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2008年12月 アーカイブ


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2008年12月01日

今月のラジオのゲストに出てもらうしらいしりょうこちゃんに、家に来てもらった。

だいたい月の始めに、ゲストに出てくれるお友達に家に来てもらって録音をさせてもらっているのだが、私が「来てほしい!」とお願いをするわけなので、月に一度のこの時間はとっても楽しみにしているのだ。

しらいしりょうこちゃんとは、服部祐民子ちゃんのライブで知り合ったのが最初。何度か服部祐民子ちゃんのライブで挨拶をした後に、共通の友人が数人居ることがわかって、丁度それから以後ライブ会場でバッタリ会うことが多くなっていったのだった。

不思議な「ご縁」がある。

それは同じ誕生日で同じ血液型、ということなのだ。私はそういう人に初めて会ったので、ということは、もしかしたらDNA繋がりである自分の妹より、似ているヒトなのかもしれないのである。

明後日、りょうこちゃんは「彼のいない彼の部屋」というタイトルのアルバムが発売になる。

なんか、なんか。
意味深なタイトルだわ。

で、私は「彼のいない彼の部屋・・・・で、待っている間につい彼のパソコンを見たら、知らない女性の存在が浮上して・・・」ってことなのかしら!と、シチュエーションを想像したのだったが、そうではなく「彼がいない部屋で、彼が戻って来るのを待っている時に聴いてもらえるようなアルバム」なのだそうだ。

そうか。
なんて早とちり。

私は「事件好き」か。つくづく自分の思考が「家政婦は見た!」的傾向になってきていると思ったのだった。

30分程、スルーでおしゃべりを録らせてもらって、そこから10分ぐらいに後で編集させてもらうスタイルで、今日も無事収録は終了。

Ryoko.JPG

女性が部屋を訪ねる時、いつもの自分の部屋が何となく柔らかくなっているような気がする。

こうやってゲストという名目で、家を訪ねてもらうのは楽しい行事だ。

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2008年12月02日

夜、寝ようとしたらダンボが私の枕の上に座っていた。

「もう、寝るよ」

「ダンボ、どいて」

「どいてちょうだい」

どういうつもりなのか知らないが、ダンボは時々私の言っていることがわかっていながら無視をすることがある。今日は私の枕の上から退こうとせずにドカっと座ったまま居るのだった。

「ちょっと。あっちに行ってよ」

電気も消したのだから、もう就寝タイムなのだということはダンボだってわかっている。今日は何なの。どうしちゃったの。

しょうがないのでダンボを押して、無理矢理自分の頭を枕に乗せた。

”ふん!”

