2008年05月01日 |
ハタハタハタ・・・・。
住宅地を行くと、こいのぼりがかけられているのを見るようになった。きっと子供さんが居るお家なんだろう。私の家では、男の子が居ないという理由でこいのぼりもかぶとも、ちまきも何もお祝いはなかったので、間近でこいのぼりを見たことはなく、こうして外でこいのぼりが飾ってある家の前を通ると、ふと足を止めて眺めていることがある。
こいのぼりは江戸時代の中頃に生まれたのだそうだ。最初は和紙で鯉が登る様が描かれたらしい。ということは、私は風にはためいて泳ぐ姿になるのが一番いいショットだと思っていたが、むしろ風がなくダランと下がった状態が「登る」図となって本来のこいのぼりを再現しているということになるのか。
5月5日を代表する歌と言えば、「こいのぼり」。
「屋根よ〜り高いこいの〜ぼり〜」
この歌が出来たのは昭和の初めで、当時のこいのぼりの上にはきっと青空が広がっていたのだろう。今はそういう環境も少なくなって私が見つけるのは、マンションのベランダからニョキっと顔を出している姿だ。
木造の低い家並も随分景色は変わった。
地面には土ではなくアスファルトがある。
一度位空に泳いで行けたらいいのにね。
新緑の季節の風を一番よく知っているこいのぼり達。また行事が終わると押し入れの中に入れられちゃうのはちょっと可哀想だ。
こいのぼりは和紙に描かれた絵が最初で、それから綿製品になり合成繊維に代わったが、次は風船製になったらいいなと思ったのであった。
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2008年05月02日 |
コンピューターの調子がおかしいので、アップルのお客様センターに電話をした。
ここはいつ電話をしても、”ただいま電話が大変混み合っています”状態、待ち時間に流れる音楽を繰り返し聞くのだが、今日は今まで混雑をしていた中でも一番長い待ち時間だったのだ。
ようやく電話がつながって担当の人が電話口に出た。
アップルお客様センターの電話窓口の人は、毎回説明力も知識も素晴らしい。個人的にはJAFの人と救急隊員と同じぐらい尊敬をしている仕事人で、とにかく電話口にマックの人が出てくれると、それだけで問題が半分解決したぐらいの安心を得るのだ。
しかし。
マックの人達にだってそれぞれ新人の頃がきっとあったんだろう。最初から天才の人も居ただろうが、「全然ダメだった頃」を通ってスペシャリストになった人だって居る。
今日はまさに後者のタイプの「新人さん」と思われる回になった。
一番初めは良かった。いつものマックの人の美しい言葉使いの対応で始まったのだが・・・・。シリアルナンバーを尋ねられ私が答えた時から調子がおかしくなった。「Vの・・・」と読み上げると、「Vですか?」とマックの人は聞き返し、Vから始まるシリアルナンバーの製品はないとその人は言う。
「え!」
そんなことを言われたのは初めてだったのだ。しばらくやりとりがあって結局は私の伝えたナンバーで顧客がヒットしたらしく、その件はなんとかクリアしたのだが・・・。
次にお兄さんは、「別の方の名義になっているんですが」と、突然意味不明のことを次に口にする。
「は?」
だってあなた、まだ私は自分の名前も伝えていないのです。
そう伝えるとしばらく間があいて「あ、そうでした。すみません」とマックの人は謝るのだった。
きっと忙しすぎて、頭が混乱しちゃった。
あきらかに許容量を越えてしまったといった様子で、その後もマックの人は丁寧な言葉遣いではあるが、説明力も知識もこちらの話を把握する力も機能せず、唯一本人にその自覚があったみたいで、やけに「申し訳ありません」を連発していたのだ。
一部、会話の中で私の方がマックのことを教える場面もあり、いよいよ不憫になってしまった。
可哀想なぐらい電話の向こうではひからびて水分がなくなった人間が居るのを感じたのだ。
お昼休憩に行っておいでよ。
再起動したら直るかな。
うちのパソコンより調子の悪い今日のマックの人であった。
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2008年05月03日 |
ゴールデンウィークも今日からは4連休となり、ニュースではまた海外に出国する人達の様子が流れていた。
毎年毎年、私はゴールデンウィークに出掛ける人達をテレビで見送って、Uターンラッシュのニュースで里帰りしていた人や旅行に出掛けた人達を「おかえり」と迎えている。それが私のゴールデンウィークになってしまった。
いいなぁ。旅行。
先日、世界一周の豪華客船の中のラウンジでピアノを弾く仕事に知人が行くということを知って、本気で羨ましがったところなのだ。なんでも、その世界一周の旅は3ヶ月かけて回る旅だそうで、少し前知人が乗れない約1ヶ月半の間、船に乗れる人を真剣に探していたのだそうだ。
私の夢は世界一周の船旅に出ることなのだ。
「ゴールデンウィーク中も仕事なんです」と言いつつ、それが世界一周の船旅の仕事だったら、多少のことは苦にならないだろう。というか、逆にそんな仕事は経験してみたいぐらいだ。
今日から4連休。
私はまた夜になったらじゃらんのページに行き、軽井沢に行ったり、箱根に行ったりしてプチ旅行気分を味わっている。
近くの区の温水プールで泳いでも、「これはホテルの中のプール」だと思うことにする。
ダンボ、ここはワンちゃんと一緒に泊まれるホテルだよと、見慣れた自分の部屋もアロマオイルでちょっとリラックス空間に。
でも今日のお料理はちょっとしょっぱかった。
昨日も同じ、シェフのお料理はムニエルでしたね。つけ合わせのポテトサラダも・・・・。明日は美味しいものが食べたいですね。
妄想4連休。
今日は軽井沢でレンタサイクルを借り、美味しいパン屋さんを探しました。満喫出来たので明日はオーストラリアに行く予定なのだ。
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2008年05月04日 |
ダンボと散歩から帰って来ると、家の前の路地の所にご近所さんが立ち話をしていた。
「こんにちは」
挨拶をして家に入ろうとしたら、視界にピュンピュンと元気に動くものが入った。
子猫だ。しかも2匹。
ダンボがものすごく大きな動物に見えるぐらいのチビ猫ちゃん。斜め前の家の息子さんが2匹を貰ったそうで、前にこの辺りでよく昼寝をしていた白い猫も、男性の家の猫だったのだそうだ。
私は猫に嫌われることが多い。それらが累積していくらかは傷ついているので、もう最近はあまり自分からは近寄りに行かなくなったのだが、チビ猫ちゃん達は人懐こく早速近寄って来る。
バイクの下に潜ったり、雑草の匂いを嗅いだり。
いろんなことが楽しい様子。
いつもここに居た白いブタ猫ちゃんは、半年ぐらい前から見なくなっていた。どうしたのかなとは思っていたが、その猫が亡くなってそれでこの2匹がやってきたのだそうだ。
飼い主が居る猫と居ない猫、猫の方が圧倒的に犬よりもノラが多いだろう。外で生活をする猫は車にはねられたり、餌が定期的に得られるわけではないので、飼い猫に比べると寿命がうんと短いらしい。私は犬猫は愛情を注いでもらえる環境にあるのが幸せだと思うので、2匹の子猫が無邪気に遊ぶ姿を見てよかったなと思った。
「またね。ばいばい」
誰が自分のご主人さんなのかは知っているみたいで、最後はぴょんぴょん跳ねながら家の中に男性と入って行った。
ダンボもそう。散歩から帰って来ると迷わず自分の家に入って行く。ここが自分の家だと知っている。それが誰かの家で飼われている動物なのだ。
家の中に入るとダンボがえらくでっかく見えた。
「まだ生まれて1ヶ月なんだって」
名前もつかず犬舎で過ごした半年は、ダンボにとって自由の少ない我慢の日々だったんじゃないだろうか。
子猫ちゃん達、何て名前だったか聞くの忘れちゃったな。
「ダンボ」
名前と呼ぶと、りんごのような頭の形のダンボはもうこっちを見て嬉しそうに尻尾を振っていた。
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2008年05月05日 |
無料のホームページで日記を書いてみたらどうかと、入院生活が長くなった私に友人が勧めてくれて、気まぐれで何か書き始めたのが2001年のことだった。
締め切りがあるわけでもない。誰かに望まれたり期待をかけられているわけでもない。wasa−bというニックネームで本当に気楽に好きなことを書こうと始めた日記だった。
