2008年08月01日 |
帝国ホテルが日本で初めてバイキング料理を出し始めてから今日でちょうど50年、それを記念して今年から今日8月1日は「バイキングの日」となったのだそうだ。
子供の頃は、私もたまにバイキングに連れて行ってもらった。家族4人で梅田にある新阪急ホテルのバイキングに行ったのが、今では家族で外食をしたいい思い出になっている。
ウチはバイキングに出掛ける日の昼食は抜きだった。
「今、お腹いっぱいになっちゃったらどうするの!」
母は険しい顔で言い、
「あっちに行ったらいっぱい食べなさい」
と、言ってとにかくプチ断食を強いられた。おかげで梅田に向かう阪急電車の中で妹と私は、空腹のあまり獰猛な生き物となって、餌がある進行方向をギラギラした目で睨んでいたのだ。
「さぁ、行ってらっしゃい」
席に着くと母が手下の私と妹の綱を放す。呪文のようにいっぱい食べるのよと言われて来たので、妹も私もヤル気満々。だが私は元々サンドイッチが大好きなので、ついサンドイッチコーナーで足が止まりサンドイッチを取って帰って来て、そこでまた母に叱られたのだ。
てんぷらや寿司やローストビーフなどを食べろということなんだろう。だが、ホテルのハムサンドというのは上品な感じがして私にとっては一番食べたい品だった。
いくら空腹とは言え、さすがは子供。サンドイッチとポタージュスープを飲んだらそれですっかりお腹が膨れて、あとはアイスクリームコーナーに行けばもう満足だった。
私だけでなく、父や母だって「元を取った」食べっぷりの人間はウチの家族には居なかった。あれは体質が大きい。ちょこっと昼を抜いたからって特にその後の食事量に大きな影響なんて与えないのだ。
いっぱい食べることではなく、いっぱいある中から好きなものを食べるのがバイキングの楽しいところ。
4人掛けのテーブルが懐かしい。
もう揃うことはないんだなぁ。
今日はバイキングの日。
それを知ったら、記憶の箱からバイキングの思い出達だけが飛び出て来て頭の中を楽しそうに走って行った。
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2008年08月02日 |
外出から帰って来て、玄関の鍵を開けようとしたら、鍵がグニャっと曲がってしまった。
引っ越して来た時から、スムーズに開かない鍵だったが、それでも鍵が曲がることはなかったのだ。
暑さのせいで曲がっちゃったの?
この鍵がダメになったら、家の中に入れなくなってしまう。それは困る。なんとかせねば。
むにゅぅ〜〜っ。
曲がった鍵をもう一度差し込み、反対側によじらせてみたら、歪みをちょこっとだけ直せた。
よし、これでトライしてみよう。
その鍵を差し込み直して、再度トライしたら運良く鍵が開いて事なきを得たのだった。
もしも鍵が開かなかったら・・・・、敷地内で寝る野宿体験をすることになっていた。キャンプ嫌いの私には最悪の事態。だが、キャンプ好きの人なら思わぬ手頃なアウトドア体験となり、かえってクセになるかもしれない。
敷地内にテントでも張れば、ちょっとした離れ気分を味わえる。ノートブックのパソコンもワイヤレスの電波が届くので使用可。
ビールが飲みたくなったら家ん中の冷蔵庫に取りに戻ればいい。
トイレもシャワーも完備。
意外に快適な野宿になるかもしれない。
鍵はいびつによじれていたが、それでも開けることが出来た。
鍵ってそんなものなのだろうか。
ウチの玄関はゴキブリやカマキリやみみずが入って来れる。セキュリティがアバウトな我が家なのである。
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2008年08月03日 |
母方の祖母の家が練馬区にあったので、夏休みは母と妹と3人で東京のおばあちゃんの家に行くという期間があった。
東京駅に着くとオレンジや黄色、黄緑の電車が沢山行き来していた。線路のすぐそばに家やビルが建っていて、それが都心を離れてもずっと続く。自分の馴染みある風景との違いを一番感じたのが電車に乗った時のことだった。
東京タワーやテレビの公開番組、花火大会に連れて行ってもらったり・・・。としまえんは当時最先端の複合型施設で、流れるプールや波のプールが何と言っても楽しかった。夏休みに行く東京には地元にはない規模のものやことが沢山あったのだ。あの数日で私の背は伸びたんじゃないかと思える程、「東京に遊びに行く」はいつも刺激的な数日間だった。
最近は夏休み限定でテレビ局がイベントスペースを設けているようで、お台場も赤坂も六本木も更に賑やかになっているみたいだ。遊び場の選択肢は昔より増えていて、少子化が進んでいるというのにどこも人がいっぱいということは、それだけ出掛ける人が増えたということなのかもしれない。
暑い時には家に居るのが一番。
そう考えるようになった頃に、不思議と背が伸びるのが止まる。
どうして夏休みの間に、あんなに子供達の背は伸びるのか。
夏休み、子供達の心は「楽しいこと」を探す方に向く。いくつ楽しいを見つけられるかの宝探しのような時間が夏休みだった。
楽しいことは背を伸ばすんだ。
楽しかった頃のことを思い出すと、私も昨日より少し視界が高くなった気がしたのであった。
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2008年08月04日 |
夜、夕飯を食べ終わっていつものように薬を飲んでホっと一息ついた時に、両まぶたがピクピクっとし始めた。
たまにあるのだ。
夕方や夜の早い時間にまぶたがピクピクとして、時には口元の動きが少し鈍くなることが。
こんな時は少し休憩をすれば落ち着く。家に居る時だったらベッドに横になって休む。そうすれば1時間から長くて2時間もすればまた落ち着いて来るので、いつものことだろうと思ってベッドに横になったのだった。
だが今日は何か感じが違った。横になって10分程の間に手足、それから首まで重くなりそのまま今度は起き上がれなくなってしまったのだった。
あっという間の出来事。
眼球の動きも鈍くなって、舌が動かなくなった。
自分の体が変になっていることだけはわかる。思い当たることがなかったが、おかしいなと思った時に携帯だけは手に持ったので、会社のY氏と119番に電話をした。
「どうされましたか」
ろれつが回らず、上手く答えられない。
どうしちゃったんだろう。
突然の変調に「なんかまずいことになっているな」ということだけはわかった。
自分の持病をカタコトで伝える。
私の病気には使ってはいけない薬があるので、もし意識がなくなっても誰かこのことを知っておいてくれたら間違った処置は避けられる。
次に住所を聞かれた。
ろれつが回らないので住所がなかなか伝わらなかった。
「鍵を開けておいて下さい」