一件落着。
静かな部屋となった。

ところが。

ドカッ。

今度は私の顔の前におしりを向けてあらためて枕の上に座り直すのであった。

横になっている私の顔にダンボのお尻が丁度ひっつく形・・・・。

なんで。
ここだけ人口密度が高くなっているのよ。

「あっちに行って」

「あっちに行ってってば!」

手で押すのだが、ダンボが踏ん張るので動かない。

「もう!」

力づくで押したらようやくダンボが枕から出た。

ダンボ、敗退。

シーーーン。

ようやくこれで静かになったのだ。

と、思いきや・・・

ダンボはまた戻ってきた。

ドカッ。

ぐりぐりぐり・・・・。

今度は私の顔の目の前にドカっと腰を下ろし、お尻で私をグリグリ押し出そうとするではないか。

「ちょっと」

「何すんのよ」

わからない。

わからない。
私はキミのことが。

飼い主としての自分について、今一度考え直さねばと思いながら、「もう眠いし、いいわ」とだんだんどうでもよくなってきた。

「ダンボ、おやすみ」

顔だけ、あったかい夜であった。

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2008年12月03日

居ない。

やっぱり、今日も居ない。

いつも窓を開けると我が家の中2階の位置で大きなクモとクモの巣が目に入って気味悪く思っていたのだが、先週ぐらいから家主のクモの姿を見なくなっていたのだ。

最初は散歩にでも出ているのだと思っていた。

いつ見ても巣に居るので「ずっとあそこに居るのは、かなり退屈だろうなぁ」と思って、クモの行動がどういったものなのか不思議に思っていたのだった。

そうだよなぁ。
さすがにずっと巣に居るわけじゃないんだよなぁ。

そう思っていたのだが、あれから今度は姿を見なくなったのだった。

巣はかなり立派になっていて、更に拡大しようとしていた風もあったから引っ越したとは考えにくい。死骸はなかったので定かではないが、何らかの理由で死んだのだろう。

大きく育ったクモと大きくなっていく巣を、”今後どうなっていくんだろう・・・・”と、いつも気持ち悪く見ていたので、ちょっとホッとした。

大きな巣だった。

主が居なくなるとクモの巣でも寂しい感じがする。

透明の糸がきらきらと宙で揺れていた。

ドリームキャッチャーがきらきらと揺れていた。

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2008年12月04日

最近、ブーツにカラータイツを合わせるという組み合わせが流行っている。

黒以外の色のタイツって足が太く見えるのだが、そういうことを気にする女性は、今はあまり居ないらしい。個人的に履くとすれば、せいぜい茶色ぐらいまでが色のバリエーションかなと思っていたが、店頭でも当たり前のように「ショッキングピンク」や「ブルー」、「黄色」「紫」と色鉛筆並の色揃えで置いてあるので、私も数色ついに買ってしまった。

青い足。からし色の足。
赤い足だなんて、つい数年前には見たこともなかった。

見慣れるって恐ろしい。

そう言えば、あんなに「変」だと思っていた若い子達が履いている”おばあちゃん風ソックス”も”おばあちゃん風ぺたんこ靴”も”おばちゃん風ネックレス”も”ブーティ”も・・・・。<私はさすがに買わないわ>と眺めるだけだったのに、今やいずれも買って身につけている。

店に行ったら、それらがもうメインの商品として置いてあるのだ。かなり私としては、店内でも「やっぱり変よねぇ」と長期間見て来たが、慣れるって本当に恐ろしい。少しずつ少しずつ気づかぬ間に心は軟化し、結局全部最後は自らウキウキしながら「これ下さいな!」とレジに持って行ったのであった。

とにかく、カラータイツも買ってしまった。

あとは柄物のタイツはまだ買っていないが、こちらは私が履くと柄がビヨーンと伸びて柄でなくなるので、履く勇気がないので買わない。

青いタイツを履いてみた。

いいのかな。これで・・・。

今、日本の女性達の足は”顔色のとっても悪い感じ”が流行りなのである。

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2008年12月05日

天気予報では今日は午後には「雨」ということだった。

ほんとうに?

こんなにお天気がいいのに?

私の予想通り、午後になっても空は明るく雨は降らなかった。

それから2時間ほど経って。

急に空は暗くなってきて。

あぁ、雨だ。

朝、すがすがしいお天気だったのが嘘のよう。周りじゅうがほんの短い時間で雨の景色に変わった。

疑いながらも洗濯をしなくてよかった。

雨、雨、雨。

やっぱり雨は降る。

お天気にはきっとお天気の世界のカレンダーがある。
お天気はそれを守っているだけなんだろう。

雲の下は師走。

今日は何日。
12月5日。

雲の流れと時間とでは、どちらが早く過ぎるんだろう。

もう12月も1週目が終わろうとしている。

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2008年12月06日

新宿に出掛けた。

新宿だと大抵は高島屋か伊勢丹方面に行くのだが、今日はバイクで行ったので、あまり行かない京王百貨店の方から入ることとなった。

あっ。

ここは・・・・。

もう10年以上前になるが、私はここでエラい目に遭ったのだ。

それは、京王百貨店の地下売り場にエスカレーターで降りた時から始まった。

その日も多分私はどこかに行く途中にたまたまこの辺を通ったのだと思うのだが、エスカレーターを降りた辺りで中学生ぐらいの少年に声を掛けられたのだった。

「小田急百貨店の前のバス乗り場はどこですか」

見ると、少年はぶ厚いメガネを掛けて白い杖を持っている。看板が読めなかったりして、こんな人の多い所では特に不安にもなるだろう。私も小田急百貨店のバス乗り場はどう行ったらいいかわからないが、じゃぁ自分が誰かに教えてもらえばいいか。

「ちょっと待っていてね」

少年に声を掛けてその場を離れたのだった。

しばらくして。

道順を通りがかりの人に教えてもらって、少年の元に戻って「ここを真っ直ぐ行って、それから」と、道を説明していると・・・

「ボク、足が痛くてもう歩けない」

「え?」

「おんぶして」

「えっ、えぇえええ〜〜〜っ?!」

おんぶって・・・・おんぶ?