今日で8年目に入った。
ベッドから一人で下りることも出来なかった私は、あれから病院の窓の外の景色を見ることが出来た。耳を澄ませて聞こえてきた音から景色を想像するだけだったのが、今はスーパーに行って自分の買いたいものを自分で選ぶことが出来るようになった。
自分のことを見失いそうになった時に、日記に書くというただそれだけで、時に自分自身が救われることもあった。
日記を続けてきてよかったなと思うことは、その日の一部だけを切り取ってあったとしても、読めばそこからその日がどんな日だったのかが思い出せることだ。外付けのハードディスクみたいに情報がパソコン本体になくても保存しておけるのと同じ感じだ。
今はブログを書いている人がうんと増えた。
マメに更新をする人は、「save」好きな人。性質は大いに関係があるだろう。
いつまで続くのか、自分でももうわからなくなってきたが、あまり深く考えずに始めたものだから、あまり深く考えずに付き合っていけたらいいなと思う。
”今日はその人の数だけ存在する”ということを教えてくれた。
自分にしか書けない世界にたった一つの文章、それが日記だ。
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2008年05月06日 |
船場吉兆の「お客の食べ残しを使い回した」というニュースは、かなりショックを受けたのだ。ニュースを聞きながら吐きそうになったので、もし過去に船場吉兆で食事をしたことがある人なら、相当気分が悪くなるんじゃないだろうか。
過去に飲食店の噂話で「あそこの店はパセリを使い回している」「さくらんぼは洗ってまだ出す」などの話は聞いたことがあったが、いずれも悪い冗談だと思っていたのだ。
残った焼き魚をまた焼き直して出すだなんて、メインの料理そのものが使い回しだったわけで、女将は「あれは食べ残しではなく食べなかったお料理」だと言っているが、どうしてそんな考えになるのかと心底ガッカリしたのだ。
手をつけなかったお料理は、前のお客さんが宴席で机の上に乗せたまま長い時間そこにあったもの。だから、ツバだって一杯飛んでいる。
女将もそうだが、板長さんも一度いい具合いに焼いた魚を、もう一度焼くということに、料理人としてのこだわりはなかったんだろうか。二回目に焼くと更に身がしまって美味しくなるんだとでも修行中の若者で教えていたんだろうか。高い値段を取って一流の店として在りながら、どこにどういう哲学があるのかも全くわからない。
裏切るってこういうことだ。
ごめんなさいと謝っても、もう私は信じない。
また独自の法律で「あら、結果裏切っていたということになるんですね。ごめんなさい」というようなことをやるに違いないのだ。
家で食べられる食事を、わざわざ外に出てお金を払って食べるには、誰しもみんな理由がある。とても大切な思い出として、大事にしている人だってきっと居るのだ。
一体店のメニューにある値段は何を以ってその金額にしたのかと思う。
もう絶対に行かない。
船場吉兆は敷居が高くて行けない店から、一生行かない店に変わった残念な店となった。
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2008年05月07日 |
今日は外来日。数日前から、今度の外来はチョイノリで行ってみたいと思っていて、いよいよ本当に実行したくなったのだ。
昨夜は天気予報をチェックした。都心にバイクで行くのは初めてで、しかもお茶の水となると私にとってはかなりの遠出。家からお茶の水までとなるとほぼ冒険みたいなもので、今日が私にとっての「GWのお出掛け」になるんだわと昨夜からワクワクして仕方がなかったのだ。
お昼はどこで食べよう。
日比谷公園辺りにでも行ってみようか。
パソコンで検索をして店の候補もいくつか頭に入れて、今日は「お出掛け」として家を出たのだった。
青梅街道を行き、山手通りを越えると、もう新宿がすぐそこにある。看板に「飯田橋」「新宿」とあるのを見ると、自分のバイクで都会にやって来た実感がわく。新宿を抜け次は飯田橋方面に向かう。車に乗せてもらってしか通ったことのない道。出掛けに日焼け止めも塗った。風が気持ちいいのだ。
神楽坂の近くを通って、いよいよ大通りに合流をした。
「ト、トーキョー」
都心に来ると私は毎回「はるばる東京にやってきた」感覚に覆われる。普段住んでいる所は大変のどかな場所なので、私にとって「何処なのか」が今一つピンと来ず、なので東京っぽい所に来ると、未だに「東京っぽい場所」におどおどするのだ。
ここはどこ。
時計を見たら家を出て40分程経っていた。
もう10分程で病院に着くんじゃないかな。
「おぉ、東京ドーム!」
東京ドームを左にして大きな交差点で信号待ちとなった時・・・・。
”プスンプスン・・・”
バイクが急に止まってしまったのだった。
ガソリンも入っているはずでどうしたんだろうと思って目をやると、ガソリンが勢い良く道にジョーっともれているではないか。足元からガソリンの臭いがしてバイクを動かすと導火線のようにこっちに点々とガソリンが繋がって来る。
「水道橋交差点」。結構な人が行き来していて、ガソリンはまだジョーっと漏れ続けている。この中の誰かが煙草のポイ捨てでもすれば、バイクは爆発して死者が出る大変なことになってしまうのだ。
どうしよう。
こんな時、誰に連絡をすればいいの。
「ガソリン、漏れてるよ」
と、スーツの男性に注意をされる。
そうなんです。それで私はどこに電話をしたらいいんでしょう。
早くしないと爆発しちゃう。
バイクの鍵についていたキーホルダーから、チョイノリを購入したバイク店に電話をする。バイク店が保険会社に連絡をするようにと教えてくれ、ガソリンタンクをオフにするよう指示をくれたのでガソリン漏れはここで収まった。
保険会社、電話通じず。
病院にも行かなくちゃいけない。
えっと、次に私は何をすればいいんだろう。
と、思っていたら駐車整備の見回りの人を発見。とりあえずこのバイクが故障したことと、しばらくこの辺りに置くことは可能か尋ねる。
係の人はどこかと無線で連絡を取って、了承をしてくれ最後に「ガソリンが漏れていたのなら、一応警察に連絡を取っておいて下さいね」と言って去って行ったのであった。
よかった。
おろおろしていた私も少し整理がつき、落ち着きを取り戻した。警察にも連絡をし、「じゃ、ちょっと話を伺いますんでそっちに行きますね」ということだったので、小蔭でようやく私もホっと一息ついたのだ。
5分程して・・・・。
「カンカンカンカン」音を鳴らし小型の消防車がこの辺りをウロウロし始めた。見れば車には6人の消防士さん達・・・・。
<私じゃないよね>
私は自転車に乗った近所の派出所の人が来ると思っている。だが消防隊員の人もこの近辺で誰かを探している様子なのだ。
バイクの近くに立ってみる。
もし探している人がバイクの女性なら、それは私です。
が、消防隊の人達は私に目もくれず人探しにやっきになっている。
<何かあったのかな>
それにしても遅い。もうあれから15分は経っている。もし重大な事件だったら手遅れになっている時間だぞ。
しょうがないのでもう一度電話を掛ける。
「あの、さっき電話した者なんですけど・・・」
事情を説明すると電話の相手はさっきの人と違っていたので今ひとつ事情を飲み込めないみたいだったが、「もうまもなく着くんじゃないでしょうかねー。もうちょっと待ってみてもらえますか」との返事だった。
それから5分。
6人の消防隊の人達に警官3人が合流をして、少し離れた所では今度はミーティングのようなことをしている。
<まさか、やっぱり私じゃないよね>
不安に思っていたら・・・・・
電話が鳴った。
「@@消防隊ですが、ヨシカワさんですか」
約10人の集団は私を探しており、どうしてこんな大事に至ったのかと驚きながら「あのバイクがそうです」と指差すとみんなの「え!」という心の叫びが聞こえてきたようであった。
隊長さんらしき防炎服の人がトランシーバーで「本人と接触!」と緊迫した声で言っている。現場の写真をと言ってまた別の隊員さんがチョイノリの写真を撮る。ミニバイクの女性を9人の消防隊と警官が囲むだなんて尋常ではない光景だった。
待っている間にガソリンは蒸発し、一見ただの路上に止まっているバイクでしかなくなっていた。
一体どうしてこんな騒ぎになったのか、電話をした時の私はもう冷静なはずだったと思うのだが・・・
保険屋さんが手配したロードサービス車が来てバイクを持って行ってもらったら、1時間半経っていた。
