん。
そこは青梅街道と呼ばれているデカい道路、だがじいさんは左側車線のド真ん中に立ち、バスが来ないのかを確認しているのであった。
車道に仁王立ち。
そうしてブスっとした顔で歩道に戻ると、荷物を引いてバスを待たずに歩き出したのだった。
じいさん、そんなに急いでどこへ行く。
「あら、バスが来たわ」
そんなに急がなくても、バスが来たのに。
お先に。
私はバスに乗りますよ。
と、思っていたらバスはそのまま目の前を素通りして行ったのだった。
「なんで!」
「待っていたのに!」
あら。
じいさんに見とれていて、私は自分の乗るバス停を間違えていたのであった。
私はその後、バス停で一本バスを待ち、
そうして家へ辿り着いた。
おわり。
日常とは、昔話や童話のように、何かオチのある話にならないことの連続なのである。
Posted by: 吉川みき 2007年06月14日 | パーマリンク | コメント (0)
2007年07月05日 |
近くを通るコミュニティバスは、運転手さんの数が少ないようで、「あ、またこの運転手さんだわ」とバスに乗り込む時に、心の中でつぶやいていたりする。
そのうちの一人に、板東英二似の運転手さんが居るのだが、この人は運転中にピンチを感じたり、ストレスを感じると大きな声で困った気持ちを口にしてしまうので、車内に若干緊張が走る時があるのだ。
私はこの板東さんのバスにたまに乗って、そのたまにのうちの何度かで一緒に困った体験をしたことがあるので、日頃からこういう仕事ぶりなんだろう。
「あ〜っ、なんでまた・・・」
「どうしようもないんだよ」
「そんな・・・それをされても・・・」
「あ〜〜っ、もう!」
ニュアンスが怒りに満ちながらも、語尾に全部「とほほ」をつけて良さそうな表現をする板東さん。顔が似ていると声まで似ているのであった。
「あ〜〜っ、そんなところに停まられても・・・」
<また、始まったぞ>
今日は板東さんのバスだった。
何もなければいいのになと思いつつ乗り込んだら、今日は二つ先の停留所を過ぎた辺りで、いつもの「アレ」が出たのだった。
このコミュニティバスが走る道は少し狭く、確かに対向車がもうちょっと端に寄ってくれればなと思うことはある。が、それはそう思うぐらいでだいたい済む程度のストレス具合いなのだが、板東さんはこんな時「困った」アピールをした後、自分からはちっとも折り合いをつけようとせずに拗ねたようにバスを停めてしまうのだった。
「あ〜っ、だめだめ。そんなことしたら」
普通は割とこんな状況の時には、乗客は自分が乗っている車側に気持ちを置いて運転手さんを応援したくなるものだろうが、最近は板東さんが拗ね始めたら私は対向車の運転手さんの方に心が行くのだ。
”すいません、この人頑固なんで、なんとかうまくやってくれませんか”
向こうの車の運転手さんに念を送っているのだった。
板東さんは、同じコミュニティバスが相手でも平気で我を通す。同じバス会社仲間なんだから手でも上げて挨拶でもするのかと思えば、「これじゃ、無理だよ」とブツブツ言いながら他の車にするのと同じことをするのだ。
何故、私は怒れないんだろう。
板東さんは、父しげおっちに少し似ている。
私はこの運転手さんのバスに乗る時、”今日は平和に時が過ぎますように”と願い、「ブツクサ」が始まると、まず相手の運転手さんに”すみません・・・”と心ん中で謝るようになっているのであった。
Posted by: 吉川みき 2007年07月05日 | パーマリンク | コメント (2)
2007年07月13日 |
少し前になるが、ニュースで鳥に似た新種の恐竜が見つかったというのを見た。
場所は中国の内モンゴル自治区で、体長が8メートル、体重が推定1、4トンとされる”鳥類らしき”の恐竜としては、例のない大きさなのだそうだ。この大型恐竜の化石と模型は北京で公開されたかされているらしい。
調査では飛ぶことは出来なかったと見られているが、くちばしが発達していて前脚は翼状になっていたので、羽根はあったようなのだ。
体長が8メートルの鳥。
どうも恐竜となると、私は映画の中のCG映像の作り物という感覚しかなく、実際に居たのだという実感が沸かないのだが、こんな怪物がかつては本当に存在していたのか・・・。
長さが8メートルとして、では体高ってどれぐらいになるんだろう。
家にあるもので考えてみると、今座っている部屋の窓枠が2メートル。2メートルX4で8。この窓枠は2枚の窓で2メートルだから、窓8枚分の長さってことだ。
もしも今、その鳥恐竜とペットとして一緒に暮らすとなれば・・・・。
家の中はもちろん無理。なんとか南側の庭もどきを居場所にして・・・・。
くつろぐ鳥恐竜。
今座っているすぐそばの窓一面に顔の部分が来る。が、それは立っていない時で、立ったら二階の住人が「ぎゃー」となるんだろう。
イタチは岩だと認識して上がっていくだろう。ダンボは恐がる。
目ってスイカぐらいの大きさ?
「お買い物に行こうよ」
頭の上に乗っけてもらって、ドスドス行ってもらうことになるのかな。
鳥は飛べるようになる為に、時間を掛け少しずつ小型化していったのだそうだ。
鳥恐竜。
だが私には、象が一番近い生き物に思える。
象の耳は飛べない翼。
くちばしが鼻になった。
大発見。
見つかった大きな鳥恐竜は、モンゴルからちょっとずつ移動をして行き、多分インドゾウになったのだ。
Posted by: 吉川みき 2007年07月13日 | パーマリンク | コメント (0)
2007年08月03日 |
以前まではそうでもなかったが、最近はアイスが無性に食べたくなる時があるのだ。夜、どうしてもアイスが食べたくなってアイスだけを買いに出る時もあって、今日も帰りにアイスを買ったのだった。
今日買った中の一つ、チョコバーを食べている時のこと。外袋を何となく眺めていたら、注意書きとして<スティック(木の棒)で遊ぶと危険ですのでおやめください。>とあった。
こんな棒で遊んで危険な出来事があるんだ・・・と逆に驚く。一体どんな遊びなんだろう。これで突き合って目でも突いたら大変ということなのだろうか。しばし想像をしてみる。
大人がそんな遊びをするなら、私は注意はしない。信じられないわ・・・と言ってその場から立ち去るだけである。
やっぱりこの注意は子供に向けたものなんだろう。
しかし、この文章は漢字が多いのだ。小学校の低学年だったら「木」しか読めずに、<スティック(木のなんとか)でなんとかぶとなんとかですのでおやめください>という文になり、<おやめください>は平仮名ではあるものの日常会話でママもパパもこんな言葉は使わないのでこれまた意味不明なセンテンスである。
子供はこの注意書きを見てもわからないのだ。
じゃぁ、これは誰に向けたもの?