そう言われたのだが、どうしても起き上がれない。救急車が到着するまでの間も、寝返りがやっとの思いで打てるぐらい。何度かトライしてベッド横の窓の鍵だけ開けることが出来たのだった。
全くいつもと変わらず過ごしていたのに・・・。
考えてもわからなかった。7月から続く毎日の暑さで体調が落ちていたが、みんなバテているんだからとあまり気にしていなかった。
救急隊の人達がその後来てくれて、タンカーに乗せられて病院へ連れて行ってもらったのだった。
病院に着く頃に少しろれつは戻り、それからは少しずつこわばっていた全身が元に戻って行く感じがした。
3時間ぐらいするとほぼ症状は落ち着いて、家に帰ることになった。
とにかく家に帰れてよかったけれど・・・・。
これって夢じゃないんだよね。
今日はジェットコースターのような自分の体だった。
とても怖い思いをした日だった。
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2008年08月05日 |
昨夜急に具合いが悪くなったことで、今日はちょっと気持ち的に不安がぬぐえないのだ。
病院では筋無力症が悪くなったのではないと先生も言っていたし、血液検査上でも特に異状はなかった。
大丈夫。
大丈夫。
少しずつ自信をつけていくしかない。
あるミュージシャン仲間のことを思い出した。一時、その人は楽器を演奏しようとすると、その時だけ手が動かなくなるそういうことがあったのだそうだ。
で、どうやって治ったの。
そう聞いたら、「大丈夫、手は動く」と自分に言い聞かせて、そうして少しずつ克服していったということだった。
私もそういう自己暗示で越えていくしかない。
夏バテだったのかなぁ。
いいや、もうあまり深く考えるのはよそう。
大丈夫。
大丈夫。
昨日調子が悪くなったのと同じ時間になると、少し緊張をした。
「また、来たらどうしよう」
やはりちょっとトラウマに覆われそうになる。
いいや、大丈夫。
今日は大丈夫。
30分が過ぎ、1時間が過ぎ・・・・。
今日は無事何事もなく終われた。
あせらず、ゆっくり。
体が何かを私に言いたかったんだろう。
だからそのことについても、考えよう。
自分の体について無意識でいられる日は、それだけで有りがたい一日なのだとあらためて思ったのであった。
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2008年08月06日 |
今日から阿佐ヶ谷は七夕まつりが開催される。
アーケードに七夕の大きな飾りがズラっとぶら下げられ、地元の幼稚園や小学校の子供達の作品も展示されている。商店街の店のほとんどが前に出店を出し、そこを来た人達がぶらぶら歩きながら買い食いをしたりして楽しむというのが、このお祭りの楽しみ方のようだ。
少し前に駅前を通った時に、大きな飾りつけが既にしてあって、あぁ、もうすぐお祭りだったなと思って前を通ったのだ。
お祭りに行ったらこれ!というのは、私にとって「金魚すくい」と「りんごあめ」だった。どちらもお祭りに行かないと会えないものだったし、金魚は一匹も取れずに終わってもおっちゃんが金魚をくれたので、私の家の玄関にはお祭り金魚達が入れ替わりながらも水槽に長く居たのだ。
10日までやっているので、どこかでちょこっとのぞけたらいいな。
8月の空は7月とは違う夏の空をしている。
明日は立秋。
そうか、もう暦の上では秋なんです。
暑い暑いとうなりながらも、日が少し短くなってきたなと感じるようになった。
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2008年08月07日 |
愛知県の祖父江という所に”おばあちゃんの家”があった。もう今はなくなってしまったが、小さい頃は1ヶ月ぐらい預けられて夏の間はおばあちゃん家の子供のように過ごしていた時期があったのだ。
鬱蒼とした木が生える敷地には、まずぼっとんトイレがある。少し行くと左手に蔵があって、奥が母屋だ。そこは畳の部屋が二つあるだけの小さな田舎の家で、お風呂は薪で沸かす裸電球が一つ暗い場所。シャワーがないことも、それから下駄を履いて風呂場に行くことも私にとっては「ウチとは違う変な家」だったし、朝から近所の養豚場のブタがブヒブヒと鳴いたりと周りの環境もそれからしつけや食べるものまで、あらゆる面で家とこのおばあちゃんの家での毎日は違っていた。
夜、寝る時はベッドでないこともそうだった。
が、一番の違いはカヤを吊ってもらったことだった。
緑色の大きなカヤが8畳ほどの部屋いっぱいに吊られると、その中は安全地帯。昼間さんざん大きなヤブ蚊に刺されてあちこちが赤く膨れてどうしようもなかったのが、蚊取り線香を焚いてもらえばもうあの蚊達にも刺されない。
「もう寝やーよ」と言われて部屋の電気が豆電球になってからも、アウトドアな雰囲気にワクワクしてなかなか眠れなかったのだ。
縁側、冷たい井戸水、とうふ売りの鳴らすラッパ、畑できゅうりをもぎったり・・・。絵に描いたような田舎の暮らしが体験出来たのが祖父江のおばあちゃんの家だった。
もう行くおばあちゃんの家がなくなった今は、ちょっとどこかに行きたいなぁと思うと、のどかな温泉地の宿の案内を眺めていたりする。
でも、やっぱりちょっと違うんだよなぁ。
お金では買えない旅行がある。
もうすぐお盆休み。
帰省する家がある人達の民族大移動だ。
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2008年08月08日 |
数年前に知人のご婦人に紹介してもらって以来、たまに整体の先生に家に来てもらっている。
私は度々、この整体のおかげでなんとなくの体の不調を立て直してもらっていて、自分でも実感として持っているので、今回も早速先生にお願いをしたのだ。
今までにギックリ腰を数回治してもらった。痛めて数日経ってからだと遅いのだそうだが、痛めたその日だったら先生は治せると言う。実際に私はそれで嘘のように施術後すぐに普通に歩けてビックリしたのだ。
あとは何度か続けてお願いした時があって、その時はそのあとに受けた外来での血液検査の数値が劇的に良くなっていたことがあった。理由で思い当たることは整体しかなかったので、次に来てもらった時にどうして血液検査の数値が良くなったのかと尋ねてみたら、多分血流が良くなってそれで働きが悪くなっていた臓器が正常に動き出したからデショウということだった。
自分の体は自分の持ち物でありながら、バッグのように中身を把握することも出来ず、しくみがわからないことだらけだ。血流がいいとか悪いとか、そういうことも自分ではあまり掴めていないので検査の数値を見て、「あぁそうなんだ」と初めて理解をしている。でも確かに血流がよくなれば体はいい状態になるのだと思う。