病院に遅刻をし、日比谷公園でのランチもなくなり、バイク自体が修理となって「お出掛け」は尻すぼみに終わった。
楽しみにしていた一日遅れのGWの予定。
まぶしい程お日様が光る五月晴れの一日であった。
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2008年05月08日 |
今日はまたいい天気なのだ。
西側の雨戸をガラっと開けたが、いつもは軒下にあるチョイノリはやはりない。昨日の電話では、今日から店の修理部のGW休暇が終わって平常に戻るそうなので、あとで電話をして尋ねてみよう。
丁度バイクを買ったのが一年前、それまではバスで買い物に出ていたし、雨の日には西友のインターネットスーパーで品物を調達していた。ヘルパーさんが自転車で買い物に行って下さっても合計30分はかかり、その頃はスーパーに行くのも立派なお出掛けになっていたのだ。
それがバイクが来てから私の行動範囲は随分広がった。一日に一箇所しか行けなかったのが、家から半径5キロ程の場所にあちこち気軽に出られるようになり、プールに図書館に安い八百屋さんにドラッグストア。ビデオ延滞がほぼなくなった。郵便局は時間外でも本局に行けばよくなったし、さすがに冬の寒い間はバイクはお休みかと考えていたが、結局雪が積もっていなければ雨の日でもバイクに乗っていたのだ。
近所の用事の為にちょこちょこ乗っていただけだったが、走行距離は年間で1700キロにまでなった。
それなのに。
また3倍時間がかかる遠い所になってしまった。
午後、バイク屋さんに電話をしたら、部品取り寄せとなったので早くても引き渡しは土曜日の夕方になるということだった。
鳥か蝶々のように昨日の朝、家をパタパタと出て行ったのに、本日はいも虫となり、せっかく新しい水着を買ったにもかかわらず、プールに行くのをあきらめることにしたのだ。
またスーパーに買い物に行き、荷物が重たくて歩けなくなり、タクシーに乗って帰って来る失敗をするのか。
夜になって。
<本当なら今頃プールに行っていたわね>
部屋で新しい水着を試着し、ダンボに見せたあとで鏡の前で平泳ぎの真似をした侘しい夜となったのであった。
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2008年05月09日 |
今日はビリージョエルの誕生日。
ビリージョエルの曲を最初に聴いたのは、ラジオの深夜放送だったのではないだろうか。悲しげな口笛で始まる名曲「ストレンジャー」は私にとってセンスのいい洋楽として耳に残り、当時洋楽ならなんでもいいわけではなく好みみたいなものはなんとなくあってビリージョエルの曲は私の胸を掴む何かがあったのだ。
その後に知った「素顔のままで」も名曲だが、私が好きになったアルバムは「イノセントマン」というアルバムで、ビリージョエルの話題になった時にはそれほど会話に出て来ないが、「アップタウンガール」が収録されているセピア色のジャケットのアルバムだ。
このアルバムが出た時は私は大学生で、青春まっただ中。「アルバムを通して聴く」体力が一番あった頃で、よく聴いたアルバムというのは、好きな曲が入っているというだけでなく曲と曲の間がどれぐらいあったかなど、全部の空気感が体に染みついていたりする。
今の時代にあれぐらいの世代でいたら、きっと私は電車の中でもi−podを聴いていただろうなと当時を振り返る。
毎日音楽を聴いていても飽きなかった頃があった。
好きな曲はいつの間に体に入り込んでいて、ささいなコードチェンジの時の音の積み方に影響を受けたことが見え隠れしたりもするのだ。
「彫刻像みたいなヒト」だなぁ。
が、イメージだった。
もう59才。
まだ59才。
向こうは深夜だから、今頃寝てるのかな。
沢山の思い出を曲に乗せて私にくれたアーティストの一人なのだ。
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2008年05月10日 |
近藤ナツコちゃんのユニット、Double Voiceの「70年代昭和歌謡」のライブに一曲、今日はピアノで参加をさせてもらうので、荻窪ルースターに行った。
前に一度、今日と同じ荻窪ルースターでやはり70年代の昭和歌謡のライブを見せてもらったが、あれからもずっと3ヶ月に一度ある満員御礼の人気ライブなのだ。
70年代に世に出た歌謡曲は、勉強になる部分もすごく多いのだそうだ。なっちゃんはいつも話してくれる。私も何気なく聴いて知っていた曲を、何かの機会に譜面にしたり演奏をしたりすることで、はじめて作る過程の一部に触れて奥の深さに気付くことがある。70年代の歌謡曲は奥が深い。なっちゃんはそう言う。「懐かしさ」だけでないものを、こうしてライブを繰り返しながら、実感として確かに得ているんだなぁと思いながら聞いていたのだ。
今日参加させてもらうのはユーミンの「翳りゆく部屋」。ユーミンがまだ荒井由実だった頃の曲で、これをなっちゃんが歌って私がピアノを弾くアコースティックスタイルでやる。
私のピアノを弾く喜びは、母が好きだった曲を弾けるようになりたいという所が始まりだった。「その曲、大好きなの」と母が笑顔で聴いてくれると嬉しかった。そして高校生の頃になるとレパートリーも増え、人間カラオケとなって昼休みになるとよく歌が大好きな友達と音楽室に行って遊んだのだ。
「この歌、大好きなん!」
楽しげに歌う友達の伴奏がとにかく楽しかった。
なっちゃんは昔から歌うことが大好きだと言っていた。歌うのが大好きな人は、歌を歌っている時に本当に幸せそうな顔になる。
知り合って15年位経つんじゃないかな。でも私は東京に来てからは自分の歌以外の伴奏をずっとしていなかったので、なっちゃんとはコーラス隊で一緒にやったが、ピアノは初めてだ。
お互い髪型が変わった。スパイラルパーマの爆発頭じゃなくなった。
70年代、なっちゃんと私は出会っていなかったが同じ大阪の高槻で過ごした。
歌が大好き。
演奏が大好き。
音楽室で楽しかったあの時間にも少し似ている。
でも違う。
この雨の中、お客さんが座って下さっているものね。
”お客さんも、この曲好きだといいね”
いろいろありながらもここまで音楽をお互いに続けてきた同志だなと思うと、演奏をしながらなんだか心が強くなった。
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2008年05月11日 |
夕方、渋谷で種ともこさんと待ち合わせをした。
待ち合わせ場所は「渋谷駅構内のロクシタン」。
<渋谷駅構内のロクシタンって、あの青山フラワーマーケットの隣の角っこの所だったよね。>
おっちょこちょいの私は待ち合わせ場所を勘違いしていないか、地図やロクシタンHPで何度も確認をする。
よし。
渋谷駅ならここでオッケー。
ところが前日、渋谷の駅前に3階建ての「ロクシタン」がオープンしたことをニュースで見たことで、不安雲に一気に覆われたのであった。渋谷駅前に出来たというでっかいロクシタンは、その待ち合わせのロクシタンから徒歩で言えば3分ぐらいで行けちゃう所で、すぐの距離にあるのだ。
ここの新商品のお知らせダイレクトメールは、お洒落なブックレットを作っているわりに試供品なるものはせいぜい匂いのついた紙が挟んであるだけ。ダイレクトメールを開ける度に、なんで試供品がないのかと怒りさえ覚えるので、そんな店が駅前に二店舗も抱えておくんだろうかと考えたら自信がなくなった。
待ち合わせで店がなくなっていたら・・・。まぁ冷静に考えるとなくなった跡地の前で待っていればいいだけの話なのだが、頭がそこには行かなかった。店がなくなっていたら待ち合わせ場所では会えず、新しく出来た店舗かも・・・とお互いが探しに出て、微妙に会えないまま、またこんな時に限ってどちらかが携帯の電池がいい具合いに切れてしまったりする。そんな想像に傾いていったのであった。
どうする。
そこまで神経質なわりに、私は今日のライブ会場も知らない。「連れていってもらえるし、いいか!」とお気楽に来たので、会場で会うことも出来ない。
どうする。
ロクシタンのHPに出掛ける前にも行き、渋谷駅構内にまだ店があることを確認して家を出たのであった。
渋谷に着いて店があるのを確認出来た時、私は薄ら笑いを浮かべていたと思う。
店内で普通に待ち合わせをした。
ただそれだけのことだったが・・・。
ヒマラヤ山頂でニホンジンに会えたぐらいの喜びを感じたのであった。