<スティック(木の棒)>のところだけやけに親切な表現・・・。
と、いうことは。
漢字が読めて、且つカタカナ英語がわからない人達・・・。
コタエ=老人
老人だったか。
おじいちゃん達はどうやらアイスを食べたあと、その棒で目を突き合ったりする危険な遊びをしているらしい。まぁ確かに竹刀よりも軽く持ち易い感はあるが、意外な分析結果である。
しかし、おじいちゃんもこの注意書きは読めないと思われる。
字が小さすぎである。
どうしてこの一文が・・・あるのだろう。
ダメと書いてあると私も遊びたくなってくる。
アイスを食べ終わってからも、しばらくの間私は用のなくなった包み紙をジーっと見ていたのであった。
Posted by: 吉川みき 2007年08月03日 | パーマリンク | コメント (3)
2007年08月09日 |
私の一日の終わりの楽しみは、「じゃらん」のページに行って旅行気分を味わうことなのだ。
目標、今日は1時には旅行に行くぞー。
だいたい夜の10時頃になるとその辺りを目指すようになるのだが、たいていはそれより早く終わることはなく、私が「じゃらん」に行ける頃には3時頃になっていたりする。
もう寝ればいいじゃない。
だが、そこから1時間位旅行に行く。目が異様に疲れて最後は具合いが悪くなって寝るパターンを繰り返しているのだが、習慣になるとそれをやらなければなんとなく座りが悪いのだ。
今日は伊豆。
とれたての海の幸を食し、ビーチは目の前。
夕日が綺麗です。
今日は鬼怒川温泉。
お食事は部屋出しでお願いしますね。
ここはお風呂が充実していて気に入りました。
結構楽しい。
大きな吊り橋を渡ってみたり、
洞窟めぐりをしたり、
SLに乗り、
山登りもしている。
本当に行ったような開放感が得られるのだから、私は安上がりな人間なのではないか。
大山。高校の社会旅行で行ったが、もう一回行ってみたいなぁ。
佐渡は意外にも雪が降らず海もエメラルドグリーンなのだと教えてもらって、行ってみたい場所になった。
こうして眺めていると、行ったことのない知らない土地がこんなに多いのかぁ・・・と思う。
そして、最後は「やっぱり行かなきゃだめね」とちょびっとわびしくなってパソコンを終わりにして寝るのだった。
じゃらんでよい旅を。
確かに。よい旅です。
草木も眠る丑時。
私の生き霊はよなよな旅に出掛けているのである。
Posted by: 吉川みき 2007年08月09日 | パーマリンク | コメント (0)
2007年08月19日 |
部屋の南側の植物が元気に育ちました。
夏の暑い直射日光にも枯れず、グングン伸びてこんなに大きくなりました。
すごい生命力です。
ところで。
あなたは誰ですか。
家の南側の庭には土はない。ここはコンクリートで固められていて、あるのは排水溝だけなのだが、この排水溝から6月頃に雑草みたいなものが伸びてきたなぁと思っていたら、あれよあれよと言う間にこんもりとした低木ほどのサイズのものに成長したのだった。
前の家では、謎の蔦がうわーっと伸びてきて気持ちが悪かったが、ここでは排水溝から謎の植物が生えてきたのだ。家で私が育てている植物はこの暑さでほとんど枯れてしまったのだが、私が水もやらないこの植物だけがフサフサの緑のままでいる。排水溝だから水に困ることがないんだろうが、ここまで大きくなると抜くのが怖くなってきたのだ。
去年はこんなものはここからは生えて来なかった。
どこまで大きくなるの。
花が咲いたりもするの。
木に成長するの。
時々、家に居ながらにしてなんとなく落ち着かない気分になっている。
早く家に帰りたい。
・・・・ここが家。
鍵を閉めながらバッタに飛びつかれ、トカゲやカマキリが足元をチョロチョロする。ゴキブリやハエやらクモ達と同居をし、謎の植物がすぐそこにある暮らし。
自然に囲まれていていいじゃないと人は言うが。
一階の暮らしは、キャンプ場のテントの中と非常に似ているのである。
Posted by: 吉川みき 2007年08月19日 | パーマリンク | コメント (0)
2007年10月16日 |
一ヶ月程前から、パソコンでいつも操作をしているプリンターが上手く作動しなくなっていたのだ。
なんでだろう。
今までもたまにこういうことがあったが、そんな時はケーブルを差し直して、全ての電源を元から抜いて差し直せば直っていて、理由はわからないが機械ってこういうものなんだなと思って、特に原因を追求することもなく付き合ってきた。
だが、今回はそれらをやっても復帰しない。
なんでかなぁ。
まぁ、いいか。
こんな時はプリンターを使うのをやめて、手書きにしてみたり、CDーRに焼いて渡すなどの別の方法にして用事を済ませていた。
今日は機嫌が悪かったのだろう。
とか、
また別の日に同じことをやれば機嫌が直っているんじゃないだろうか。
とか、
今日は雨だから、何かが膨張したのかもしれないな。
などと、勝手にお気楽な診断をしてやり過ごして一ヶ月が過ぎていたのだった。
今日はだが、ついにプリンターを使わなくてはどうしようもない状況となり、今日に至ってもまだ機嫌が直らなかったので、プリンター会社に電話をしてこれこれこうなんですがどうしたらいいでしょうかと尋ねたのだった。
お客様センターの窓口の人って、素晴らしい。
一つやってダメだったら、次の方法を次々に出し、私のパソコンのことも見てもいないのに、何でも知っているではないか。
そうして電話の向こうの神様は、答えをくれた。
<プリンターではなく、無線LANに尋ねてみるがよい。>
神様のお告げに従って、次はMACのお客様センターに電話をする。
ここの窓口の人も、さっきの神様と同じ位人ん家のことをよく知っている。
まるで透視能力があるみたい。私が質問に答えると、すぐさま対策方法を出してくれ、ダメだった時も落ち込まずに次から次へ指導をしてくれる。なんて頼もしいの。門灯の電球が切れかかっていて、困ってるンですということまで相談したくなったぐらいだ。
そうして神様は教えてくれた。
<あなたは人ン家の無線LANを使っている。>と。
へ?
私のパソコンが?
ですか?
言われるがまま、クリックをしていくと、私のパソコンに見たこともないアクセスポイントが追加されていて、私はどういうわけかそこのLANを使って、この一ヶ月メールの送受信やインターネットを利用していたということがわかったのだった。
原因がそんな所にあったなんて、全く考えもしなかった。
設定を戻すと、プリンターはカタカタと元通りに動き出し、すぐに正常な状態になったのであった。
す、素晴らしい。
感激のお礼を言うと、神様は「いえいえ、直ってよかったです」と爽やかに返事をくれた。
なんでも、壊れたと思う私である。
カタカタカタカタ・・。
プリンターは快調に動いている。
ゴリラのみ〜ちゃんは、一人、檻の中で「ほぉ〜〜」と頷き、人間になったらお客様センターの人と結婚したいという夢を持ったのであった。
Posted by: 吉川みき 2007年10月16日 | パーマリンク | コメント (0)
2007年12月13日 |
今年も忘年会シーズンとなった。
居酒屋さんでは、「下駄箱をご利用下さい」と入り口で履物を入れて奥に行く店が多いみたいだが、去年だったか一昨年だったかの冬に、Tちゃんは下駄箱に入らなかったブーツを上の棚に置いておいたら、店を出る時にそのブーツが消えていたという目に遭ったことがあるのだそうだ。
結局、そのブーツは見つからず、可哀想にTちゃんは店のつっかけを借りて、寒空の下新宿からコートにつっかけ姿で家まで帰る羽目になったらしい。
ブーツがなくなっていただけでショックなのに、足元だけがつっかけというコーディネイトで、言い訳も出来ない状態で街の中を歩くのは、女性として相当恥ずかしいことなのだ。
一体、誰が、何故。
女の私は想像する。
可愛いブーツだったので、「もらっちゃおー」と酔っ払った女の子が盗っていった。のだと・・・。
しかし、その話を一緒に聞いていた男性の意見は違っていた。
「盗ったのは男に間違いない」
そんな、あなた、馬鹿な。あはは。
一体、何故、男性が・・・?
すると自信たっぷりの表情で、「盗って家に帰って匂いを嗅いでいると思うよ、オレは男だからわかるね」という返事で、本当に驚いたのだ。
ほ、ほんとなのデスカ。
「間違いないね」
うげげ・・・。
結局、誰が盗ったのかわからないまま、Tちゃんの元にはその後もブーツは帰っては来なかった。
ど〜こ〜のだ〜れだ〜か、
し〜らな〜い〜け〜れ〜ど〜。
ブーツってね。
それなりに、いいお値段がするんですよ。
忘年会シーズン、到来。
飲みすぎの心配だけでなく、女性はブーツの心配もしなくちゃいけないのである。
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2007年12月17日 |
近くのお肉屋さんで、コロッケを揚げてもらったら今日は福引き補助券を貰った。
基本的に私は「あてもん」が好きなのだ。賞品がもらえるかもしれないとなると、急に「よっしゃー!」と燃えて来るのであった。
福引き、大好き。
でも当たりを出したことがない。
野心家は夢破れ続けている。
いつだったか、”特等賞や一等賞の玉は福引き期間内の最初の頃には混ぜていない。””中盤以降になって、豪華な賞品の当たり玉は混ぜられる”と聞いたことがある。ふむ。だからあの玉が入っている「ガラガラ」は木で出来ていて、中が見えないようにしてあるのかもしれない。
しかし、福引き期間内に特等賞や一等賞が出ない回というのはないのだろうか。だって、ガラガラの中に入っている玉の数は福引きをしに来る人間より多いはずだ。ということは、福引きにやって来た全員がハズレを出すということだって、有り得るのではないか。
福引き会場に行けば、特等や一等の当たった人の名前が張り出してあるという印象がある。
いつの間に。
本当に、当たった人っているの?