というのも、この4月からプールに通い始めて4ヶ月程になるが、長い間ドス黒くなってボロボロになっていた足の小指の爪が、最近ピンク色の元の爪の状態になりつつあるのだ。多分これは定期的にプールで足を動かしたことによる効果だと思うのだ。足腰を強くしたいというのはあったが、爪が綺麗になることは期待もしていなかった。
整体を受けると、私の場合その後2日程はなんとなく不調を抱えて過ごし、そしてフっとある瞬間に体が軽くなって好転する。
先生との相性などもあるらしいが、私には合っているのだと思う。
来週ぐらいからきっと調子も上がって来ると信じよう。
大丈夫、大丈夫。
そう、少しずつ自信をつけていこう。
一日に何度も唱える呪文となった。
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2008年08月09日 |
池袋の鈴ん小屋というライブハウスに、reunionに参加してもらったオーボエのtomocaちゃんが出演するので観に行った。
ポップスやジャズなどのクラシック以外の場所でも幅広い活動をしているオーボエ奏者といえば彼女で、今日はピアニストの富樫春生さんのライブにゲストで演奏をするのだそうだ。
今日は出演時間が少し遅めだったので、電車で行くのはやめにしてバイクで家を出て夜風に当たりながらブラブラ行くことにする。
早い夜の時間帯はバイクでブラっと出掛けると気持ちがいい。中野に住んでいた時には池袋行きのバスに乗ってたまに池袋に行ったなぁということをふと思い出したので、その道を今日は久しぶりに行ってみようかと、中野に住んでいた頃に自転車で行った新井薬師の商店街を通ってみたのだ。
ここに美味しいパスタ屋さんがあった。一緒によく行った友だちは今は遠くニュージーランドで暮らしている。
パスタ屋さん、あったあった。
角を右に曲がると電気屋さんがあって、信号の所にスーパーがある。
電気屋さんもまだある。
小さな個人商店でいつも前を通る度に、「やっていけてるのかなぁ」と一人余計な心配をしていたのだ。
あったあった。
ここがバス通りになっていて、一時間に数本池袋行きのバスが出ていた。記憶を辿り、途中迷いながらも無事会場に到着。
初めての場所だったが、「晴れたら空に豆まいて」でお世話になっているKさんがここもブッキングをされているようでバッタリ会えたので、一気に緊張がほぐれたのだ。
「こんばんは、ようこそ」
富樫さんのおおらかなMCでゆったりライブは始まり、tomocaちゃんはセンターに立って吹き出した。小柄なのにステージに立つと大きく見えたのだ。
私は彼女のメロディのセンスと、それから相反するアグレッシブな部分がとても好きだ。近い将来、一緒にライブがやれたらいいなと思っていたので、今度の私のライブに一緒に出て欲しいと早速お願いをしたら快く受けてもらえた。
なんか楽しい夜だった。
ご本人達は「ちょっと飲み過ぎた!」と言っておられたが、そうかな・・・・。客席に座った私にはお酒を少し飲んでステージに立つというのも、いいなと思えたステージだった。
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2008年08月10日 |
日本橋にあるお江戸日本橋亭で笑福亭銀瓶さんの寄席があるので、友人のYちゃんと行った。
「寄席」「日本橋」は私の普段の暮らしからは遠い存在だ。寄席は興味があっても行く機会がなんとなくなかったが、今回はYちゃんが銀瓶さんの知人で、私は服部祐民子ちゃんが今日の寄席でゲストで歌うというきっかけから、「じゃぁ一緒に行こう!」と約束をしたのだった。
待ち合わせは、4時半に三越の正面玄関。
私の行動範囲は山手線の西エリア、丸の内や銀座などの東エリアはあまり行くことがない。正面玄関がどこかはわからないが、足手まといにならないように三越の場所とお江戸日本橋亭の場所だけは、把握して行こう。と、それぞれのサイトに行ってアクセスマップを頭に入れて出掛けたのだった。
銀座ってどれぐらいで行けるんだったっけ。
あまり行かない場所は所要時間の想定が出来ない。少し余裕を見て家を出たら30分早く銀座に到着、10分前に三越のデパ地下から1階に上がってエスカレーターの所の地図で「正面玄関」を探していたら、そこに丁度Yちゃんがエスカレーターで下から上がって来た。
10分前にこんなにすんなり会えるだなんてすごい!
正面玄関がわからないのでドキドキしていたが・・・、銀座の待ち合わせが上手に出来た。素晴らしい。
これでもう会場にも着いたも同然。それから1時間程、デパートの中の喫茶店でお茶をして、すっかり休日のデパートに買い物に来た女性客となっていたのだった。
5時半を回った頃、
「そろそろ、行こうか」
開演は6時。少し前には席に着いておいた方がいいよねと喫茶店を出た。三越からは徒歩数分、遅くても15分前には着くなという計算だった。お互い余裕だったのだ。
ところが・・・。
「多分、あっちだと思う〜」
そう言って先導をして交差点を渡ったら、家で見てきたはずの地図と若干景色が合わないことに気がついた。
しまった。私はどうやら地図の覚え方を間違えちゃったらしい。
どうしよう。
ごめんYちゃん。私わからなくなった。
ここでいきなりのリタイア。
あとはYちゃんが覚えている地図に頼るしかない。
のだが・・・・。
「あれ?どっちだったっけ・・・」
早くも三越前で既に二人して方角を見失ってしまったのだった。
気を取り直して今度は地図にあった目印の「千疋屋」「すずや」、「三越前駅」をキーワードに今度は街の人達に尋ねることにした。
「千疋屋ならねぇ、あっちですよ」
ところが教えてもらって行く方向に目的の場所なし。そこでまた誰かに尋ねると、「その住所だとあっちですよ」と全く違う方向を教えられる。「会場まで駅から数分」のはずが三越を中心にあっちこっち歩き回り、その間ポリボックスや買い物客、パトカーや宝くじ売り場のご婦人と一体何人に尋ねたことやら。
「ここに千疋屋があるのにねぇ」
「すずやってなくなっちゃったのかしら」
開演時刻が過ぎ、近いけれどもうタクシーに乗って行こうとあきらめてタクシーに乗ると・・・。
「ねぇ、すごく駅から離れて行くよ」
「三越がどんどん遠くなっていっちゃう」
「どこに行くの、この車」
後ろの席でものすごく心細くなって居たら・・・・
「あれ!三越!」
三越を背にして車で5分程行った所で前方に三越の看板を発見。とっても驚いたのだが私達は二人して本当の待ち合わせ場所の「日本橋三越」ではなくまた別の場所にある「銀座三越」で、会っていたことにようやく気付いたのだった。
銀座と日本橋って同じ場所のことじゃなかったの。
だって、じゃさっきあった千疋屋は?