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2008年05月12日 |
バイクの修理も無事に終わって、昨日からまたバイクのある生活が戻ってきた。
去年は見なかったが、少し前に保険の更新手続きに行った時から含めて、バイク屋さんには今少なくとも3匹の犬が居ることを知ったのだ。
先日行った時はゴールデンレトリーバーが床にゴロンと寝そべっていた。そしてミニチュアシュナイザーが店の人の椅子に乗っかっていたので、あぁ2匹犬が居るんだなぁと思ったが、一昨日バイクを引き取りに行った時には見たことのない馬みたいな犬が入り口で「いらっしゃいませ」と立っていたのだった。
まだら模様で仔馬サイズの犬。もしじゃれて飛びつかれたら間違いなく倒されると思って、少し怖かったが、実際は置物かと思うぐらいおとなしくて、ただ入り口に立ってじっとしているだけだった。
「何て犬なんですか」
店の女性に聞くと、「グレートデン」という犬種で、よく馬ですかと聞かれるんですよと言われたが、確かに私も馬に近いと感じたのだ。
グレートデンは犬図鑑では子供の頃から知っている犬だったが、実物を見たのは初めて。図鑑で知っていたグレートデンとは違うそれよりもうんと大きいサイズの犬だった。
家に帰って調べると、なかなか繊細な体の持ち主らしく寿命は大型犬種の中でも短いワンちゃんなのだそうだ。
チョイノリより遥かにでっかかった。
馬にも似ていたが、もう一つまた別に似ているものがあるなぁとボンヤリ思っていたが、ようやく思い出せたらそれは「ジャイアント馬場」だった。
店にはかっこいいバイクが沢山置いてあったが・・・。
「ハイホー!」
一番「乗って走ってみたい」と思ったのはあの看板犬、グレートデンのワンちゃんだった。
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2008年05月13日 |
昨夜、ガソリンスタンドで給油をしたら、2.4リットルで400円だった。
ちょっと高くないかい。
計算をしたら166、666666円。ここは値段表示の看板がないので、家に帰って割算をしないと答えが出ない。一年前は300円払ってまだお釣りをもらっていたのに・・・。
これが車だったら、ガソリンスタンドの選択は影響が大きい。「なんか高かったな」じゃ済まなくなる。もうこれからは別の所に入れに行こうと昨日初めて思ったのだ。
だが・・・。
心って顔に出るんだろうか。昨日初めて店の人に「いつもありがとうございます」と声を掛けられたのだった。
<え!>
<「いつも」って「いつも」って・・・。>
<それは社交辞令で言っているんですよね!?>
いいや、なんかちょっとした会話になったが、「いつもガソリンを入れに来るお客さん」として、自分は認知されているとそこで初めて知ったのだった。
<そんな、急に>
<今まであんなに他人の関係だったのに?>
それだけじゃなく、季節の話題までされて最後には「またよろしくお願いします!」と明るく送り出されたのであった。
一年間通い続けて、こんなに気さくに接されたのは初めてだった。「もうこれっきりで来ないようにしよう」の胸の内を読まれたかと思ってドキドキしたのだ。
”もう、行かないわ”の気持ちが揺らぐ。
「ご婦人」は親切にされると、ちょびっと採点が甘くなるのである。だから「ご婦人に親切にする作戦」は、ちょこっと愛想よくするだけで効果が出やすい手軽な作戦でもある。
いつか美容院をかえたいけれど、美容師さんとあまりに親しくなってしまったのでなんだかかえられずにいるという話を「あぁ、うんうん、わかるわかる」と頷いて聞いていたっけ。
きっと同じ種類の悩みに属する。
ガソリンスタンドをかえようと思ったけれど、店員さんと親しくしゃべってしまったので、ちょっと店をかえられない気分になっている、時々気の弱い私なのである。
Posted by 吉川みき 2008年05月13日 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2008年05月14日 |
もう今年も花火がお店に並ぶようになった。
花火は好きだが、基本的には「火を吹く棒」を持つ遊びなので、「やる」となると私はちょびっと怖い。ネズミ花火は突然暴れ出すのが怖いし、木の棒タイプの比較的安全だと言われている花火だって、火薬に火がつくまでに先の方の紙がメラメラと燃えていて、火が思ったより大きくなるのでドキドキするのだ。
ついた?
ついてない。
ほんとうについてない?
もしかして、やっぱりついてる?
どっち?
「ブォッ」
わぁーーーっ。
「火」って、ついたかどうかが今一つわからないのだ。ビックリした勢いで軽い尿もれをしないとも限らない。「火遊びをしたらオネショをする」というのは、多分厳密にはこのことを言っているのであって、だから私はやはり、自分から進んで花火に火をつける役にはなれないなぁと思う。
「へび」ってまだあるのかな。
ただ煙が異常にモクモクと出て、にょろにょろっとへびみたいに火薬が細長くのびていた地味な花火だ。ちっとも華やかではないかわりに線香花火よりも安全で、「へび」タイムの時にはなんとなく”ホっと一息、コーヒータイム”的な和みがあった。
「刺激もいいけれど、やっぱり俺はお前と居ると安心するんだ。」
が、花火におけるヘビの役割だったと思う。
花火セット。何故かあの名前には「ファミリーセット」と書いてあり、一人で花火をやるということは一人で鍋をつつくよりも頻度として少ないんだなということを考える。が、買うかどうかは別として、「一人用花火セット」も売って欲しい。だって最近はスーパーでもかなり「一人用」セットは各種置いてある。
でもなぁ・・・。
一人でやったらどんな感じ?
「わー、きれい!」
「すごい!」
自分は楽しいが、偶然見掛けた人にはビミョーなところだ。
「ロケット花火」と「ねずみ花火」が個人的には特に怖い。
花火は立派な火遊び。
火の始末はもちろん、オネショもしないように、心して遊ばないといけないのである。
Posted by 吉川みき 2008年05月14日 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年05月15日 |
西川峰子さんが出演されているお芝居、「玉つき屋の千代さん」を池袋に観に行った。
ビリヤード屋さんの女主人の波乱万丈な人生のお話で、実話が元となっているので、昭和のはじめ頃から観客も一緒に時代を感じながら楽しめる内容でもある。戦争後の苦しい生活の場面も決して重い表現ではなく、常に光がある方を向いての見方で書かれているので、”観て楽しめる”お芝居だった。
配役は「千代」が浜木綿子さん、千代の旦那さんが赤井英和さん、千代の妹夫婦が加藤茶さんと西川峰子さんでお客さんは平日の午後ということもあってか、60代ぐらいのご婦人方が圧倒的に多かった。
ウチの隣りのご婦人も、たまにお洒落をしてコンサートやお芝居に出掛けておられるが、会場はまさにそういう女性達で埋めつくされていて、まずお客さんの活動的な空気に驚いたのだ。
以前、入院をしていた時に60代の女性の患者さん達が、「50代が一番楽しかったわねぇ」「えぇ、ほんとほんと!」という会話で盛り上がっていた。60代はさすがに肉体的にちょっと衰えを感じるということなんだろうが、子供が巣立って自分の好きなことに時間が使えることを、心から楽しめるのが50〜60代の女性なんだろう。
それにしても、70代や80代のおばあちゃま達もお洒落をして来ているので、こんなに観劇が好きな人達が居たとは・・・と、これがかなり意外だった。
加藤茶さんは、舞台に登場しただけで会場が沸いた。「へっくしゅん!」のくしゃみが出ると、更に沸いた。役柄よりあまりに「加藤茶」が大きくて、どんな役をやっても「加藤茶」にしか見えないってものすごいことだなぁと思った。
峰子さんも可愛い妹役だった。
お芝居と歌はやはり成り立ちが違うので、両方出来ることにまず尊敬をするのだ。
あとでご挨拶に楽屋を訪ねた。
「あら、入ってちょうだい」
お芝居が終わると周りの人間に気さくな峰子さんだ。
また今年はこのあとレコーディングの予定がある。よろしくお願いしますと挨拶をして会場をあとにした。
一日2回公演って大変だなぁ。
外に出たらまだ午後のまぶしい日差しが、池袋のロータリーの石畳みに差していた。
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2008年05月16日 |