こういう「あてもん」の時、
Aさん/どうせ当たらないだろうと、期待していない。
Bさん/1等や特等は無理だろうけれど、お米券ぐらいなら当たるかもしれないわとワクワクする。
Cさん/自分が1等や特等を当てるのではないかという予感がしてならない。
私はCさんである。
何とおめでたい。根拠のない自信に満ちあふれ、性格的にややネガティブな自分が、「あてもん」を前にした時だけは、超ポジティブに物事を考えられるのであった。
補助券には豪華景品が当たると書いてある。
何が当たるのかしら。
やっぱり旅行がいいわ。
だからもっとコロッケをいっぱい買わなくっちゃ。
私には「アタック25」で優勝出来るような頭脳はない。
福引き券を集めて、勝ちに行くしかないのである。
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2007年12月30日 |
今日は食料品に日用品、お正月の買い出しに行った。
ちょっと必要なものがあったので、3回に分けて3つの町にバイクで出たのだが、いつもは人が少ない時間帯だというのに、今日はどこも買い物客で賑わっていたのだ。
どのレジも混雑していて、カゴの中を見るとみんな結構な量を買い込んでいる。
私も同じく。
それで、お正月に誰が来るの?
いや。
ウチは一人と一匹が暮らす分のいつもと同じ買い出しでいい。それなのに、非常食を買い揃えるかのように、なんだかあれやこれやといろいろ買い込んでいるのだった。
その昔、私が子供の頃のお正月は、スーパーも商店街も軒並み休みとなり、店によっては1月の6日になってもシャッターが下りたままの所もあった。だから、お正月は年末に買い込んだ食料でやりくりをするといった、サバイバルゲーム的な面もあり、母も安心の為の買い物をしていたようだった。
まだ私は、その頃の正月休みの呪縛から解き放たれていないのだ。
今は2日になれば、ウチの近くのスーパーは開いている。元旦でもコンビニが開いているので、お正月だからと言ってもう何の不便もない。それなのに、そのたった1日の「スーパーのお正月休み」が気になって、買いだめをしてしまう、そうしないとなんとなく自分も落ち着かないのだった。
まるで、外出時の女性のバッグの中みたいに、「一応、何かあったらいけないから」の備えのように、スーパーのカゴに物が入っている。
そうして。
3回、買い出しに出て3回共、買おうと思っていた「切り餅」を買い忘れて帰ってきていた。
これもまた、外出時の私のバッグ中身と同じ。
<こんなに余計なものを入れているというのに、肝心の@@を持って出るのを忘れてしまった。>
お正月は非常事態?
余計なものまで買い込んでいるように見える、人々の買い物カゴの中なのだ。
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2008年01月06日 |
「試飲、いかがですか〜」
スーパーの牛乳売り場で、牛乳の試飲をやっていた。
私は試食や試飲コーナーが苦手なのだ。それまで何の悩みもなくボーっと歩いていたのが、見ず知らずの人に突然呼び止められ、「いかがですか」と微笑まれてお品を渡されるのである。
「えっ」
そして”それ”をうっかり受け取って口にしてしまったが最後。私は一市民ではなく、今ここで買うか買わないかをその場でハッキリさせなくちゃいけないキーマンその1となるのだ。
試食コーナーでの買い物は、純粋に「ものすごく美味しかったから買う」ことはなかったのではないか。この人のバイトの立場として売り上げって関係あるのかしらなどと余計な心配までしたりしていた。
タダより重いものはない。
これが試食に対する私の感想なのだ。
今日試飲をやっていたのは、M社の某牛乳。CMでも見るもので、私もたまに買っている製品だ。認知度も高いのでわざわざ試飲なんてしなくてもよさそうなのだが、今日はキャンペーンなんだろう。
「いかがですか〜」
今日は牛乳がないので、私は買い物に来たようなものなのだ。だから牛乳売り場を素通りするわけにはいかず、どこかしらの銘柄のものを買わねばならない。
「特売でお安くなっていまーす」
せっかくキャンペーンをやっているのだし・・・と思って手を出そうとしたら、そのM社の牛乳は特売になっているにもかかわらず、隣りに並んでいる特濃4、4牛乳よりも60円も高い値段になっていたのであった。
60円。
牛乳の60円の違いは大きい。2980円と3980円の違いよりもシビアになるというようなところがあるのだ。
「どうぞ〜」
にこっ。
お姉さんよ、こっちを見るな。
うーむ。
うーむ。
さんざん牛乳売り場の前をハイエナのようにウロウロし、お姉さんがあっちを向いているスキに、急いで掴んで帰って来たのは、安い方の牛乳であった。
試食コーナーの近くはどうも緊張する。
冷凍イカよりもカチンコチンに凍っている自分を感じるのである。
Posted by: 吉川みき 2008年01月06日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年01月08日 |
「やぁ、久しぶり。」
「俺だよ。」
<まぁ、いやだ。ジョージ?>
「アケマシテ、オメデトウ。」
<あなたってば、いつも急にTSUTAYAに現れるのね。>
<オーシャン13?>
<また?>
<凝りずに?>
オーシャン12はとてもつまらなかった。”この人、真面目に映画の仕事をやるつもりなのかしら”と、あれでジョージクルーニーのことが、ちょっと好きじゃなくなったぐらいなのだ。
「前回はすまなかった。」
「反省してるよ。」
「もう、キミをガッカリさせるようなことはしないさ。」
<あなたのことは、もう信じないわ。>
「今度は、違う。」
「きっと、キミを驚かせる。」
「生まれ変わった俺を見てくれ。」
「愛してるよ。」
結局、ジョージに推されて私はオーシャン13を借りて帰ることとなった。
惚れた男にはつい甘くなってしまうのだ。
今回は家に2泊、滞在予定のジョージ。お友達のブラッドピットも一緒についてきた。
ダンボは口のかたい親友。
いいかい、誰にもしゃべっちゃいけないよ。
今年は何人の映画スターが家に来るのかしらね。
成田までは来れるが、みんなその後どうしていいかわからないらしい。
京都観光とか。
いろいろあるのにね。
私のお迎えを、いつもこうしてスター達はTSUTAYAでジっと待っているのである。
Posted by: 吉川みき 2008年01月08日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年01月09日 |
千葉県のあるお寺で、山門内にある一対の仁王像の中から、江戸時代後期の庶民が書いたとみられる願掛けのお札が大量に見つかったのだそうだ。
きっかけとなったのは、老朽化の為に仁王像の修復作業を頼んだことで、その数は約7000枚。2005年から現在までの間に二体の仁王像の胴体部分から、次々とお札が出てきたのだそうだ。
実家近くにもお寺があった。小学校の帰りにそのお寺を通って帰ることもよくあったので、仁王像は怖い顔だなぁと思いながら山門をくぐったものだ。例えば、あの胴体の中に昔の人々が書いたお札が入っているだなんて、私は想像をしたこともなかった。
しかし千葉県のこのお寺の仁王さんは7000ものお札を、どこからどうやって胴体の中に入れることが出来たんだろう。ポストのように投函する場所があったんだろうか。そもそも仁王さんの中にお札が入っているということが、一般的なことなのかめずらしいことなのかがわからないのだ。
仁王像の中に入っていたお札は、病気回復や家内安全への願いがほとんどで、和紙に江戸後期の「享和」「天保」などの年号が記されてあったのだそうだ。江戸時代の人もお願いごとは今と何も変わらないことだったのだなぁと思ったのだった。
願掛けをした7000の人達はもうこの世にはいない。
7000もの願掛けを体にずっと持っていて、さぞかし仁王さんも苦しかっただろう。
仁王様、ごくろうさまでした。
「昭和」に「平成」なんて、江戸時代の人には通じない言葉なんだろうなぁ。
「チョー、キモい」
とかも通じないんだろうな。
「クラブゥ〜」って・・・何だそれ。
かく言う私も、変なチリチリ頭をしている。
「なんじゃ、こやつらは」
と、江戸人には驚かれるだろう。
ところで仁王様。時代劇に出て来る「手紙類」は全て達筆なのですが、江戸時代にもものすごく下手な字の人が居たと思うのです。
「コレ、何て書いてあるのか読めねー」
ということだってあったんではないでしょうか。
人ってそんなに数百年で人格が大幅に変わると思わないので、私はその時代その時代の「なんじゃ、こやつらは人口」の絶対数は変わっていないと思っている。
江戸時代も現代も、人々の願い変わらず。
みんないつの時代も、幸せになりたいのだ。
Posted by: 吉川みき 2008年01月09日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年01月10日 |
ポストの中を見ると、文通友達のKさんに出した手紙が受取人不明で戻ってきていた。
Kさんは90歳という高齢なので、お元気なのだが東京都下の完全看護の病院に入院されている。
転院されたのか、ご自宅に戻られたのか。でもつい先日この住所の病院からKさんからもらったばかりだったのだ。
どうして戻ってきたのかな。
何気なく手紙を裏返してみると・・・
封筒の裏側に「成田国際空港支店」とハンコが押されてある。そしてその横には中国語で何か書いてあるシールが貼ってあった。シールには中国の地名らしき箇所に赤いペンでチェックが入れられていて、それでこの手紙が中国に渡って受取人が見つからずに戻ってきたことがわかったのだった。
中国。
中国に行って戻ってきたの?