道を説明して私はそれで終わりのつもりでいたが、少年はそこまで一人では行けないと悲しい顔をして言う。だがいくら小柄な少年とは言え、おんぶして300メートルはある道のりを歩くのはキツい。よりによって何故またこんな体力の無さそうな私が・・・・。

しょうがないので行けるところまで行くしかないなと、少年をおぶって新宿の地下道を歩くことにしたのだが・・・・。その姿は相当奇妙だったと思う。すれちがう都会人達はみな冷ややかに「そこに居ないもの」として私達を扱っていた。

とにかくおんぶでヨロヨロとバス乗り場のそばまでは来れたが・・・・・。もう足はヘトヘト。ものすごく疲れた。そこに最後に「階段を登る」という途方に暮れそうなヤマが待っていて、フラフラになりながら少年をおぶって階段を上がっていたのだったが・・・・。

なんと。

階段を上がっている時に、少年は手を私の胸の所にやって「モミモミ」したのだった。

え!うそ!

偶然手が当たっただけかもしれない、と一度は思ったが、一度でなかったので残念ながらそれは違っていた。

ショック。

<キミ、歩けなくて困っていたんじゃなかったの?>

急に脱力して階段の途中で取り合えず、「ごめんね。おねえちゃん、もうしんどい」と言って降りてもらった。

「大丈夫?おねえちゃん」

「ボクがおんぶしようか」

ちょっと、なによ!
ピンピンしてるってことじゃん。

しかし人間、体がクタクタになると脳みそもクタクタになるのである。クタクタになってしゃがんで居たら少年が私の手を引っ張って地上まで連れて行ったのであった。

最後に少年に「おねえちゃん!」と言って抱きつかれ、逃げるようにその場を立ち去ったのだ。

くそ〜。
あの少年め。

もう今会っても、私はキミをおんぶ出来ませんよ。

それにしても・・・。

当時、この話をしたらみんなに笑われた。

私だってビックリ。

実にとほほな失敗をした新宿での出来事なのであった。

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2008年12月07日

今日はインターネットラジオの番組でお世話になっているkizznaーstationの開局2周年記念ライブに参加をした。

去年の開局1周年ライブは体調不良で参加出来なかったので、今年は自分も加われて嬉しい。

一度、懇親会で何人かのパーソナリティの方とはお話も出来たが、こういうイベントで顔を合わせるともっと繋がりがラフになれる。楽屋は広いスペースでみんな一緒に過ごす。建物の感じもあってか少し学校の休み時間の雰囲気がある。

あぁ、高校2年と3年の時のクラスが丁度こんな感じだった。適度な距離があって、でもクラスのみんなが仲が良かった。文化祭や体育祭には知恵を出し合って、建設的な物の進め方をみんながするので、中にいる自分も同い年ながら「すごいな」と思い、また刺激にもなって、いいクラスだった。

今日のクラスは永島さんがみんなのまとめ役になってくれているようで、予定になかったセッション曲を決めたり、こういう時はなかなか決まらなかったりするみんながやることやなんかをテンポよく仕切って下さった。

伝えたいことや伝える方法、人それぞれの色がある。

自分は「ラジオの世界」に携わらせてもらった最初の頃、「伝えたいこと」が何なのか言葉に上手く出来なかった。想いを凝縮をして言葉にすることが下手だから、音楽に自分の不得手を傾けていたのに、「ラジオ」に関わるとなると、そこを克服しなくちゃいけないんだと真面目に苦手を悩んだものだった。