5月5日の「子供の日」が終わると、部屋に飾ってあった鎧かぶとはママ達の仮面になる。
今年も紫外線防止グッズを身にまとって自転車に乗っている女性が出没する季節となった。やっと花粉対策のマスクをはずせたと思ったら、今度はいかつい黒いサンバイザーだ。最初は「そこまでしなくたっていいのに」なんて見ていた私も、ついに去年アレを入手したのだった。
仮面デビューを致しました。
本当は天気のいい日には、すっぴんのタンクトップで外に出たいと思う。適度な太陽の光と風を受ければ、多分とっても気持ちがいいだろう。
だが年齢的にそうして良いリミットはとうに越えた。
私も紫外線対策をそれなりにする。
そうすると体が窮屈で仕方がない。
化粧も日焼け止めも、塗ると私はやっぱり皮膚が窮屈な感じになる。塗って肌が気分がいいのは、洗顔後のローションぐらいなのだ。あんな薄付きの日焼け止めでさえ、塗ると肌がカピカピするので、「出たいけれど、もう少し日が沈んだらにしよう」と用事を日没にあわせるようにもなっているのだった。
あのいかついサンバイザーは、はたから見るとかぶっている人がどんな顔なのかが全くわからない。だが、本人は至って視界良好、人の表情もよく見えるのだ。だからアレをかぶると、見えていないと思ってあからさまにジロジロ見ている人の顔をよく見つけることになるのだ。
”この人、前が見えているのかしら”
どうぞご心配なさらないで下さい。
こうして目も合っていますよ。
黒仮面は日本だけで流行っているのではなかろうか。だから例えば海外から来た旅行客には、紫外線対策グッズだとはわからないかもしれない。
「カノジョタチハ、ハチミツヲ、トリニイクノカ」
「イイエ、シガイセンタイサクデス」
私はどちらの文章も英語に出来ない。
脱ぎたい季節になると、女性達は防護を入念にする。
<なんで?>
いや、本当になんでなのかと自分でも思いながら・・・。
日本人はやっぱり複雑でよくわからない構造になっているなぁ・・・と思うのであった。
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2008年05月17日 |
ポンデケージョを初めて作った。
最近のスーパーのお菓子作りコーナーには、ホットケーキミックスやお好み焼き粉みたいな、手軽に作れる専用の粉が置いてあるようで、スコーンに並んでポンデケージョの素があったので、試しにと買ったのだった。
ポンデケージョは、パン屋さんに行けばよく見かけるモチっとした食感の一口サイズのパン。10年程前に初めて食べて「何て美味しいんだろう」と感動してからよく買っていたので、料理嫌いの私が久々に”作ってみたい”と思った品となったのだ。
え〜〜っと。
粉が100グラムに対して食用油が小さじ1杯。卵が一つとそれから水が30ml、あとは粉チーズが20g。
・・・で、お好みでゴマを入れてもいいと書いてある。
それを混ぜ合わせて、一口サイズに丸めたものをオーブンで20分焼く。
ねぇ、これで本当に出来るの。
レンジに入れてクルクルと回っているポンデケージョを見つめていたら、車酔いに近い気分の悪さになっていた。
見張りは・・・やめよう。
そして20分後。
チーン。
ワクワクドキドキして待っていたが、本当にレシピに沿ってやればアツアツで美味しい焼き立てのポンデケージョが出来上がったのだった。
初めてポンデケージョを作りました。
たいへんよくできました。
それからもう一つ、発見がありました。
私は今までずっと”ポンデケージョ”を”ポンケデージョ”だと思っており、誰からも指摘を受けなかったのですくすくと名称を間違えたままいたことを・・・。
「私、ポンケデージョ、大好き〜!」
って、今まで何回人に言ったかな。
ダンボも一緒にオーブンの前でワクワク待っていたが、私は戴く時になって急に「ごめんね。ダンボにはあげられないんだよ。」と言ってダンボを見捨てる。
至福の時。
手作りって美味しい!
我が家のキッチンでは普段あまり美味しいものは輩出されていないので、久々のヒットである。
混ぜるだけで出来上がり。
粉の威力って素晴らしい。
フルーチェを作るぐらい簡単に出来たポンデケージョであった。
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2008年05月18日 |
渋谷7thfloorに、種ともこさんの弾き語りシリーズ「雪月花Vol.2」を観に行った。
今回の共演者は柴草玲さん。柴草さんとは去年の秋に私が体調を崩して出られなくなったライブで、本当はご一緒する予定だった。去年の一件のおわびを直接言いたかったのと、一度ライブを観てみたいと思っていたので、ようやく4月に柴草さんのライブを観に行けたのだったが、そのライブがすごくよかった。
だから今日はとても楽しみなセッションなのだ。
私は自分が好きになるアーティストは、割合で見ると女性アーティストの方が多い。それは例えば歌詞なら、「私に向かって歌ってくれているんだわ!」という感動よりも、「私の心の中を言い当ててくれている!」という感動の方がグっとくるからなんじゃないかなと分析をする。
まず個人の私が、性別女性の心で音楽を聴いて、それから自分は音楽を演る側でもあるので、今度は楽器の音も聴こえてきたりする。また「作る」もするので、知らず知らずのうちに「作るアンテナ」でも反応をして音楽を聴いているのだとも思う。だから自分では特に分析をするつもりもなく、普通に聴いているつもりではいるが、多分結果私の音楽の感じ方はこの3つのアンテナが伸びていて、そこでキュンときたりグっときたりうなづいたりしているのだと思う。
お二人は、まず他に似ているアーティストが居ない。そしてもっとすごいと私が思うのは、それぞれ強烈な個性を感じさせられながら、そういうものが時として放つことのある下品な部分が全くないということなのだ。目線というか温度感と言おうか、私はこれは難しい部分だと思っていて、自分にも「ここはこう大事にしたいな」と思って目標にしていることがあるが、歌をどういうピアノ伴奏で支えるかという部分ももろもろ・・・・とにかくお二人のライブを観て、自分も頑張りたいなとあらためて思った。
しなやかに自分の音楽を進む。
そういう人が好き。
いつか共演がしたいと思っているお二人だ。
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2008年05月19日 |
今通っている歯医者さんは、東高円寺という駅の近くにある。東高円寺は丸の内線の駅の一つで、駅前は「高円寺」とは違ってとてもささやかなのだ。バスが通るT字の交差点があってそこにいくらかの店があるが、駅前の感じがない。最初にこの辺りに来た頃は、どこかに栄えているエリアがあるのだろうと思って探してみたが、一番栄えていたのが結局そのT字の交差点だとわかってからは、本当に用がなければ来ないようになったのだった。
歯医者さんでは、相変わらずウィ〜ンにドキドキしつつも更に歯磨き指導も受ける。
「もっと軽く持って」
「もっと」
「もっとです」
一体私は何十年歯を磨いてきたのだ。これだけ歯を磨いてきたにもかかわらず、そして過去にも歯磨き指導は何度か受けたにもかかわらず、この歯磨き指導の時には歯ブラシの持ち方からブラシの使い方、力の入れ具合い全てに於いて「まだ歯ブラシを使って間もない」チョー初心者となり、これは恥ずかしいものなのである。
そうして歯医者さんから、逃げるように帰って来るのだが、東高円寺で最近私は驚く発見をした。
小さな駅前、東高円寺。
T字交差点の横断歩道を渡っている最中に「あれ?ここにもファミリーマートがある!」と3つ目のファミリーマートを見つけて、そのまま振り返ると交差点を挟みそれぞれ50メートル圏内にファミリーマートがあるのを知ったのだった。
横断歩道7割渡ったそのあたりで、3軒の看板がバッチリ見えた。バミューダトライアングルならぬ”ファミリーマートトライアングル”。なんでこのささやかな駅前にファミリーマートが乱立しているのかと謎で仕方がなかった。
こんなにこじんまりとした駅前でありながら、「じゃ、駅前のファミリーマートで」という待ち合わせが出来ない町、東高円寺なのである。
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2008年05月20日 |
パソコンの画面が少し安定しなくなっているので、マックお客さまセンターに電話をした。