信じられない。この住所宛てにはもう何度も手紙を送っている。7桁の郵便番号も書いていて、いつも通りに出した手紙だったのだ。こんな住所が中国にあるのかなと思ったが、それなら「大門」という箇所が中国風に見えたのだろう。それにしても、手にした郵便局員さんの誰にも気付かれずに戻されるとは・・・。
長旅で少し薄汚れてしまったバンビのイラストの封筒を手にして、「お前は中国に行ってきたのかい」と心の中で話し掛けた。
「よく帰ってきたね」
それでもまた自分の手元に帰ってきてくれたことは嬉しかった。
いつ送った手紙だったろう。クリスマスが終わって出したものかその前のだったか。何を書いたのか、他愛のない内容だったとは思うが、それももうハッキリと思い出せない。
口をしっかりと閉じて、私にも中の秘密を教えない手紙。もうきっと内容も古くなってしまっただろうから、捨ててしまおうかと思ったが、ノリでピッチリひっついて少しよれた封筒を眺めていたら、手紙の行方を自分が決めてはいけない気がした。
「内容が古くなっていると思うんですけれど、このまま同封しますね」
結局、いきさつを書いて、戻ってきた手紙を入れてKさん宛てに新しく手紙を出すことにしたのだった。
中国のどこを探してもKさんは居なかった。
私の書いたこの手紙を読んで、その内容が理解できるKさんは世界中を探してもやっぱり他には居なくて、それがなんてことのない手紙だったとしても、この迷子の手紙は、手紙というものが、唯一の人間と唯一の人間をつなぐ存在なのだということを考えさせてくれた。
ポストの前まで行って、投函する時、
<今度はなるべく早く届いてちょうだいね。>
今日は神社でお詣りをしているような気持ちになった。
<タイムカプセルみたいだなぁ。>
先月のことだったのに。
遠い日のように思えてくる。
2007年の私がポストの奥でコトンと音を立てた。
Posted by: 吉川みき 2008年01月10日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年01月15日 |
夜、父しげおっちに電話をした。一月になってから急に寒くなったので、独り暮らしの老人の父がどうしているかとやはり気になるのだ。
私「もしもし」
父「なんや」
特に用はないのですが、お元気ですかと尋ねると今日はテレビを見ていたようで、元気やという返事が返ってきた。
父「それだけか」
父「それだけで電話してきたんかいな」
秋に家に帰った時に、お世話になっているヘルパーさんと話す機会があって、その時にヘルパーさんは「遠く離れた所に住むお嬢さんと、何を話していいのかわからないみたいですよ」と父のことを教えて下さったが、私はこの心理が今ひとつわからない。
父「ほんで、他に用はないんやな」
連休に孫達が家に来たことを思い出して、一瞬その話題になりかけたが、父は4人の孫達のことも特に「孫」という生き物という風にしか見ていない様子だった。
父「用はほれだけか」
なんでそんなに急いで切ろうとするのですか。
今日はそんな中、意識をして会話を繋げてみた。5回ぐらい父が電話を切ろうとしたところで踏ん張ったのだ。
ガチャン。
通話時間45秒。
しげおっちにはお友達っているのかな。
しりとりをして遊ぼうよと始めて、すぐに「みかん」で終了になったり「にんじん」で終わったりする、そんな感のある父との電話なのである。
Posted by: 吉川みき 2008年01月15日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年01月26日 |
一昨日買ったポピーの一本が咲いた。
昨夜、寝る前に見た時はまだ咲いていなかったから、この数時間で蕾が割れたんだろう。
最初に咲いたのは赤。
一番乗りは赤色のポピーだった。
おはよう、ポピー。
蝶々が咲いた。
キウイのさなぎを脱いだら、
蝶々はポピーという花になった。
Posted by: 吉川みき 2008年01月26日 | パーマリンク | コメント (2)
2008年01月31日 |
あっっっっ・・・・・。
洗濯物を干そうとして、部屋から一段低い位置に置いていた足台に足を乗せたら、足台と共に庭に落ちた。
「ゴロン、ドシン」
おそらく2〜3秒の出来事なのだと思うが、こんな時はスローモーションで事が起こっているような感覚で、実際よりも長い時間だった気がする。
振り返れば、2〜3秒の中でずいぶん沢山のことを考えたのだ。
0秒時「ゴロン」
<あっ>
<まさか、足台が倒れるだなんて思いもしなかった>
<転ぶんだな、私>
<だけど、骨折したら大変>
<転ぶのはしょうがないけれど、せめて骨折はまぬがれたい>
<骨折しませんように>
3秒時「ドシン」
幸い、安全な落ち方が出来て骨折をせずに済んだ。足はトンカツ一枚分ぐらいの大きさの内出血になったが、本当にホっとしたのだ。
一人暮らしはこんな時にヒヤっとする。部屋から落ちた時、ダンボが心配そうに見に来たが、「ダンボ、助けて」と言うと去って行き、私が部屋に上がった時にはヒーターの前でくつろいでいたのだ。
しかし、あんな短い時間によくいろいろなことが考えられたものだ。
人間の脳は、持っている能力のほんのわずかしか使われずにあとは眠っているらしい。だから訓練をして使っていない脳を動かそう、という話をたまに聞くが、例え訓練をしていなかったとしても、こういう時に脳は不意に本来の力を出すのかもしれない。
だって普段2〜3秒では自分の脳みそはあんなに沢山の会話をしない。
私は、転んだ時に一瞬「天才」になったのか・・。
奇跡体験、アンビリーバボー!