「あぁ、あれは銀座店ですよ」とタクシーの運転手さんが教えてくれた。
Yちゃんも2年前にこっちに引っ越してきた関西組。
バッタリ会えてすごいね!と喜び合っていたのに。
お互い田舎者だったか・・・・。
寄席に遅刻をして一つ目のお噺に間に合わなかった。
粋な江戸での落語を楽しむ体験が、東京で迷子になるという体験をしたのであった。
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2008年08月11日 |
救急車のお世話になってから今日で丁度一週間。
最初の数日間はショックでやや尾を引いていたが、昨日、一昨日の外出が問題なく出来たらだいぶ自信がつくなと思っていたので、この2日で気持ち的にも一山越えたかなという感じがある。
あの日は夏バテ気味だったということしかやっぱり思い当たらなかったので、今でも何に気をつけて過ごせばいいのかがわからない状態だが、暑さが少しピークを過ぎたのを機に夏バテはほぼ解消したような気がする。
ダルさが消えたら、また生活リズムが戻ってきた。
よ〜し。
しばらく休んでいたプール。
また明日から行こう。
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2008年08月12日 |
近所の家に2匹の子猫の兄妹がやってきて数ヶ月が経った。
お兄ちゃんは黒と灰色と白い毛の縞模様。両手のひじから下が手袋をはめたように白い毛で、可愛い顔をした猫で好奇心旺盛な性格だ。妹は痩せた小さい猫で色は黒と濃い茶、この仔はちょっと怖がりでお兄ちゃんのひっつき虫。いつもお兄ちゃんが何かをするのをソっと見ている。
まだ2匹共子猫だが、少しずつ大きくなってきて行動範囲も広くなってきた。
最初は道端をウロウロしたり、草の匂いを嗅いだりして過ごしていたのが、ある日から塀の上に上がることを覚えた。さすが猫だ。犬なら「塀の上に上がってみたい」とは考えないが、お兄ちゃん猫が塀のそばに置いてあるものを上手く足場にして登っていた。
だが登れたのはお兄ちゃんだけ、妹のチビちゃんはしばらくはそれを見上げているだけだった。
そのうちにチビちゃんも塀に登れるようになった。
人に対しても怖がる様子がなくなってきた。
逃げもしないし、気分がいいと自分から寄って来る。多分ここら辺は猫にとって住みやすい環境だ。車も通らないし人も限られた住人だけ、動物にいたずらをする子供も居ないので安心して動物が遊べるエリアになっているので、猫達も素直に育っているみたいな気がする。
夕方ベッドの近くの窓に、何か影が映ったのでふと目をやるとお兄ちゃんの猫が東の窓の塀までやって来てくつろいでいるのを見つけたのだった。
あらま、こんな所まで遊び場を広げたのかい。
自由はいいが、ちょっぴり心配になる。
もっと遠くまで行くと、車が走っているし危ないよ。
言ったって聞かないだろうが。
なるべく自由に。だけどなるべく嫌なことには出会わないで過ごさせてあげたいなと思う。
人間じゃないのだから試練なんていらない。
心を鍛えなくても彼等は幸せを感じられるのだから。
大きくおなり。
毎日が冒険と探検に満ちあふれている。
この夏、子猫達もすっかりたのもしく成長をした。
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2008年08月13日 |
プールに行くと、「あ、この人は今日も来ているなぁ」とか「久しぶりにこの人が来たなぁ」と、常連さんの顔がわかるようになった。
よく来ている人にはその人の決まった場所があるみたいで、ほとんどの人が自分の決まっている場所で同じようにするから面白い。
私もそうだ、定位置がだいたい決まっている。
最近はプールに入るとすぐにビート板を二枚を取って、壁側のレーン中央に真っ直ぐに行く。足がつかない場所に行ったらそこでプカプカと浮きながら腰から下のストレッチをするのが、私のメニューになっているのだ。
泳ぎのクセでわかる人も居る。
バタ足や手の運びによって水しぶきが激しい人が居て、本人は泳いでいるからわからないのだが、その人が行く時には周辺の人は水を浴びる。
<もうすぐこっちに来るぞ〜>
<わーーー、逃げろ〜>
みんながちょこっとずつ顔を背ける。
誰かが教えたら、ちょっとしたことでフォームが改善されたりするのだろうが、誰も言わないので水しぶき系の人は一向にフォームが良くならないまま・・・。急流すべりで被る水しぶきは嬉しいのに、人の水しぶきを被るのは嬉しくないのが、私の心理なのだ。
お盆休みのせいか、プールに来る人が多くなった。
クジラが居たり、イルカが居たり、トビウオが居たり・・・。プカプカやっているそういう私はイカかタコに似ている。
ちょっと違う視点で眺めたら、なんだか水族館みたい。
人間水族館。
はじっこの方では、小魚がアップアップしながら親魚に泳ぎ方を教えてもらっていた。
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2008年08月14日 |
夕方、ダンボと散歩に出掛けたら、時々挨拶をする白い犬を連れたおじいさんと公園で会った。
「こんにちは」
おじいさんは明るい人だが、私のことは覚えていない。いつも初めて会う人のようにされるのだが、前回会った時は挨拶をした直後に、蝉の脱皮直前のあの気味の悪いキャラメルコーンみたいなものを、いきなり「ほれ!」と目の前に差し出されてビックリしたのだ。
今まで抜けがらしか見たことがなかったが、「ソレ」にはちゃんと目がついていて手足もモゾモゾと動いていた。もうすぐ蝉になるよとおじいさんは言っていたのだ。
多分その時の会話を忘れているだろうが、あの後あのキャラメルコーンがどうなったのか尋ねてみよう。
「前に見せてもらった蝉の幼虫は、蝉になったんですか」
そう尋ねた瞬間、おじいさんはその質問には答えずにまたもや・・・・・、
「ほれ!」
と左手に持っているものを目の前に出したのだった。
「ギャーーーーーーーーーッ!」
いきなり数匹の蝉。
手の中にはおじいさんは蝉を3匹持っていた。散歩中におじいさんが素手で捕まえたらしく、「これはメス。鳴かないからな」「これもメス」「これはオスだ」と見せてくれるのだが、その最中にも蝉がバタバタと暴れていて私は恐怖心でいっぱいだったのだ。
おじいさんは怖がっている私が可笑しいらしい。
「ほれ!」
ダンボにも見せる。
<ダンボ、食べちゃだめ>
ダンボが蝉をおやつだと思って食べるんじゃないかと、ヒヤヒヤしたのだ。
「さっきも子供にやろうと思って見せたけど、逃げて行ったよ。」
おじいさんはこの辺りで育った人らしく、自分の子供の頃を重ねて残念そうに言うのだった。
いや・・・見せ方が、いきなり過ぎるからだと私は思うのですが・・・・。
「じゃ、帰るか」
おじいさんと私は公園をあとにして歩きはじめた。
「だんだん暗くなってきましたねぇ」
おじいさんの方を振り返ると
「ほれ!」
「お前達、飛んでけ!」
と言っていきなり3匹一斉に蝉を放ち・・・
蝉達も驚いてバタバタとやみくもに飛び出した。
「ギャーーーーーーーーッ!」
こっちに来ないで。
私も4匹目の蝉となり、逃げまどう。
フラフラと蝉達は空に舞い上がって、やがて公園の方に飛んで行った。
ゆうやけこやけで日が暮れて〜。
空を見上げて日が短くなって来たなぁと思った。
いつからかつくつくぼうしが鳴くようになった。
蝉達にも私達にも、夏はもう残り少ないよとどこからともなく残暑の声が聞こえてきたのだった。
Posted by 吉川みき 2008年08月14日 | パーマリンク | コメント (4) | トラックバック (0)
2008年08月15日 |
子供の頃、新聞広告に宝塚ファミリーランドのおばけやしきの案内を見つけてワクワクしたものだ。もう今はなき遊園地宝塚ファミリーランド。幼稚園の遠足や家族で出掛けたりした場所だったのだ。
ファミリーランドのおばけやしきは、私には一番怖いおばけやしきだというイメージがあった。確かあれが初めて入ったおばけやしきだったと思う。母と一緒に入ったのだが、入り口すぐのところで落し穴のようなものに落ち、母がびびってしまいそのまま入り口に引き返して「やっぱりやめます」と言っておわりになった。
母が怖がっていた。
あの怖い母が。
それで私には”すごく怖い”イメージだけが残ったのだった。
ある頃からファミリーランドでは、水木しげるの妖怪達が潜んでいる屋外特設おばけやしきが夏になると設置されるようになった。その地図や宣伝が新聞の広告に大きく出るようになって、それには「このエリアではおばけの魂達が体を通って行く」などといったことが書いてある。
そんな体験、したことがない!