ここはいつも電話が混んでいて、待ち時間に流れる音楽を繰り返し聴いている。曲は「take5」。選曲は誰がしているんだろうか。なんで「take5」なのかなぁなどと思いながら今日も待っていた。
だいぶ待ったあとで
「申し訳ありません!大変永らくお待たせを致しました」
今日はめずらしく電話の向こうから女性の声がした。とてもハスキーで体育会系のサバサバしたおっかさんっぽい人が、今日の担当のようだ。いつものマニュアルに沿ったやり取りの途中、自分のパソコンをさわる時には「よいしょっと」「それっ」などの独り言が入っていて、マックの人にしてはめずらしい「祭り系」の人だ。
「ところで!今日はどうなさいましたか」
液晶画面が少し安定しないんですと伝えると、「それは大変でございます!」と、マックの人の反応としては意外な返事が返って来たのでちょっと笑いそうになる。それまでにも「大事に使って頂いて、ありがとうございます!」「長い間使って頂いて、嬉しい限りでございます!」といった会話もあって、それがやけに心がこもって聞こえるのでだんだん友達みたいに思えてくる。
「少しお調べ致しますので、少々お待ちいただけますか」
液晶部分の修理の見積もりは下調べでは、10万円ぐらいとあったので、ちょびっと痛い覚悟をして待っていたのだが・・・・。しばらくして、おっかさんは電話に戻ってきた。
「お客様!ご安心下さい。そんなに高い値段にならずに済みそうです。」
「なんと、5万1千円でございます!」
まるで懸賞に当たったかのように喜びを伝えてくれたが、それでも5万円だなんて私にはとっても痛い出費にかわりはないのだ。
ガッカリして、「これは、放っておいても直らないものですよね・・・」と、”ダメもと”で聞いてみる。
すると。
「それは心配でございます!」
と、大きな声でおっかさん。
「は!?」
パソコンのことだと思っていたら、
「このままでは、画面のチラチラが吉川さまの目に影響が出ないかと、それが何より心配でございます!」
同じマニュアルに沿って、ここの人達は仕事をしているのであろう。特にアップル社ぐらいになると細かいマニュアル指導もあって徹底されていると思う。それでも時々こんな風に、その人のキャラクターがこぼれるようにこっちに伝わることがある。
プロとしてはどう在るのがいいのかはわからないが、今日のようなやけに楽しい外れ方は、個人的に好感が持てたのだ。
本当に私のことを心配して一喜一憂してくれた感じがした。
きっと思ったより若い女性なんだろうが、愛あるおっかさんであった。
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2008年05月21日 |
夜、バイクに乗って「弦巻カフェ」というお店に探検を兼ねて行ってみた。
ここは雑誌のカフェ特集に載っていて、とても興味を持った所なのだ。古い一軒家を丸ごとカフェにしているので、庭でもお茶が飲めて、あとは住宅地にさりげなくある”らしい”。夜12時までやっているそうなので、お酒や食事も楽しめるみたいだが、まずはどんな所なのかをこの目で確かめてみたい。
そこでいつものように”なんとなくこの辺”と地図を頭に入れて6時半頃にバイクでフラっと出掛けたのだった。
お酒が好きな人が飲み屋さんを欲するように、飲めない分私はたまにカフェに行きたくなる。もし飲んべえだったら夜はどこかで一杯やりたくなってウズウズしてしょうがないタイプなのではないだろうか。一人で出掛けるのは平気な方なので、夜出歩くということも十分想像出来るのだ。
目的のカフェにはやはり一発では行けず、近くに来てから随分迷う。だが迷いながら店を探すというのも宝探しのようで好きなのだ。だいたい店に入ったら5分でジっと座っていることが退屈になるので、店を探して迷うぐらいが丁度いいのかもしれない。
この辺だと思うんだけどなぁ・・・。
不安気にウロウロしていると、突如店の看板が目に入った。
外から見ると普通の家。でも暖色系のランプがそこここに飾られているせいか、明かりの感じが民家とは少し違う。門を入って行くのでちょっとドキドキしたが、ここで正解。雑誌で見たのよりもう少し小じんまりとしたカフェにやってきたのだ。
ガラガラ・・・。
民家を改造した茶屋というのは、どうも入る時に「住居侵入」的な罪悪感がまとわりつく。お客なんだから大丈夫と言い聞かせて入ったのだが、お客さんが丁度誰もいない時間帯だったようで、一人で店内に座るというちょびっと緊張のティタイムとなったのだ。
「もうすぐ予約のお客さんが来られますが、今ならお好きに回っていただいて結構ですよ」
コソっと写真を撮っていたら、そう親切に言ってもらえた。
庭に出て写真を撮る。適度な雑草と古い樹木、自然にそれぞれが伸びてこうなったというあまりちゃんとしていない庭も風情があってすごくいい。ガサっと音がしたと思ったら、大きなガマガエルが跳んで行った。
写真に撮ったより、目で見た景色の方が断然よかった。
夜のプチ探検。
店に居る間、お客さんは私一人だけだったので、まるで古いお屋敷の令嬢のようであった。
「お会計500円になります」
令嬢は500円を払うと店を出た。そうしてバイクおばちゃんに戻り、また道を迷いながら帰途についたのであった。
Posted by 吉川みき 2008年05月21日 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2008年05月22日 |
ただいま。
ただいま!
ただいま〜
おーい。
<シーーーン>
おかしいな。
私は犬と暮らしているはずなのだが。
今日もちょびっと侘しい気持ちになる。
私は今まで3匹の犬と一緒に暮らしたことがあり、ダンボは4匹目のワンコになるが、家人が外から帰って来ても完全無視をする犬はダンボが初めてなのである。
犬って、誰かが帰って来たら尻尾を振って喜んで迎えてくれるのではなかったか。
もちろん私が帰って来たことは気付いているはずなのだ。だっていつも一緒に居る時には、ほんのささいな音にも反応をして真っ先に吠えながら飛んで行く。だが、ダンボは私が家に帰って来た時には、布団から出て来てくれもしない。私が家に帰って来たことに対して、全くリアクションがないのであった。
最初の頃は、ダンボの具合いが悪くなったかもしかして死んでしまったのかもしれないと思って、必死にダンボの名前を呼んで探した。あちこち探した後で布団をめくると、漬物石のようにデンとある犬の姿が目に入る。目だけこっちにやるが、寝ていたのに邪魔をされたといういかにも欝しい顔でそのまま動かないダンボが居たのだった。
だが、ヒーターのスイッチを入れると0秒で布団からいきなり飛んで来る。
「うれしい!帰って来てくれたんだー」と、飛び跳ねて私にジャレて来る。
「オヤツ」という言葉を口にしても、0秒で布団からピョーンと飛んで来る。
だが、「私が家に帰って来た」ということは、ダンボにとっては価値がないらしく、まず布団から出て来ない。そうして10分位何のリアクションもなく、その後ようやく足元にやってきて、急に「嬉しい。帰ってきたんだー」と軽い挨拶をしに来るのであった。
ダンボ。
ただいま。
帰ったよー。
ダンボちゃん。
しーーーーん。
この頃はヒーターのスイッチを入れなくなったので、コンスタントにもうワンコのお迎えはない状態となった。
なんでダンボは無視をするんだろう。
犬のしつけの本にも載っていないケース。
私は基本的に用なし。か・・・・。
真冬よりも寒い、帰宅時の我が家の風景なのであった。
Posted by 吉川みき 2008年05月22日 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年05月23日 |
夜、bassの植田くんの家のポストに、データと譜面を入れにバイクで出掛けた。
東京に来てから、こんな仕事があるんだと驚いたものに「バイク便」という仕事がある。4000円ぐらいだったかの値段でその日に集荷に来てもらってそのままバイクの人が、物を届けに行ってくれるという超特急便で、高額な料金なので自分では利用をしたことはないが、バイク便で急ぎの資料を受け取ったり、バイク便で納品をして下さいという指示で利用したことはあるのだ。
都内の道路ではこのバイク便の人をよく見掛けるので、需要は結構あるのだろう。
音楽データは最近は「宅ファイル便」「ファイルオクール」などで送れるようになり、バイク便を使うことはほぼなくなったが、今日は譜面もあったのでバイクで届けることにしたのだった。
セルフバイク便。