今日、部屋から落ちたそのドン臭い人は、その数秒の間世界の誰をも越えた天才になったのであった。
Posted by: 吉川みき 2008年01月31日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年02月27日 |
また、丁寧なアイスの注意書きを見つけた。
以前に、「木の棒であそぶと危険ですのでおやめください」と書いてあるのを見つけて、小さな子供が読んでも肝心の「危険」の漢字が読めないんじゃないだろうかと思ったが、今日の注意書きには「冷凍庫から取り出した直後に食べると、製品が口元に張り付くことがありますのでご注意ください」とあった。
こんなに丁寧な注意書きを見つけたら、逆にこちらの姑根性に火がつくではないか。
だったら、「冷凍庫から取り出した直後に食べると、製品が差し歯を折ることがございますのでご注意ください」も載せた方がいい。
「冷凍庫から取り出した直後に食べると、こめかみが痛くなることがございますが、あまり長引くようであれば医師にご相談ください」だって書いておいてほしいし、「冷凍庫から取り出した直後に製品を見ると、白い湯気のようなものが漂っていますが、これは冷気ですので特にご心配は要りません」もあった方がいい。
製品が唇に張り付く人よりも、歯にしみる人の方が人口が多そうに思えるので、知覚過敏の消費者への注意書きだって必要になって来るだろう。
「本製品は人間用なので、動物には与えないでください」
「電子レンジでは決してあたためないでください」
「お弁当のおかずには出来ませんので、ご注意ください」
「本品にアタリ、ハズレはございません。当社の名前を語ってお客様の口座番号を聞き出すというようなことは一切ございません」
「食品ですので、湯舟には入れないでください」
製品が口元に張り付くのと同等以上のリスクは、結構あると思う。
私は製品を食べ終わったあとに、口元に”名残り”をつけていることが多く、目下のところそれが一番の心配ごとなのだ。
「本製品をお召し上がりになったあと、鏡で口元をご覧ください。たまにコーティングのチョコレートがついていることがございますので、ご注意ください」
今日も、私の口元にはチョコレートがベットリとついていたのであった。
Posted by: 吉川みき 2008年02月27日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年02月29日 |
楽器屋さんや練習スタジオの掲示板には、よくメンバー募集の紙が張ってある。
「ボーカル募集」
「当方、ベーシスト。加入バンドを探しています」
「完全プロ指向です」
私も過去に、ボーカル募集の張り紙を張らせてもらったことがあった。あれから随分年月は経ったというのに、内容的には自分がバンドで頑張っていた時とほぼ変わっていないのだ。
が、ここは東京。
スタジオミュージシャンやツアーミュージシャンの大半が東京在住なので、「ローディ募集」「アシスタント募集」など関西では数の少なかった張り紙が、ここ東京では多くなる。
今日は某練習スタジオに「ドラマーのアシスタント募集」の張り紙が張ってあった。
ドラマーのアシスタントの仕事の内容は、主に機材を運んだりセットをしたり、あと本番中にトラブルがないかチェックをしてもし何かあればフォローに回る。こんなところがだいたいの基本のお仕事なのだが、そのアシスタント募集の紙を読むと、その仕事内容のところには「機材のメンテナンス、セッティング、プロの技を盗むこと」とあったのだった。
3番目の「プロの技を盗む」は、決して仕事内容には含まれてはいないと思うのだが・・・。
多分、この張り紙を書いたのは、ドラマーの現アシスタントなんだろう。何かしらの理由があってやめることになり、自分がやめた後にアシスタントについてくれる人を探しているということで、そんなこともせずに突然やめる人だっているのだから、この張り紙の主はなかなか責任感のある人物だと思う。
でも、ちょっぴり惜しい。
仕事内容を正しく理解していない。
なので、この人は恐らくたまにトンマな失敗をしていたのではないか。だって、ミュージシャンの人達はアシスタントがついて必ずしも助かるというわけではない。アシスタントによっては失敗のフォロー量が異常に多くなる場合もあり、飲み会の席でたまに聞く話で、聞く側としては相当笑えるエピソードなのだが、当の本人にとっては本気で重たい時があるはずなのだ。
このドラマーの人も、飲み会の席で愚痴を言っていたのかもしれない。
それはお気の毒に・・・。
だが、新しいアシスタントの人が今度やってくることになったとしても・・・・。
この張り紙を見た人がまた応募をしてくるのである。
「プロの技を盗むのが自分の仕事」だと最初から思っている。
何かと勘違いな行動をしそうである。
「ふ〜〜。ちょっと疲れたから、缶コーヒーでも買って来てよ」
悪びれずに小銭をドラマーに渡しているアシスタント君を思い浮かべたのであった。
Posted by: 吉川みき 2008年02月29日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年04月12日 |
電車待ちをしている時、一番前に立っている人がのんびり屋さんの場合、後ろに並んでいる人たちはイライラする。
基本的に、乗っていた人が降りるのを待ってから乗るというエチケットは守った方がいい。が、先頭さんの中には、本当に誰ももう降りて来ないのを確認して更に一呼吸おいてからやっと乗り込む人が居るのだ。
<はよ、乗って下さいよ>
<あ!>
その間に、同じ扉から乗った反対側に並んだ人達がタイミングよく乗り込んで、席を得ていたりする。
で、のんびり先頭さんはと言うと、運良く自分一人だけは席にありつき、後ろの人達のイライラに最後まで気づかないまま善良そうな顔で腰を下ろし、その列で一番後ろだった人は「まもなく扉、閉まりまぁーす」と言われる中無理矢理乗っていたりするのだ。
先頭さんの采配は大きい。私はスーパーのレジの人と、電車を列の先頭で待つ人には、動物的能力に長けた人にやって欲しいのである。空気や気配が読めない人がやれば、後続の人達が不幸になる。
そんな私が今日は夜の渋谷駅で「先頭」の人となった。
座りたいから一台見送っての余裕の「先頭」だったのだが、先頭に立つとつい”今度は座れるんだわ。ふぅ、よかった”と気が緩みがちになって、後ろに立つ人のことを忘れてしまう傾向にあるのだ。
最初、ポツリポツリとしか人が居なかったホームも、各列人が並び、いつの間にか長い列になっていた。
<そうだわ、今日は私が先頭さん>
隣にはゴリラみたいな男性が立っていた。
<あなたとの対決になるんですね>
チラっと後ろを見たら、私の後ろにも人が結構並んでいた。そうか、ゴリラさんチームに負けてはいられないぞと妙に責任感がわいてきた。
電車がやって来ると、心なしか後ろの人達の「頼みますよ」という無言のオーラが背中にピシピシと来たような感じがする。
了解!
全員で席に座ろう、エイエイオー。
気合いを入れて勝負に挑んだが、ゴリラさんは酔っ払っていたせいか思ったよりドン臭かった。
後ろの人はちょっぴし恨んでいたと思う。
今日は先頭として私は頑張った。
オッズは低かったと思うが、私に賭けた人達は今レースでまさかの勝利を手にしたのであった。
Posted by: 吉川みき 2008年04月12日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年04月14日 |
吉祥寺のユザワヤに買い物に行った。
吉祥寺は好きな街なのだが、不服な点としてはバイクをとめる場所が少ないということなのだ。バイクでももっと気軽に行きたいというのが、吉祥寺に対する最近私の思うことなのだ。
今日行くユザワヤも駐車場と駐輪場はあるが、ワゴン車とバイクで行った場合はとめるところを別に探さないといけない。
しかし今日は平日、しかも時間的には夜の7時半なので前に見つけていたあのバイク置き場に行けば、もうこの時間だったら空いているだろう。そう思って、そこのバイク置き場にブーンと行ったのだった。
ここはシルバーセンターとの繋がりがあるのか、70代ぐらいのおじいさん数人でシフトを組んで管理をしている。駐輪場とバイク置き場が併設されている屋根付きの施設だ。行くと一人が外、一人が受付室の中で、二人のおじいさんが入り口に居た。
こんばんは〜。
チケットを買って中に入ろうとすると・・・・。
「もう来ないよ。」
「は?」
「駐禁、来ないよ。」
「・・・」
「止めちゃえば〜。そこに」
おじいさんは明るく道路を指差して、もうこの時間は駐禁に来ないから路上にとめればいいと言うのだ。
「いや、いいです。ここに止めますから〜」
明るく返すと・・・
「250円もするのにぃ〜いいいっ?」
と、今度はおじいさん。250円がもったいないと諭すように言い、やはり道路にとめることを勧めるのだった。
どうすればいいのだ。
親切心は有りがたいが、私としてはちゃんとバイク置き場にとめてゆっくり買い物がしたい。
「やっぱり・・・いいです。ここにとめますんで」
かなり遠慮がちに言ったのだが、おじいさんはせっかくいいアイデアを教えてあげているのに、それを素直に聞こうとしない私を頑固者のように見て、今度はガッカリした様に「250円、もったいないのに・・・」と言うのだった。
「そりゃぁ、絶対に来ないとは言えないよ〜」
「・・・」
「でも来ないってば〜〜」
もういいんです。この250円を私はもったいないとは思っていないんですよ。
チャリンチャリン。
自動販売機で250円のチケットを買うと、もう一度横から「250円もするんだよ!」とおじいさんに言われたのだった。
ふぅうううう。ちかれたび。
バイクをとめて入り口を通ると、最後にもう一度言われた。
「あーあ。250円、もったいなかったね!」
バイクをとめに行って、そのお金がもったいないとさんざん無駄遣いのように言われ、最後に「どうもすみません」と小さくなって謝ったのははじめてのことであった。
Posted by: 吉川みき 2008年04月14日 | パーマリンク | コメント (2)
2008年04月16日 |
午後、実家に帰った。
実家に帰る時って、みんなはどういう感覚があるんだろう。