行ってみたい!
当時、おばけやしき概念を越えた画期的なおばけやしきだったのだ。
「おかあさんはいやよ」
おばけやしき嫌いの母をなんとかおとして、ある年によやく念願の「水木しげる妖怪の世界」に連れて行ってもらったのだった。
”どうしよう、すっごく怖かったら”
かなり覚悟をして行ったが・・・・、
”もうすぐ、怖くなるんだわ”
”もうすぐに違いない”
”最後に怖いことが待っているんだ”
<出口はこちら>
屋外のおばけやしきは温泉街のレトロな路地を歩くぐらいの普通な感じで終始「恐怖」「びっくり」とは無縁のものだった。
「魂や霊気が体を通り抜けて行く」のはいつあったんだろう。それってあそこで回っていた扇風機のこと?
今は宝塚ファミリーランドはなくなった。
ポートピアランドもびわこタワーも、私の思い出の遊園地は閉館した。
ちょうど今頃だったなぁ。
夜遅くまで開園時間が延びたのは。
大人になってからはデートで行った。
懐かしい場所もそれを語れる相手も今はなし。
遊園地も私にとって夏の思い出が出来た場所だった。
Posted by 吉川みき 2008年08月15日 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年08月16日 |
私の家は少しわかりにくく、区の職員さんでも「ちょっと場所がわからなくなったんですが・・・」と迷われることがあるのだ。
目印になるものもない。
建物名が建物のどこにもないので、住所だけで家に辿りつけた人はそうそう居ないのだ。
「住所だけで家に辿りついた数少ない人」に友人の近藤ナツコちゃんが居る。同じ住所の家が数軒あるというのに、3ヶ月程前に自転車で家から迷わずに来れて、あれまーと驚いたのだった。
今日はまた自転車で家に来てもらうことになった。
本日、猛暑。
日中の一番日差しが強い時間に自転車で2〜30分走るのはちょっと可哀想。クーラーをガンガンつけておくから早く到着して涼んでもらおう。
と、思ったのだが、20分後に着くという連絡があってから一向に来る様子もない。
用事が急に出来たのかなぁ。
何かあったのかなぁ。
いろいろちょっと心配になってきたが、
まぁ、待っていればいいか。
と、ベッドにゴロンと転がって待つことにしたのだった。
しばらくすると電話が鳴った。
「もしもし」
前にすんなり来れたので安心していたが、なっちゃんはちょいと迷ってしまったらしく、すぐ近くまでは来ているけれどどうしてもわからないからと電話を掛けてきたのだった。
「近くに何がある?」
「えっと・・・小さい公園があって」
「うんうん、そっちね。わかった」
「それから@@っていうのがある」
「は?」
よく聞き取れなかったがそれはどうも学校らしい。
でも、私も初めて聞く名前なのだ。
今度は私が尋ねる。
「それってどこ」
「@@ってとこの近く」
「@@って、私も知らない」
「ここ、どこ」
なっちゃんもわからないだろうが、私もわからない。その後今どこに居るのかを一つ一つ検証していくと随分離れた位置に居ることが発覚。住所の番地をちょこっと覚え違いをしていたことから全然違う所をウロウロすることになったようだった。
心なしか、なっちゃんは焼けていたみたいだった。
「もう溶けてると思う・・・」
アイスをもらい・・・・。
やっぱり顔が赤く焼けていた。
世界の中心で、愛を叫ぶ。ならぬ・・・
杉並のはじっこで、道に迷う。
それが夏の日中だったら、ハワイにでも行ってきたのかと思うぐらい日に焼けるのである。
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2008年08月17日 |
浜田山の商店街の井の頭通り交差点手前で信号待ちをしていた時に、ふと横の婦人洋品店に目をやった。
窓には「SALE」の赤い文字が並び、「セールなんだ」とぼんやり見ていたがその下の張り紙の文字を発見して「ええっ!」とギョっと驚いたのだった。
首を前にして再度見直してみる。
「うんこが
腐る。」
すごい一文。
道に停まった状態で張り紙を見ているので、正確にはわからないが、スリム@@@といったお通じの通りを良くしてダイエット効果を得る商品をどうもこの洋品店が扱っているようで、そのポップを店頭に置いているみたいなのだった。
うんこが
腐る。
その下にも一文あるのだが、物が置いてあって読めなかった。
ピンクの文字で書いてあるが、浜田山のレンガ敷きの品のいい商店街にはどうしても違和感があって、繰り返しそのポップに顔を向けていたのだった。
ブブー!!