夜も10時台となったので、資料を投函したらメールで「入れたよ」と連絡をすることになっている。
のだったが、
セルフバイク便、詰め甘し。
植田くんの家が近くなって来た時に、度々家を訪ねているにもかかわらず、部屋番号が何番なのかを忘れてしまったのだった。
多分、201。
いや、多分じゃダメだ。
何番だったかな。
いつも何かしら抜けていて人に迷惑をかけているので、ここはなんとか、また「部屋番号、忘れちゃった」などといった間抜けな連絡をするのは避けたい。
結局部屋番号を思い出せないまま、植田くんの家に着き、ポストに名前が書いてあることに望みを繋いで、マンションに入って行ったのだった。
すると。
なんとラッキー。
マンションのゴミ置き場にゴミ捨てをしに、まさに本人がこっちに向かって歩いて来るではないか。しかも夫婦揃って本当に「バッタリ鉢合わせ」ぐらいのタイミングで偶然に会えたのだった。
向こうからは<ヘルメットをかぶった配達の人っぽい人が、こっちを見てニコニコして>見えたのだそうだった。
はい、まさしく私はその「配達の人」です。
二人はそのまま散歩に出るところだったそうなので、あそこで会えなかったら携帯に電話をしても通じず、すごすごと家に帰るしかなかったのかもしれない。
本日はナイスタイミングで事が運んだ。
素晴らしい。
例え「仏滅」でも、このように良い形で一日が終わることがある。お手本のような日であった。
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2008年05月24日 |
サンプルタンクという音源ソフトが届いた。
これはパソコンにインストールして使うもので、この土日で稼働させたいなと思っていたが、インストールが上手く行かずその先に進まないのであった。
なぜ。
なんで。
多分なのだが、原因は一つ考えられる。それは届いたソフトが自分が注文をした品よりバージョンが上がっており、それだと今度は自分のパソコンが上手く作動しないのだ。
メカが壊れたら叩いて直そうとするほぼゴリラな私が、冷静にそんな推理が出来るようになっただなんて、ものすごく成長をしたと我ながら思う。
うーーむ。
でも。
だからと言ってどうすればよい。
だいたいその推理が合っているのかどうかが、まだわからないのだ。ここのソフト会社は土日は休みになっているので、お客さまセンターも月曜日にならないと開かない。
よくわからないが、それでもあれこれトライしてみる。だがこういうソフトは、登録やら使い方やら、いつも英語の画面が出てきて疑問文で聞いてくるのだ。
英語はよくわからないんですよ。
二者択一なので、50%の確率の当てずっぽうでクリックをしているが、選択に失敗をしてたまに突然外に放り出されたりしているのだった。
はぁーーあ。
自分の家に居ながらにして迷子になったような心細さに覆われる。
「あともう一回だけ頑張ろう」
こんなもの、そこの会社の人ならちょちょいのちょいでトラブル解決をしてしまえるんだろう。だがその人達は今日は会社が休みで横浜にでもドライブに出掛けているのかもしれない。
何回頑張ってもダメであった。
メカに弱い人間はインストールなどをする”お日柄”は選んだ方がよい。お客さまセンターに電話が繋がる日程で事を進めるべし。
土日はDIYかガーデニングに費やすのが、やはりいい時間の使い方なのだということが、今日は身にしみてわかったのであった。
Posted by 吉川みき 2008年05月24日 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年05月25日 |
家の電話には、3種類の電話が掛かってくる。
一つは私宛ての電話。もう一つは普通の間違い電話。そしてもう一つはどういう所なのかしくみがわからないが、知らない女性とエッチなお話が出来る場所だと思って掛けてくる男性からの間違い電話。
引っ越して初めて掛かってきた電話が「2ショットテレクラですか」というもので、この間違い電話が今も絶えないのだが、もう最近は電話を取った時に3つのどれに当たるのかが電話口でわかるぐらいになったのだ。
1はこちらが「もしもし」と出ると普通のテンポで先方は話し出す。2は一瞬間があってそのあとに弾んだ声で間違えましたと言われたり、@@さんですかと尋ねられる。そして3は間がだいぶ開く。何も言わずに切ったりまたすぐに掛けてきて最後にはテレホンなんとかではないのですかと尋ねてきたり、どういうシステムですかと言われるのだ。3は必ず男性で少しドキドキしながら電話をしてきたという緊張感が漂っている。相手が電話に出た!というドキドキが何故か伝わってくるのだ。
今日は、電話を取った時に「あぁ、3だな」とわかった。緊張した間が数秒あって、もういつものことなので”このまま切るのかな”と思っていたら、小さな声でその男性は「田中さんですか」と私に尋ねたのだった。
「いいえ、違いますよ」と答えるとすみませんでしたと男性は言ってそれで電話は終わった。
恐らく3のパターンだろう。電話を切ってそう思ってまた用事に戻る。
するとまた電話が鳴った。
「もしもし」
私が答えるとまた今の男性だったが、今度はすごく明るかった。
「あれっ!すみません!!」
2も3も再度掛かってくることはよくある。男性の声を聞いて、あぁ本当にこの人は田中さんの家の電話番号と間違えた人だったんだと理解したのだった。
「あ、はい。いいですよ」
さわやかに電話を切ると、また静寂が戻ってきた。
今、私は仕事中なんです。
集中している所、中断するのは本当はちょっぴり迷惑。さ、また気を取り直していきましょう。
10分後。
電話が鳴った。
「もしもし」
出るとまたさっきの男性だった。
今度は2回目の電話の爽やかさは消え・・・、
「あのう・・・。」
「エッチしませんか」
「は!?」
思わず脱力した。
なんてややこしい。
おどおどしてみたり、爽やかに振る舞ってみたり。
でも最後は結局そういうことなのか。
「番号、お間違えですよ」
そう答えて電話を切ると、もうその後は掛かって来なかった。
しかしこの人はこんなことで10分位、また電話を掛けようかどうしようか迷っていたのか。
きっとこの人は知らない人間にはいきなりこんなことが言えるが、好きな人には結局好きとも言えないままだったりするのだろう。
で、電話を切ったあとどうしたんだろう。
これで終わり?
腹減ったなーとすっかり切りかわってラーメンでも食べるんだろうか。
どうしているのか、想像不能。
私だったら、こんなややこしいことはしない。
男の人の習性がますますわからないのであった。
Posted by 吉川みき 2008年05月25日 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年05月26日 |
新しく買った音源ソフトが上手く動かず、解決出来ないまま土日が過ぎた。
ようやく今日はお客様センターに繋がる。
朝ご飯を食べ終えて、メールチェック後に早速電話を掛けてみたのだった。
「もしもし」
私は基本的に音楽ソフトの会社の電話対応係の人は嫌いなのだ。専門的な分野だからなのか、対応が初心者にでもわかるような優しさに少々欠けると感じたことが何度かあった。専門用語と専門用語を繋げて話されてもわからない時があるのだ。それで話が通じないとなると鼻で笑ったりする輩まで居る。初心者を導いてなんぼだろう!と言いたくなるが、こんな風に嫌みな天才が窓口に出ることが多いのだ。
「もしもし」
今日は声の小さい天才が出た。昨日一昨日と休みがあったんだろう。月曜日の朝からは切り替えてお仕事頑張ろうよと言いたくなるぐらい覇気がない。そうしてやはり天才だったが、初心者にはわからない答え方しかしてくれず、いくらかの説明をサササっとして後はこの手順で出来ると思いますよ。と言って電話を切る方向に仕向けるのであった。
そんな・・・・。
冷たすぎない?
電話を切った後で言われた通りにやってみたが、まだ解決しない。さっきの電話が冷たかったのでもう一度電話を掛ける勇気がなくなっていたが、悩んだ末また電話をすることにした。
「もしもし」
あれ。
今度はさっきの人じゃなかった。
一人目の彼とは違って、今度の人は説明が上手な人だ。うんうん。そうなんだ。そっかー。うん、言う通りにする〜。さっきの人が冷たかったので、すぐに私は心を開いておった。
彼ってとっても頼れる人!
なんだか辛い恋の後にすごく素敵な出会いを得たような充実感。
彼に出会えて本当によかった!