私は飛び込み台からエイヤ!と飛び込む時のあのちょびっと勇気が要る感じがしている。もっと細かく言えば、腹打ちをしてグッタリすることを覚悟してプールに飛び込む時の「よし、行くぞ」の感じなのだ。とにかく行く前には「体力温存」をしていくらか余力を持って臨まないといけない。それが毎回の帰省の私の心得なのである。
「ただいま〜。」
家に戻るとしげおっちは寝ていた。
「もう来えへんと思ってたわ」
起きて来ると早速恒例の行事が始まる。
「今こんなにワシは薬を飲んでるねん!」
「ほれ!」
薬の入ったお菓子の缶が目の前にバーンと出て来るのだ。要約すると、”これだけ薬を飲むほどワシの具合いは悪いので、もう言い残すことがないように、せっかく実家に来たのだから心ゆくまで話がしたい”ということで、ここからは時間の許す限り、「ワシのこと」か「アンタにちょっと言うておきたいことがある」のいずれかの2種類の「ワシの話を聞け」コーナーとなるのだった。
「何時までしゃべってええねん」
父は自称”今にも死にそうな”人の割に2時間も3時間も切れ間なくしゃべり続けられることが出来、毎回聞いている私が聞き疲れで吐きそうになってきて、「おとうさん、ちょっとしんどい・・・・」と訴えているのだが、今日もついに私がグッタリして「ちょっとしんどい」と言うまで、延々「ワシの話」は続いたのだった。
グッタリしていると、
「ほんで、アンタは体の具合いはどうなんや」
ですから、
今ご覧の通りグッタリしております。
「どうなんや」
「ちょっと、休憩させて・・・」
「調子、悪いんかいな」
グッタリした私を見て、急に今度は
「しんどい、言うてたらあかんがな」
「もう帰り」
と言うと急にタクシーに配車の電話をし、電話を切ると同時にもう外に出た方がいいと「ワシ」はいそいそと玄関を出て行ってしまうのであった。
「タクシー、まだ来えへんな」と言っていたが、そんな2駅先がエリアのタクシーが1分後にまだ来るはずもない。
”あの人はちょっと変わっとるわ”
父は自分以外の人のことを、ことごとくこう評価する。
だが、私は今日も思った。
父がやっぱり一番の変わりもんである。
Posted by: 吉川みき 2008年04月16日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年05月07日 |
今日は外来日。数日前から、今度の外来はチョイノリで行ってみたいと思っていて、いよいよ本当に実行したくなったのだ。
昨夜は天気予報をチェックした。都心にバイクで行くのは初めてで、しかもお茶の水となると私にとってはかなりの遠出。家からお茶の水までとなるとほぼ冒険みたいなもので、今日が私にとっての「GWのお出掛け」になるんだわと昨夜からワクワクして仕方がなかったのだ。
お昼はどこで食べよう。
日比谷公園辺りにでも行ってみようか。
パソコンで検索をして店の候補もいくつか頭に入れて、今日は「お出掛け」として家を出たのだった。
青梅街道を行き、山手通りを越えると、もう新宿がすぐそこにある。看板に「飯田橋」「新宿」とあるのを見ると、自分のバイクで都会にやって来た実感がわく。新宿を抜け次は飯田橋方面に向かう。車に乗せてもらってしか通ったことのない道。出掛けに日焼け止めも塗った。風が気持ちいいのだ。
神楽坂の近くを通って、いよいよ大通りに合流をした。
「ト、トーキョー」
都心に来ると私は毎回「はるばる東京にやってきた」感覚に覆われる。普段住んでいる所は大変のどかな場所なので、私にとって「何処なのか」が今一つピンと来ず、なので東京っぽい所に来ると、未だに「東京っぽい場所」におどおどするのだ。
ここはどこ。
時計を見たら家を出て40分程経っていた。
もう10分程で病院に着くんじゃないかな。
「おぉ、東京ドーム!」
東京ドームを左にして大きな交差点で信号待ちとなった時・・・・。
”プスンプスン・・・”
バイクが急に止まってしまったのだった。
ガソリンも入っているはずでどうしたんだろうと思って目をやると、ガソリンが勢い良く道にジョーっともれているではないか。足元からガソリンの臭いがしてバイクを動かすと導火線のようにこっちに点々とガソリンが繋がって来る。
「水道橋交差点」。結構な人が行き来していて、ガソリンはまだジョーっと漏れ続けている。この中の誰かが煙草のポイ捨てでもすれば、バイクは爆発して死者が出る大変なことになってしまうのだ。
どうしよう。
こんな時、誰に連絡をすればいいの。
「ガソリン、漏れてるよ」
と、スーツの男性に注意をされる。
そうなんです。それで私はどこに電話をしたらいいんでしょう。
早くしないと爆発しちゃう。
バイクの鍵についていたキーホルダーから、チョイノリを購入したバイク店に電話をする。バイク店が保険会社に連絡をするようにと教えてくれ、ガソリンタンクをオフにするよう指示をくれたのでガソリン漏れはここで収まった。
保険会社、電話通じず。
病院にも行かなくちゃいけない。
えっと、次に私は何をすればいいんだろう。
と、思っていたら駐車整備の見回りの人を発見。とりあえずこのバイクが故障したことと、しばらくこの辺りに置くことは可能か尋ねる。
係の人はどこかと無線で連絡を取って、了承をしてくれ最後に「ガソリンが漏れていたのなら、一応警察に連絡を取っておいて下さいね」と言って去って行ったのであった。
よかった。
おろおろしていた私も少し整理がつき、落ち着きを取り戻した。警察にも連絡をし、「じゃ、ちょっと話を伺いますんでそっちに行きますね」ということだったので、小蔭でようやく私もホっと一息ついたのだ。
5分程して・・・・。
「カンカンカンカン」音を鳴らし小型の消防車がこの辺りをウロウロし始めた。見れば車には6人の消防士さん達・・・・。
<私じゃないよね>
私は自転車に乗った近所の派出所の人が来ると思っている。だが消防隊員の人もこの近辺で誰かを探している様子なのだ。
バイクの近くに立ってみる。
もし探している人がバイクの女性なら、それは私です。
が、消防隊の人達は私に目もくれず人探しにやっきになっている。
<何かあったのかな>
それにしても遅い。もうあれから15分は経っている。もし重大な事件だったら手遅れになっている時間だぞ。
しょうがないのでもう一度電話を掛ける。
「あの、さっき電話した者なんですけど・・・」
事情を説明すると電話の相手はさっきの人と違っていたので今ひとつ事情を飲み込めないみたいだったが、「もうまもなく着くんじゃないでしょうかねー。もうちょっと待ってみてもらえますか」との返事だった。
それから5分。
6人の消防隊の人達に警官3人が合流をして、少し離れた所では今度はミーティングのようなことをしている。
<まさか、やっぱり私じゃないよね>
不安に思っていたら・・・・・
電話が鳴った。
「@@消防隊ですが、ヨシカワさんですか」
約10人の集団は私を探しており、どうしてこんな大事に至ったのかと驚きながら「あのバイクがそうです」と指差すとみんなの「え!」という心の叫びが聞こえてきたようであった。
隊長さんらしき防炎服の人がトランシーバーで「本人と接触!」と緊迫した声で言っている。現場の写真をと言ってまた別の隊員さんがチョイノリの写真を撮る。ミニバイクの女性を9人の消防隊と警官が囲むだなんて尋常ではない光景だった。
待っている間にガソリンは蒸発し、一見ただの路上に止まっているバイクでしかなくなっていた。
一体どうしてこんな騒ぎになったのか、電話をした時の私はもう冷静なはずだったと思うのだが・・・
保険屋さんが手配したロードサービス車が来てバイクを持って行ってもらったら、1時間半経っていた。
病院に遅刻をし、日比谷公園でのランチもなくなり、バイク自体が修理となって「お出掛け」は尻すぼみに終わった。
楽しみにしていた一日遅れのGWの予定。
まぶしい程お日様が光る五月晴れの一日であった。
Posted by: 吉川みき 2008年05月07日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年06月15日 |
最近の自転車は性能が良くなったのか、自転車で颯爽と駆けて行く人達をよく見るのだ。
東京は緩い坂がたくさんある街で、私の住んでいる辺りもどっちを向いても坂がある。自転車だと大変だなぁと思っていたのだが、そう言えば立ち漕ぎで必死で走っている人をほとんど見ないのだ。この間は家のすぐの所を電動自転車が走って行ったが、”颯爽”という感じを越えてもはや”豪速”の域に達していた。今までこの道で見た人の中で一番速いスピードで消えて行ったのだ。
私はチョイノリでだいたいいつも時速30キロ弱で走っている。これは自転車がほぼ同じぐらいのスピードみたいで、私なりにいろいろ気を使っているのだ。特に坂道がそう、自転車は登り坂になってもそれほどスピードが落ちるわけでないので、自転車のヒトからは”早く追い越して下さいよ”オーラを出されても、なかなか追い越せない。
”早く追い越してくれよ”
今日もチラっと横目で見られる。
わかっていますよ。
私もそうしたいんですってば。
もうこの人とは5キロぐらい並走している。私もいい加減気まずいのだが、追い越すのに絶好の坂道に差しかかってもほぼ速度が変わらないので、微妙に追い越せずに並んで走っている状態が続いているのだ。
自分がまるで自転車競技の並走コーチのように思えてくる。
”ずっと並んで走られてうっとおしいぞ。”
他のバイク達はブーンと軽快に走り去って行く。だが、私も別にノロノロ運転をしているわけではないのです。それに私はサイクリング車を運転している男性の姿形がなぜだか江頭2:50に似て見えるので生理的にちょっと苦手、私だって並んで走りたくない。
私は家に向かっているんですが、あなたはどこまで行くのでしょう。
この人の行き先がもしも私の家の近所だったなら、ずーーっと並んで走ることになる。
せっかく抜いても信号待ちをしている間に追いつかれ、逆に追い越されてまた信号スタートを切る。
”あばよ”
今日の江頭2:50はやがてある交差点で曲がって行った。
私はこうしてよく自転車コーチをやっているが、選手はみな最後は私を置いて一人立ちしていく。背中を見送ってばかりいるのだ。
選手が居なくなってまた一人に戻ると、楽しいバイクタイムになる。
しかしまた・・・。
あ・・・
また新しい自転車のヒトが!