あっ、すみません。
信号が変わったのにも気付かず衝撃にとらわれていたら、後ろの車にクラクションを鳴らされていた。
後ろの車の人にも教えたかった。
言葉は剣より強し。
たったの6文字で。
金槌より強い衝撃で頭を打たれた一文であった。
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2008年08月18日 |
オイル交換と定期点検でチョイノリを持って行った。現在走行距離2700km。オイル交換のことを知らずにずっと乗っていたので、HPの掲示板を通じてオイル交換のことを教えてくれたTさんに大感謝なのである。
チョイノリって500kmでオイル交換なの。
お叱りを受けそうだが、オイルを交換しなくちゃいけないだなんてことを私は全く知らなかった。
昔、原付に乗っていた時もしたことがなかったんじゃなかろうか。もう忘れてしまった。しかし人のせいにしちゃいけないが、お店の人はオイルのことなんて一言も言っていなかった。必要最低限のことは教えてもらえると思っていたのだ。
Tさんに教えてもらってあわててガソリンスタンドに行ってオイルの交換をしてもらい、これで安心・・・と思っていたら、今度はガソリンスタンドでのオイル交換は車用のオイルが入っているかもしれないと教えてもらった。それで買ったお店に電話をして、オイル交換の予約を取ってようやく今日となったのだった。
オイルの交換と定期点検で30分程度。
係の男性が私に尋ねた。
「本当に、一度もオイル交換しなかったんですか」
「はい」
「一度も、ですか」
「はい」
男性はふぅううううむと腕を組んで信じられないという顔でチョイノリを見つめていた。
男性が言った。
「若い子が乗っていたらつぶれてましたね」
「はぁ・・・」
「よほどゆっくり走っていたんでしょうね」
「そうなんですか」
「ま、でもこれからは300〜500kmでオイルは交換して下さいね」
「はい」
”飛ばす人が乗っていたらつぶれていた”をわざわざ”若い子が乗っていたら”と言ったところに耳が立ったが、まぁよい。
確かに今までバイクを追い抜いたことは一度もない。自転車と同じ位のスピードで乗っている。
つぶれなくて本当によかった。
係の男性は、バイクがつぶれていなかったことに何度も首をかしげていたが・・・。
んもう、お宅んとこで買ったんですよ。
まぁ、よき。
安全運転って大事だなと今日はつくづく思ったのだ。
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2008年08月19日 |
8月になってから、昼は晴れているのに夜になると雷雨にかわるという日が多いような気がするのだ。
プールに行こうとはりきっていたら、丁度家を出る時間になって空がチカチカと光り出すのだ。
プールに行く時は、家で水着を着て行くので玄関を出た時には「せっかく水着に着替えたんだから」ということの方が大きく、雷がそれほどひどくなければそのまま出てしまうのだが、この道中に恐怖心が大きくなってきて、たった5〜10分の移動が私にとっては秘境で秘宝を探して来るぐらいのチャレンジへと変わるのであった。
ピカッ。
あぁああああ〜〜。
時速20キロから15キロに落ち、フラフラっとする。
別に数センチ私が屈んだぐらいで何の変わりもないだろうが、取り合えず姿勢が前屈みになりスクーターなのにライダーチックな乗り方になるのだった。
そこの自転車の人よ。貴方は怖くないのですか。
ピカッ。
の時に稲妻を空に見ることもある。
あぁああああああ〜〜〜っ。
ゴロゴロという音まで時間がちょっと空けばまだ雷が遠いと言うが、ゴロゴロドーーーンという音がすると、姿勢は更に低くなるのだった。
「出るんじゃなかった・・・・」
その時に本気で後悔をする。
「やっぱり今から帰ろうか」
「いいや、ここまで来たんだから」
信号待ちで隣りの車の人が余裕で居る。
う、うらやましい。
私はもうなりふり構わず信号待ちの間も前屈みになってバイクのハンドルの高さぐらいまでの低姿勢でいる。相当変な人になっているはずなのだが、周りの人が見て見ぬフリをするところが、さすがトーキョー。
バイクって雷は落ちないんだったっけ。
よくわからないが、鉄の帽子を被っているんだからあんまりよくはないだろう。
雷は大嫌い。
変な姿勢のおかげで、雷による筋肉痛になりそうなのである。
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2008年08月20日 |
この夏はいろんな温泉に行ったよなぁ・・・。
今年も私は「じゃらん」や「楽天トラベル」で東京近郊の温泉地めぐりをしている。
遠くて実際には行けそうにない大分や北海道などの宿は見ない。あくまで本当に行けそうな近場の温泉地にターゲットは絞るのがミソなのだ。箱根はもう見過ぎて見飽きたので、最近は栃木や群馬の温泉によく行っている。
鬼怒川温泉、あぁいいよなぁ。
草津温泉。
こちらは軽井沢とパックで旅に行くのがよい!
四万温泉では渓流を眺めながらほっこり煎茶をすすりたいし、伊香保温泉ウエブカメラでは「現在の伊香保温泉の様子」という所に行き、石段を登っている観光客の姿を見ていたりする。
私はお酒が飲めないタイプなので、「仕事の後に一杯やる」などの楽しみを持っていない。雑貨屋さんやパン屋さんめぐりもガーデニングも夜は活動時間帯ではない。なので夜の一息という項目がないのだ。
テレビも「ぽちたま」ぐらいしか楽しみにしているものがない。
で。
見つけた私の息抜きの楽しいことはコレなのだ。
だが、
ウエブカメラの生中継「現在の様子」を見た後なんかはちょびっとだけわびしくなることがある。
”私・・・・何やってんだろ”
石段を登る浴衣の人を見て何になるのだろう。
「今日は、雨かぁ」と傘をさす人を見て気の毒に思って、それが何になるのだろう。
おまけに深夜にウエブカメラで静岡の漁港の様子なんて見ても、だーれも映っていなかったりする。
私、何をしているんだろう。
目が充血している。
もう、寝よ。
お酒が飲めない人間は、はっきり言って夜何をしていいかわからないのだ。
夜な夜な、私は温泉めぐりをしている。
一応、料理も食べるし温泉にも入る。
なのでシミュレーション力は相当あると思う。
心なしかお肌がスベスベになった気がしている。
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2008年08月21日 |
体調が良くなったのではりきっていたら、また夜になって急に具合いが悪くなってしまった。
一昨日ぐらいは一日作業を詰めてやっても大丈夫だったのに・・・・。
少し体調にも自信がついてきていただけにちょっとショックを受ける。
ベッドに横になり、目を閉じる。
こんな時は逆らわないのが一番なのだ。
今日も夜になってからひどい嵐がやって来ている。
昼間はそんな予想も出来ない空だった。
地上からは「なんで?」と読めないことでも、天空からそれらを見ればそうなる理由も見えるのだろう。
今日の体調はさっきまでいい天気で、急に嵐がやってきたという感じだ。
雷が鳴っている時には、よく母と妹と3人で電気を消して「くわばら、くわばら」と雷が落ちないおまじないを唱えたっけ。
「大丈夫、大丈夫」
体に起きる嵐に言い聞かせて過ごした。
3時間半ぐらいジっとしていたかな。
天気が体に乗り移ったようだった。
気がついたらひどい雷雨の音がしなくなっていた。
私の体を覆っていた雲もやがてゆっくり去って行ったのであった。
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2008年08月22日 |