と、思っていたのだが最後の最後になってちょびっと割愛が入り、後の手順だけ教えてくれて、急に彼ともなんとなく別れることになったのであった。
みき、英語がよくわかんないんだもん。
彼がいた時はあんなにスムーズに事が進んでいたのいうのに、一人になるとまたつまづいて先に進めない。初心者はとにかく応用がきかないのである。なんで彼はあともうちょっとだったのに、私を捨てて去ってしまったのか。
彼が恋しい・・・・。
もう一度やり直せないの?私達。
と、思ったら時刻は12時を回っていた。お客様センターは1時間の昼休みになり、この間は無情にも電話が通じないのである。
昼休みをはさんでまた電話攻撃をする。
「もしもし」
今度は声の小さい元彼が電話に出た。ここはもしかしたら二人で電話を取っているのだろうか。「彼に代わって!」と言えずにまた元彼とやり直すことにしたが、専門用語や略語で話すこの彼とはやっぱり会話がスムーズに運ばないのだった。
教えてよ。
私からのリクエストはそれだけなのだ。
全部で5回ぐらい電話をしたと思う。今回の件は最後までメーカーの人に付き合ってもらわなければ解決しないというパターンだったと思う。向こうも疲れただろうが私も疲れたのだ。
だが。
ソフトが目出度く動き始めた。
素晴らしい。
どんなに辛い恋にだって、
そうよ、明日は来るの。
急に去って行った彼のことや、天才だが冷たかった彼のことをもう忘れて、私はまた新しい人生の一歩を踏み出したのであった。
Posted by 吉川みき 2008年05月26日 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)
2008年05月27日 |
パソコンの液晶がチラチラし始めてから、日にちが経ってきた。
そんな大事なものが壊れかかっているというのに、今度はそれを修理に出して手元から一日でも離れるのが憂鬱で、何となく対処を先のばしにしているという矛盾した状態が続いているのだった。
フっ。
フワっ。
液晶がフワっとすると、私はそれを凝視している。凝視してどうなるわけでもないのに、ジっと見つめてまた安定するまで目をそらさずにそこで私も動きを止めていて、こういうことをするからより画面を見て目が疲れて行くんだろう。
虫歯だって自然に治らない。
液晶も、自然には直らないのだ。
今見積もりを出してもらった修理会社は代替えのパソコンを貸してくれる所なので、全くのパソコンがない生活にはならない。それに今使っているのも修理に出せば必ずよくなるのに、それでも無意味にぐずぐずしてしまう。
フっ。
フワっ。
液晶がフワフワするとジっと動かなくなる私。
「だ〜るまさんが、こーろんだ!」
もうパソコンとこうして遊んでいる場合じゃないのだ。
日が暮れても、毎日部屋ん中で「だるまさんがころんだ」をやっている。
だけど。
もし私が動いたらどうなるの。
鬼に捕まえられて、それでどうなるのですか。
パソコンの画面から手がヌっと出て来て、私は食べられて居なくなってしまうのかもしれない。
フっ。
フワっ。
私は身動ぎもせずパソコンを凝視している。
パソコンに喰われてなるものか。
”液晶のチラチラ”は近頃、だんだんホラーチックな展開になってきたのである。
Posted by 吉川みき 2008年05月27日 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年05月28日 |
Dーnaughtのリハーサル。
事前にメンバーの方からセッティング案をもらっていて、今回のライブはTom−oくんのDJブースとキーボードセットが、それぞれかなり機材に囲まれた基地になっている。
キーボードエリアはキーボードが4台、他はコーラスマイク、ピアニカを使用するのと、初アイテムとしては小物パーカッションも加わったことだ。昨日楽器屋さんに行って初めてパーカッション売り場に足を踏み入れたのだが、タンバリンは各種振ってみて全部音が違うことを知った。あれは形と色の違いぐらいしかないのだと思っていたら音色の高さや雰囲気が一つ一つ違っていたのだ。
「シャリン」「ジャン」「ジョリン」などそれぞれ音が随分違う。いろいろ触らせてもらって「ジャリン」と音のするタンバリンを購入して、ドラムのシンバルのようにスタンドにつけて使用する形にした。
私の今回の機材は多分今までで一番使用楽器が多く、ふと休憩時間にセットしてある自分の機材達を見たら、何故か10代の頃に毎日のように自分の日記に、「頑張って練習をしてプロのキーボーディストになりたいです」と書いていたことを思い出した。
Dーnaughtのライブ用の音源作りや手直し、自分のライブやレコーディングのこともやることが尽きないので、少し忙しい日々が続いているが、それでも10代の頃のあの私が嬉しそうに笑っている。
一緒に頑張ろう。
ね。
今日も一日が駆け足で過ぎていった。
Posted by 吉川みき 2008年05月28日 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年05月29日 |
渋谷のセンター街で道がわからなくなったので、誰かに尋ねようとした。
こんな時、何となく男性には声が掛けづらい。20代〜40代ぐらいの女性がいいなと思うのだが、こういう風に、道を歩いていて逆に自分が声を掛けられる側になるとすると、”何をお願いされるんだろう”とまず警戒をして、笑顔はなくなる。そして出来れば立ち止まらずにここをすりぬけたいと思う。
だから、声を掛ける側になると冷たくされるのは必至のことなのだ。
まず・・・・「すみません」と言って頭を下げて通行人に声を掛けてみるが、冷たくされる。するとその光景を遠くに見た人が「アイツ、要注意だな」と思う。で、その人がこっちに歩いて来たと思って声を掛けると、完全無視をくらい・・・。その姿を見た人がまた関わりたくないと思う。で、今度は50メートルぐらい手前からもう”話し掛けないでオーラ”をプンプンと放たれ・・・・。
そし〜て、僕は途方に暮れ〜る〜♪
のであった。
都会で道を尋ねる時は、「すみません」の後に間を置いてはいけない。「すみませんみちをおたずねしたいんですが!」と、十分強引な道の尋ね方をしなければ道は開けないのだ。
「すみませんみちをおたずねしたいんですが!」と言いながら更に「私は怪しい者ではございません。ほんの1分弱それきりのお付き合いで後くされ一切なしです」という文章をテレパシーで送る。
結局二人組のギャルが足を止めずに「あっちの方〜」とだけ教えてくれたのが唯一で、「あっちの方」ではさすがにわからない。
あっちってどこ。
なんじゃもう!
いいわ。
自力で探そ。
小雨が午後の渋谷に降っていた。
能面のような顔をして歩きつつも、心は雨に打たれた迷子の子猫ちゃんなのであった。
Posted by 吉川みき 2008年05月29日 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年05月30日 |
最近、化粧品コーナーにある品がすっかりキラキラピカピカ系になった。
男性にはあまりこの変化はわからないだろうが、コンパクトなどのケースが、どこのメーカーのものもお姫さまが持っていそうなキラキラ感のあるデザインに軒並み変わっているのだ。
ちょっとチープな匂いのするキラキラピカピカ系。で、女のコ達にとっては、この敢えて本物ではない所がまた可愛かったりするのだ。
携帯もそう言えば、こういうシールが沢山出ている。ハンドメイド資材のデパート、ユザワヤにもかつてはなかったキラピカデコレーションキットのコーナーが設置されているので、全般的に女子グッズはキラピカブームなのだと思う。
本物の宝石のような高級感とは違って、幼稚園の頃に買ってもらったようなおもちゃのネックレスやハンドバッグにテイストは似ている。
そしてこのキラキラピカピカブームによって、キラキラ好きの私は明るい電気に吸い寄せられる虫のように、前に立ち止まってキラキラピカピカを嬉しそうに眺めるようになったのであった。
「わー。きらきらぴかぴか」
「だーいすき」
「こっちもさわろう」
「わ、これも。」
で、ふと我に返る。
<あっ>
<あかん、つい少女になってもうた>
鏡を見て現実に戻りようやく売り場を離れるのだが、どうも私は”光りもの”に弱いようである。
キラキラピカピカ。
男性にはほぼ用のない化粧品売り場。
どんな状態なのかを一言で説明するなら・・・、今あそこはサバ寿司みたいな品が一杯陳列してあるということなのである。
Posted by 吉川みき 2008年05月30日 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年05月31日 |
Dーnaught、ワンマンライブ。昨日の最終リハーサルで最後の音チェックをしたが、今日のリハーサルも長時間をかけてやる。
私はかつてあがり症だった。
だいぶ治ったのは、10年程前に先輩ミュージシャンが話して下さったあることがきっかけなのだ。
その先輩ミュージシャンは当時既にいろんな現場をされていて、いつも平静で動じず見た目もその頃かなりブっとんだ感じの方だったが、一度とても緊張をする仕事場があったのだそうだ。
「えー!で、どうされたんですかぁ」と、私。
「今まで何十年もオレは練習をしてきたんだ。他はダメだったがコレだけは真面目にやってきたんだぞ。だからきっと出来る、出来る。」
と、呪文のように自分に唱えたら全部フっ切れたよと言われて、妙に納得をしたのだ。
私も、音楽に対する一途感については、今までの人生においてはまぁまぁあるんじゃないかなという思いはある。高校生の頃は、音楽を頑張ってするのなら恋愛にうつつを抜かしてはいかんと、勝手に自分に「恋愛禁止令」を出していたこともあったし、バイトはバンドの練習が入ると休むので転々としていたっけ。
もろもろ、「他はダメだったが、コレだけは真面目にやってきたんだぞ」という部分については、先輩と一緒だ。なので自分が緊張に押し潰されそうになる時には、先輩の方法を思い出すようになったのだった。
私には「音楽をやっている」ことで、あきらめた今でも悔いがちょっと残っていることがある。
それは、アルバイトニュース等に載っていた「長野で夏の1ヶ月、住み込みでアルバイトをしませんか」「スキー場での住み込みのバイト募集。若い仲間達と楽しく働いてみませんか」といった、長期住み込みバイトというのをやってみたかったというものであった。
牧草地に寝転んで雲が流れていくのを見てみたかった。
流れ星が夜空を流れるのを数えてみたかった。
実家のトイレの掃除はしなくても、牛の糞は他県に来たという喜びで苦なくやっていただろう。
東京の大学生と付き合って遠距離恋愛もしてみたかった。
今、あぁいう所に行けても、使えないおばちゃんとしてしか自分は存在しなくなる。
私が「音楽を頑張った」と思う時は、青春時代に住み込みバイトに行きたかったのをあきらめたのを思い出す時なのである。
ライブ前に、こうして何故か一人長野の山を想像して座っている時がある。
メンバーのko−派くんが「吉川さん、緊張してますねー。へへ」と笑う。
いえ、違うんです。最初緊張していましたが、今は青春時代の思い出に浸っているんです。邪魔しないで下さい。
ライブ前、私は楽屋でジっと座っています。
こんな時はたいてい生き霊を飛ばしている。夏の長野の高原の上で、私は「ヤッホー!」と叫んでいるのである。
Posted by 吉川みき 2008年05月31日 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
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