どこからともなく江頭さんは現れる。
最近の自転車はまぁホントによく走るようになったのである。
Posted by: 吉川みき 2008年06月15日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年06月29日 |
先日、可愛いハンカチを見つけて買おうと思って開いたら、柄にドクロマークがついていた。
ドクロマークがネックとなって、結局その品は買わなかった。残念・・・・可愛いかったのに。
私はドクロ物は身につけないし、一つも持っていない。
ドクロってどうなんだろう。
「幸せを呼ぶドクロ」というのは聞いたことがない。私にとっては縁起の悪いアイテムでしかなく、だいたいドクロなんてものは自分のが一つあれば十分だと思うのだが・・・・。
実家の父が「ワシにかかってくる電話は墓のセールスばっかりなんや」と怒っていた。で、怒っているわりには「しかし、よう知っとるわ。ワシが死にかけの爺さんということを。」と言っていたが、例えば父にドクロマークのついたシャツを贈るとしたら、墓地のセールスの電話と同じニュアンスを受けるだろう。
敬老の日にお姑さんに、ドクロマークのキーホルダーなんぞあげた日には、「あの嫁はこれで早くあの世に行けって、あの世用のキーホルダーをくれよった。」ということにもなりかねん。
ドクロをつけているのは、元気はつらつピチピチの若い人達。下北の路上で座っていても別に発熱もせずにいられる生命体としての強い個体なのだ。
ドクロ指輪をはめ、ドクロパンティを履き、ドクロTシャツを着てドクロマークのキャップを被り、ドクロベルトをする。ドクロバッグを持ってもドクロとは程遠いピチピチ体型で居られる。
一体なんこドクロを持ったら気が済むんですかい。
かつて私にも河原町でウンコ座りをしようとも、別に具合いが悪くならなかった時期があった。生命体としてまだ強かった時期は相当不気味なアイテムを「可愛い!」と言って身につけていたのだ。
だが今はもうだめ。
ドクロを身につけたら、ドクロの呪いにやられそうな気がする。
ドクロは元気人のしるし。
ドクロファッションの良さがさっぱりわからない私なのである。
Posted by: 吉川みき 2008年06月29日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年07月24日 |
本日も猛暑。
渋谷駅を下りて、早くも246号線を越える歩道橋でフラフラになっていたのだが、下り階段の所まで来たら歩道橋を下りてすぐの所で着ぐるみのうさぎちゃんがプラカードを持って踊っているのを見つけたのだった。
大丈夫なの?!
新しくドラッグストアが出来た開店キャンペーンで、ウサギちゃんは踊っていたのだが、この暑さの中着ぐるみキャンペーンをさせるここの薬局のオーナーの人柄を疑ったのだ。
中の人が死んでしまいますよ。
冗談抜きで。
と言っても、中の人がオーナーなのかもしれないが。
随分前に、あるイベントでアンパンマンショーの人達と楽屋で一緒になったことがあった。
広い座敷の民宿風の部屋が楽屋で、アンパンマンやドキンちゃんの被り物を近くに置いて全員が会話もなくグッタリと座っていたのだ。休憩時間はいかに体力を消耗せずに過ごすかに必死の様子。夏でありながら楽屋は冬眠中みたいにシーンと静まりかえり、とてもじゃないが私達が仲良くなれるようなムードはなかった。
全員が男性だった。
被ると可愛いくなり、脱ぐと無精ヒゲに戻るという変化の大きさを知って、それから私は着ぐるみを見ると”可愛い!”というより”気持ち悪いかも!”と生理的にちょっとさぶいぼが立つようになってしまったのだ。
ミッキーもミニーちゃんも、ドナルドもウサギやクマちゃんもアンパンマンも・・・。
みんな今は怖い。
ウサギちゃんは炎天下の路上で踊っていた。
あ、暑い中
お仕事、ごくろうさまです・・・・。
夏の着ぐるみは仕事というより、ほぼ修行なのである。
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2008年07月27日 |
楽々決済ー支払い手続きのお知らせ
私のところに届く迷惑メールの、今の流行りがこの楽々決済からのお知らせになったようなのだ。
最初見た時は、「あれ?何を買ったかしら」と、カードで買った最近の物を思い浮かべていたが、中を見ると50万円を私に振り込んでくれるという内容のメール.それを見た瞬間「なんだ、迷惑メールじゃないか」とすぐに判断がついたのだ。
これでわかったことがひとつ。
私の生活は万単位が上限であって、何十万単位になると振り込みも振り込まれもしないということがはっきりとしているということだ。
いいのか悪いのかわからないが・・・・。
3万5千円、ぐらいの数字が多分私には騙されやすい数字なのであろう。
しかしながら楽々決済という語呂は、なんとなくなのだが、私には「楽天ショップで買い物をした支払い額のお知らせ」やヤフーのかんたん決済を思わせる。しかも「支払い手続きのお知らせ」とあれば、まず私は自分がもらえる側だと思うより払う側なんだと考えるのだ。
ふぅ、しかし騙されないぞ。
もうこういう嘘メールたちには。
数年前に届いたヤフーbbからの「あなたが当選されました」という通知は、半ば本気にして「私、懸賞に当たったかもしれないんです」と真面目に会社のY氏に報告をしたのだ。だがそもそもヤフーbbって何なのだ。ヤフーBBとも違うじゃないか。それは本当にあった懸賞だったが、だいたい私はその懸賞に応募してもいなかった。
楽々決済のお知らせ。
まただわと鼻で笑って削除箱に入れ・・・
そうしていつか、本当の支払い通知も私は捨ててしまい・・・
支払いをしなかったとして、そのうちにブラックリストに載っていそうなのである。
Posted by: 吉川みき 2008年07月27日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年09月16日 |
先日、東京ドームの前で妙な看板を見つけた。
「鳩や小鳥、猫などに
ご協力ください。」

なにを言っているんですか。
この看板は。
立ちどまってよ〜く見たら、真ん中に「エサをあたえないよう」という文章がはさまっていた。
だが、そこだけ色を変えて強調していたはずが日焼けして逆に褪色してしまい、ほぼ消えていたので、看板としては成立しない文章になってしまった。
エサをあげて下さいという風にも取れる看板。
だが周りに鳩も小鳥も、猫もどこにも居ない。
「鳩」「小鳥」「猫」って別の何かを指しているの?