ライターの熊谷美広さんの主催するイベント「jam For joy」に参加させてもらった。jam For joyはいろんなミュージシャンがセッションで洋楽や邦楽の名曲を演奏するライブで、出演者が毎回40名位居るような大きな規模のセッションだ。
今回で47回目となるこのイベント。まだ始まった頃に近藤ナツコちゃんに紹介をしてもらった。おかげでたくさんのミュージシャンと知り合うことも出来たし、先輩後輩の垣根なしに仲間になれる空気がこのjam For joyにはあった。
今日は一曲、当初は近藤ナツコちゃんと二人で「タイムアフタータイム」を演る予定だったが、急遽藤原美穂ちゃんと杉原テツさんが加わって4人での演奏となった。
懐かしいな・・・。なっちゃんと美穂ちゃんと私は、jam For joy初期のコーラス3人娘だった。あぁ、まだ私も中野に住んでいた頃だったなぁ。同じ会場の南青山のまんだらで、もう10年以上も前のことがいろいろと蘇って来たのだった。
ライターのくまさんも今日が50回目のお誕生日。そう言えば少し髪に白髪が混じるようになったかなぁ。
私は結構音楽の場所から遠ざかっていた時間があった。こうしてまた「久しぶり」と笑って再会で迎えてもらう時には、それぞれ仲間がずっと続けてそこに居たからまたこうして懐かしい場所に戻してもらえるんだなぁということをしみじみ感じる。
紹介されてステージに呼ばれて上がって、くまさんやなっちゃん、美穂ちゃん・・・あらためて目を合わせたらちょっと胸に込みあげてくるものがあった。
”だめだめ、泣いちゃ”
最近出会った頃にはなかった何かしらのあたたかい重みを、こうして感じる瞬間を持つようになった。仲間って、時間が経つことで言葉に出来ない感情を抱くような気がする。家族でもなく、自分自身でもなく、恋人でもなくあくまでも他人なのだが特別な愛情みたいなものがやっぱりある。
あれ・・・いつからこんなに息が自然に合うようになっていたのかな・・・。
続けていてくれてありがとう。
くまさんは50歳のお祝いにゼッケン50番の黄色いTシャツをみんなからプレゼントされていた。
60歳になったら赤いちゃんちゃんこになるんだろうな。
新しい出会いもあった。
また少しずつ今日を積み重ねていきたいなと思ったのだった。
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2008年08月23日 |
急に秋のような肌寒さになった。
今日は、お休み。
ちょっとだけ冬眠。
よくこんなに眠れるなぁ・・・と思う程・・・・
一日中眠って過ごした。
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2008年08月24日 |
少し前、上品な街浜田山の商店街のとあるブティックに「うんこが腐る」とショッキングピンクの文字で書かれたダイエット薬のポップに非常にショックを受けた私だったが、その後前を通ってもあのポップをもう見ることはなくなった。
恐らく張られていたのは非常に短い期間だったと思う。
上品な街、浜田山だから多分クレームがきて、そういうセンテンスはイメージ的によろしくないということになったんじゃないだろうか。
個人的にはそれでポップは外されたのだと思うのだ。
私の日常の買い物エリアは、北は阿佐ヶ谷で南は浜田山と二つの街に主に出掛けているのだが、この二つの街の特に女性の客層がえらく違う。
阿佐ヶ谷には「おかん」「おかあちゃん」「おばちゃん」が沢山いるが、浜田山には「ママ」「おかあさん」「おばさん」と雰囲気が違い、陸続きの一体どこが境界線になっているのかがわからないのだが、浜田山の女性達はアクセサリーや化粧をした状態で買い物をしているのだ。
あのポップは、とにかく消えた。
私に衝撃だけを与えて。
今そのブティックは、何もなかったかのように「sale」の張り紙だけを残している。
「本当に・・・確かにこの目で見たんです」
UFOぐらいの存在か。
そっと闇に葬り去られた幻のポップなのである。
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2008年08月25日 |
整体の先生に来てもらった。
全身をやってもらったあとに、今日は目のツボを丁寧にやってもらった。
少し前に図書館で借りた本に、人間は生まれた時には親からもらった「元気」を持っているが、それは大きくなる間に少しずつ減っていくものなので、「元気」を今度は外から取り入れてそれでエネルギーを補っていかなくてはいけないというようなことが書いてあって、例えばそれが食べ物であったり、よい「気」であったりするのだとあった。
先生にその話をしたら、先生は「元気」「病気」「天気」「空気」・・・これらはみんな「気」で、そうですよ、「気」は人間にとって大きな影響があるんですよという話を聞かせてもらったのだ。
大きな木には長い間生きてきただけの理由があって、エネルギーをたくさん持っているから、大きな木の近くに行ってそこで呼吸法をやると元気をたくさんもらえるのだそうだ。
天気が不安定だと体調を崩す人が多くなるというのは、天の「気」が影響を与えているということなんだなぁと「天気」という漢字について、初めて意味を考えた。
目に効くツボってたくさんあるのだなぁ。
「気持ちいい」も「気」という漢字を書く。ということは「気の持ちがいい状態」ということなのかな。
先生に尋ねてみようかなと思いながら、今日もいつの間にか眠たくなってきて、うつらうつらしていた。
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2008年08月26日 |
プールに行くと、今日も泳ぎをマスターしようとしているちびっこが奮闘していた。
パパがちゃんとついていればいいのだが・・・。
パパは途中で自分も泳いだりして子供から遠く離れた場所に行ってしまうのだった。
いいんですか。
お父さん。
ついているのがママならこういうことはないのだが、どうもプールでのお父さんはちょっと目を離す傾向にある。
んもう。
知らないですよ。
バシャバシャ。
フンガフンガ。
自分のすぐ近くを泳いでいるのか溺れているのかわからない状態で、ちびっこはアップアップやっていたりする。なので私も気が気でない。監視員のお兄さんが「足がつく所で泳いでね」と注意をしてもちびっこたちは今一つ言うことをきかないので、結局お父さんが泳いでいる間はつかず離れずなんとなく周りの大人達が気にしながらいるのであった。
自転車に乗れるようになる時もそうだが、マスター出来るかもしれない時期というのは、生まれたての動物達と似ている。仔馬がフラフラと立ち上がるアレと同じなのだ。
あっ。おぼれる。
あぁっっ。
・・・ほっ。
あっ、また。
あぁっ。だれか。
・・・ふぅ〜。
ちびっこは自分のことで必死なので、時々水中で他人のことを蹴って行ったりもするのだが、そんなことにさえお父さんは気付いていないのである。「あまりベタベタとそばについていない方が、子供ってものは泳げるようになるんだ」という持論があるのかないのか知らないが、全く間違っておる!少なくとも私は、このちびっこ達の水中たこ踊りにペースを乱されてきた。
お父さん、頼むから途中で子供の面倒を見るのに飽きないでおくれ。
夏休みももうすぐ終わり。
この2ヶ月で泳げるようになったちびっこも沢山いるだろう。
よく頑張りました。
私も頑張りましたよ。
ちびっこ達が溺れそうになった時のつかまる場所、岩場のような役を頑張りました。
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2008年08月27日 |
夜、家に帰って来ると玄関のところに何か物体が居るのを見つけた。
貴方は石、ですか?
・・・・。
いやな予感がした。
もしかしたら、またゴキブリ?