意図がよくわからない看板。
かわりにすぐ近くでは、自由人らしき人がベンチでお昼寝をしていた。
Posted by: 吉川みき 2008年09月16日 | パーマリンク | コメント (2)
2008年09月30日 |
夕方、携帯に電話が掛かって来たのを取ろうとしたが、ボタン操作がきかなくなってしまった。
さっきまで、何の問題もなく使っていたのに。
突然、フリーズ。
電源は入っているのに使えなくなってしまった。
ボタン操作が出来なくなるということは、呼び出し音が鳴って、今誰から電話が掛かっていますよということがわかっていながら電話が取れない。メールは、メールが届きましたよということが表示されるが、それが誰からのメールなのかがわからない。
これは困ったぞ。
夜中じゃなくてよかった。今なら間に合うかも・・・・と、急遽docomoショップへ行くことになったのだった。
今自分が使っているのはmova。FOMAに乗り替えられないのは未だにポケットボードを使用しているからで、ポケットボードはFOMAの端末では使えない。ポケットボードの在庫がなくなるまではmovaで頑張りたい。と、いう理由で「これを機にFOMAに替えられてはいかがでしょう」ムードに反発をし、修理してもらうことにしたのだった。
”もしかしたら、直らないかもしれませんが・・・”
そう言われたが、とりあえず今日から修理に出している間の約1週間、代替え機種で過ごすことになった。
「同じメーカーのものになりますので」
そう言って貸してもらったニュー携帯。
どうぞよろしくね。
しかし。
あぁあああっ。
短い返信を打つのに何でこんなに時間が掛かるのか。
携帯がかわれば、文化人は原始人に戻る。
「こ」
「ん」
「ば」
「ん」
「わ」
ち、ち、ちかれたびー。
瞬く間に私は原始人に、そして携帯を頑張って覚えているゴリラのみきちゃんになったのであった。
Posted by: 吉川みき 2008年09月30日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年10月07日 |
最近、テレビで女性警察官が車の男性に飲酒検問風に「息を吹きかけて下さい」と言って、自分の顔に息をかけられて萌え状態になるという、確かブレスケア系商品のコマーシャルだったと思う、アレをよく見る。
私も今までに一度だけ飲酒検問で「息を吹きかけて下さい」と、直接顔に息を吐くよう言われて困ったことがあったのだ。
あれは滋賀県の今はなき、びわこタワー辺りだったと思う。時間は夜で多分近くにあるプラネタリウムに演奏をしに行った帰りだったんじゃなかっただろうか。
「あー、ちょっとすみません」
信号を渡った辺りだったかに警察官に止められた。
「はい」
警察官は、今飲酒検問をやっているんですけれど・・・という説明を簡単にしたあとに、「ここにはーっと息を吐いて下さい」と自分の鼻を指さしたのだった。
「え!?」
「はい。ここに」
と、自分の鼻を指さしている。
「顔に、ですか」
「はい。はーっと吐いて下さい」
警察官は当時の私と同世代ぐらいの若い男性で、一瞬ためらったのだが飲酒検問だからしょうがないと思って、「はーっ」と息を吐いたのだ。
「ご協力、どうもありがとうございました」
男性は顔色一つ変えずに匂いを嗅いでいた。その時は警察官ってこんなこともしなくちゃいけないのか・・・と可哀想になったのだ。
でもなぁ。
検問をやるならやっぱり飲酒検問の機械を使おうよ。
今となっては、あれが本物の警察官だったかどうかもわからない。警官のコスプレで夜の道路に現れた匂いフェチの変態だったかもしれない。だって検問ですと言っていたが、そう言えばそこにはなんとなく通りがかっただけっぽい徒歩の警官が二人しか居なかった。
怪しい。
テレビCMで、息を吐きかけられて興奮気味になっていく女性を見る度に、私はあの夜の検問のことを思い出しているのであった。
Posted by: 吉川みき 2008年10月07日 | パーマリンク | コメント (2)
2008年10月12日 |
今日も朝から運動会の音楽が聞こえて来る。
昨日の朝、「おとうさん、おかあさん、みててください!」というちびっこの声での選手宣誓が聞こえてきたじゃないか。
「やっと今日が本当の運動会なんだ」とホっとしたのに、昨日のあれも違っていたとは。
「タンタンタンタンタタタタタタタタ」
「タカタカタカタカタンタカタン」
1小節に黒い音符がいっぱい詰まっているのが、運動会ミュージックの特徴。この音楽が聞こえてくると、意図せずしてせわしなく動くぜんまいじかけのお人形さんになってしまうのだ。
あれ〜。
あれれれれ〜〜。
誰か私を止めて下さいまし〜。
落ち着かない。
実に落ち着かないのだ。
それにしても今日が本当の運動会なんだろうか。ねぇ。いくらなんでもこの3連休の間に本番はあるんですよね?!
家まで届く運動会の音、気合いからしたら昨日で終わりだと思ったのだが、では今度こそ今日のこれが本当の運動会なんだろう。
と、思っていたのだが・・・・。
お昼になるとまたピタっと音はなくなり、その後はずっと静かなままだった。
運動会って午前中で終わらないよねぇ・・・・。
がっくり。
いつが本当の運動会なんですか。
というか、そこに通っている園児達は”運動会は10月になったら毎日開催される会”という風に覚えるのではないかと、他人の子ながらちょびっと心配になるのであった。
Posted by: 吉川みき 2008年10月12日 | パーマリンク | コメント (0)
2008年10月22日 |
昼食を食べる場所を探していたら、病院の近くに美味しそうなレストランを見つけた。
お茶の水@@軒。
むむむむ〜〜〜。
@@軒という単語、どこかで聞いたことがあるぞ。
外から見ると喫茶店っぽいのだが、ここは人気の洋食屋さんらしい。お昼時ということもあってか、店内にお客さんがたくさん座っているのが見えるので、ここは美味しい店らしい。
外に出されていたメニュー表を見た。
庶民的よりややリッチなお値段になるが、私はカニクリームコロッケというメニューに非常に弱いのだ。メニューでそれを見つけたら迷わずその店に入り、カニクリームコロッケを頼むのだが、ここのメニューにはそのカニクリームコロッケが載っているではないか。
ここに決定。
今日は奮発してちょっとリッチなランチに致します。
ちょっと奥まった店の方に進むと、この店は1階が軽食で地下1階にゆっくり食事が出来る振り分けになっていた。
今の時間、カニクリームコロッケが食べられる地下の席は満席らしい。看板が出されていたので、しばらく待とうかなと迷っていると1階の喫茶の方のドアがあいた。店の人が言うには、今日はもう地下での食事は満席で無理なので、よければどうぞ1階で軽食を召し上がって下さいということで、それでなんとなく1階の席につくことにしたのだった。
1階は喫茶店っぽいのだが、それでも少しリッチ目のカーテンが掛けてあって、店の男性は黒服を着ている。ホテルの喫茶エリアのような雰囲気だ。
しばらくすると50代位の女性が、メニューとお水を持ってテーブルにやってきた。
「あのね」
「今日はオムライスは終わっちゃったの。」
「でね」
「あるのはコレとコレとコレ」
あれま。
この人は逆に親戚のおばちゃんかと思うぐらい近しい接し方をする。
それからは一つ一つ、メニューの説明をしてくれ、お薦めを尋ねたら「シーフードって好き?」とこれまたとっても友だちっぽい感じで顔を近付けてきた。
結局、その女性が「だったらカレーにしなさいよ〜」と親しげに言うのでそれを注文した。
<初めて来たお客なんだけど・・誰かと間違えているのかな>
ぼーっと考えていたら、また女性がやってきた。
「ね!辛いの、好き?」
何かくれるのかと思ったら、カレーと共に別ルーを持ってきて、「コレを混ぜて調整すると、更に美味しいわよ」と笑顔で言う。まるで、あなただけに特別にプレゼントよという風に持ってきてくれたが、これは店のメニューに普通について来るものであった。
他のお客さんに対しては普通に”ですます調”に接客しているのに、何故私にだけこんなに親しげなのか。
最後までわからなかった。
@@軒は何屋さんかと尋ねられたら、メニューは洋食店だが、喫茶店のような、ホテルのような、親戚のおばちゃん家のような・・・・折衷な店であった。