・・・・。
どうやらゴキブリではないらしい。
もうちょっと厚みがあって、
ブローチっぽくて・・・
うげ。
蝉だった。
最近は夏も終わりとなってきて、もうすぐ寿命を終える蝉達の「ゲゲっ」「ミィ〜ッ」「バサバサ・・」という叫びにも似た声や窓にぶつかったりする音をよく聞くようになっているのだ。
蝉に苦しいという感覚があるかどうかはわからない。だが、これらの声や音というのは聞いていてあまり気持ちのいいものではない。蝉は木の高い位置に居て手が届かないからいいのだ。もう木にはつかまっていられなくなって来ると、彼等は人間の暮らしの高さに下りて来る。急に飛んだり舞い戻ったりして来るのが私には怖いのだった。
なんでよりによって玄関の前に居るんですか。
しかもこっちを向いて。
まるで温泉宿のおかみさんに出迎えられているかのようだが、やはり蝉。
<そぉ〜〜〜っ。>
びっくりして飛んで来ないでね。
<カチャ>
そぉ〜っとドアを開けて中に入ると同時にドアを閉めた。
<バシッ>
ごめんね。
もう数日でこの蝉は一生を終えるのだろう。
でも少しの時間、空を飛ぶことが出来たんだね。
それはやっぱりすごいことだ。
明日、玄関を開けた時には居ないでくれたらいいなと思った。
「また元気になってどこかに飛んで行ったんだ」
そう思いたい私が居る。
晴れ、時々せつない。
近くに木々のある暮らしをしてから、夏の終わりになると毎年同じ気持ちになる。
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2008年08月28日 |
この辺りでは時々、日中に「パープゥーー」とラッパを鳴らしてとうふ屋さんが通って行く。
麦わら帽子にリヤカーの昔ながらのとうふ屋さんなのだが、昔田舎のおばあちゃんちにやって来ていたとうふ屋さんとはちょっと違っている。リヤカーやのぼりもお洒落で、こちらはあえてレトロなとうふ売りをやっているという感じだ。
今日は夏の日差し。
それにとうふ屋と蝉の声か・・・。
この3つはとても似合う。
コーヒー牛乳を買ってもらったなぁ。
”スポン”と紙栓を開けてもらうとおじさんが手に渡してくれたっけ。
ズシっとびんが重くて。
びんから直接飲むのが新鮮だった。
飲み口のガラスが厚かったなぁ。
「パープゥーー」
音がだんだん近付いてきて、窓の外を見ながら待っているととうふ屋さんのリヤカー姿がカーテンの向こうに現れた。
”来た!”
水色の空に雲が浮かんでいた。
太陽に照らされながらそこをゆっくりリヤカーが行く。
部屋の東の窓は、時々季節を描く素敵なキャンバスになる。
今日はこの一瞬、
夏の思い出を描いた一枚の絵となった。
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2008年08月29日 |
忘れ物が多いのだ。
忘れ物が多いことは自覚しているので、前日から明日の用意をしたり忘れてはいけないものリストを作ってチェックをし、二重三重に関所を設けているのだが、それでも今ひとつ改善された感がないのだった。
手に書いたこともある。病院に居た時にそうしている看護師さんが多かったので真似てみたのだが、今度は手を見るのを忘れてしまう。
なんでだろう。
先週は出先でサングラスをなくし、昨日はリハーサルにダンパーペダルを持って行くのを忘れ、プールには相変わらず着替えの下着を持って行くのを忘れ、ノーパンで帰って来ている。それらは無意識に忘れたのではなく「今日は忘れ物なし。オッケー!」と確認をしているのだから、自分でも本当にガックリとくるのだ。
そして今日は携帯。
家に居る時に、「携帯に充電をするのを忘れないように」と充電していて、それを取って来るのを忘れたのだった。
しょんぼり。
携帯を忘れた日は落ち着かない。
携帯を持っている人全てが素晴らしく見えて来る。
みんな、いいな。
うらやましい。
なんて言っている場合じゃない。私と連絡がつかなくて、誰か困っている人がいるかもしれないじゃないか。
で。
家に帰って急いで電話の所に行ったら、誰からも連絡が入っていなかった。
ホっとした。
あぁ、
そうだわ。忘れ物のことで別にいちいちそんなに気にすることはないかもね。
私は忘れ物が多い。
そして私もまた人から忘れられているのであった。
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2008年08月30日 |
大学生だった頃、8月の下旬はサークルの合宿で志賀高原に行く時期だった。
貸し切りバスが一台、そこは下級生達が乗って3回生や4回生になると誰かが車で行くのでそっちに乗り込む。京都東インターから高速に乗って、中津川で下りるとあとはクネクネと続く県道だか国道だかの道を行く。夏のスキー場が私達の夏合宿の場所だった。
宿泊はロッジの年もあったし、ペンションの年もあって、私達のクラブは、練習もあったが厳しい雰囲気はなく、合宿は少し旅行気分も兼ねたみんなが楽しく過ごす数日間となっていたのだ。
合宿が終わると必ず数組のカップルが出来ていた。
<あれ?>
<あら?>
<もしかしてあなたたち・・>
<付き合ってる?>
恋が始まる一番のきっかけはこの合宿だった。
私は空に流れ星がたくさん流れるのを見たことが、思い出に残っている。長野って空が綺麗なんだなぁと思った。空気の澄んだ場所では、こんなにポロポロと日常的に星が流れていて流れ星がめずらしくないんだということに感動をした。
1回生も4回生も、今の私には「大学生」のひとくくりに見えるようになったけれど。
あの頃はもっと1年1年感じることが違っていて悩みも1年ごとに違っていたよなぁ・・・。
みんなどうしているかな。
一瞬で消えてしまうから、流れ星には願いごとを言えなかった。
でも、
あれから願いはいくつも叶ったよ。
写真に残せなかった思い出が、心の奥には何枚もある。
あの頃頭上にあった星達は、今日も長野の空の上で輝いている。
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2008年08月31日 |
本日、「3度目の正直」にチャレンジ中。
別にチャレンジというほどのたいそうなことではないのだが、8月になってから日中にカンカン照りとなっているのに夜は予想もしなかった嵐になる日が多く、洗濯物を干したまま外出をして雨に濡れているということがある。
今日の洗濯物は洗い直してこれで干すのは3回目。
この間は雨に濡れてもそのまま干し続けて乾燥をさせたが、今回は濡れ率が高かったのでやり直しをした方が早かった。
いつだったか、お世話になっている某氏が「仕事とは、実際の入金があってそこでその仕事はようやく終わるんですよ」と言っていたが、洗濯物についてそれは同じことが言える。洗って干して、取り込んで畳んでタンスに仕舞ったところでようやく洗濯は終わるのである。
早い時には4時間ほどで終わる洗濯が、半分で止まった状態で3日間いるのって実に落ち着かないものだ。
今日は大丈夫。
乾いておくれよ。
パン!パン!と洗濯物を両手で叩きながら、それが我ながらお詣り姿にも思えてきた。
「晴天祈願」
今日こそ乾きますよ。
洗濯物を干す時、人は「乾く」ことを予想またはイメージして干す。普段ネガティブな人でさえ「私の洗濯物だけは乾かないかもしれないわ」といったややこしい考えにはならない、ポジティブシンキングにさせる明るい営みなのだ。
いえ〜い。
そして夜。
またしても私の洗濯物は雨に濡れてブラ下がっていた。
今日はしょんぼり。
でも明日になればまた物干し竿に向かって、「今日は乾くでしょう」とケロっと明るくなっているんだろう。
洗濯は明るい行事。
洗った物よりも、心をカラっとさせる家事なのだ。
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