でもそれは今でも上手くなれたかと問えばあまり進歩出来ていないように思う。

音楽をやっている友人からは「自分の思っていることを上手く言葉に出来ていたら、きっと音楽をやっていなかったと思う」というようなことを私はよく聞く。

今日はみんなのライブを見ながら、みんなはどうだったのかなとそんなことを思ったりした。

伝え方って本当に十人十色だ。

バトンを受け取ったら、自分が今日用意してきたメニューを精一杯演る。基本だがすごく大切なことだと思う。

今日のイベントは見えないバトンが渡された感じがした。

なんかあったかかった。

それから文化祭のあの匂いを少し思い出した。

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2008年12月08日

今日はチェウニさんのインストアライブ。

銀座にある山野楽器のホールであるので、銀座に出掛けた。

街が一番華やかになる12月。銀座は東京の大きな街の中でも高級感が漂う独特の街だが、クリスマスの飾りつけをした街はキラキラしていて、一層華やいで綺麗なのだ。「銀座」と言えば高級クラブ。というイメージだが、私の活動時間帯はいつも「飲む時間」ではないので、私の知っている銀座はデパートや画廊、ファッションビルとアップルストア界隈になる。

日が沈むまでは、実に女性が多い街なのだ。

ソニープラザでは20代ぐらいの女性達が。コーチの店では30代ぐらいの女性達が、魚が群をなして泳ぐようにスイスイと出入りしていて、三越のデパ地下に行けば幅広いジャンルの女性達がハンターのような目をしてウロウロしている。堂島ロールは今日も完売。ショーケースは空っぽになっていたのであった。

山野楽器のすぐ手前にある木村屋総本店は、「私もあんぱんが買いたい」と思ったが、ガラス越しに店内を見たらまるで朝セリのような風景。お客さんはみんな女性達だ。指を差して注文をしている姿がみんな前のめり。

女が強い街、銀座。

女性達の強さに、さすがの私も今日は圧倒されながら山野楽器さんに到着したのだった。

私は「韓国人は早口」という印象があったのだが、チェウニさんはしゃべり方も実におっとりした可愛い女性だ。独特のイントネーションで時々カタコトっぽく聞こえる日本語で会話をされるのだが、歌になると綺麗な発音の日本語が印象的になる。チェウニさんの歌からは、言葉を大事に発音することの重要さを教えられるのだ。

今日はクリスマスも近いので「ホワイトクリスマス」が曲目に加わって一緒に私も演奏をした。

「ホワイトクリスマス」は子供の頃、家にあったお気に入りのレコードの一枚。ビングクロスビーが歌っていたものだ。メロウなサウンドと声が素敵で何度もかけてもらって、ドーナツ盤が回るのを背のびして眺めていた。

海の向こうに国があることを知らなかった頃だ。

チェウニさんと、海を越えて時を越えて、こうして銀座で一緒にホワイトクリスマスを演奏出来て、あらためて音楽はいろいろな人や物やことを繋いでくれるものなのだなぁと思ったのであった。

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2008年12月09日

11月の末に、インターナショナルスーパーでちょっと奮発して立派なアドベントカレンダーを買ったのだが、家に帰って開けようとしたら「中国製」と書いてあった。

そうだった。
中国もインターナショナルだった。

しかし、中国製品の食べ物は今年いろいろな問題があって、あまり気にしない私も今では産地を見て更に、「この産地も本当に本当のことを記してあるのかしら」と厳しい目で見るようになったのだ。それまでは迷わず安い品を選んでいた私がこの一年で、「迷ったら高い方を買う」ことで、安心を得ようという風に変わった。

このアドベントカレンダーだって、いろいろある中で「きっと一番着色料などが少ない、体に悪くなさそうな」物を選んだつもりだったのに、よりによって今年一番問題視された中国産だったとは・・・・。

このアドベントカレンダー、とてもしっかりした作りになっていて、ツリー型のミニタンスにそれぞれ24個の立派な引き出しがついていて、見た目は可愛い雑貨。1日目はチョコレートが出て来て、それからはマシュマロやカラフルなキャンディなどを取り出して来た。

しかし、取り出したあと・・・・口にすることがなんとなく出来なかった。

日々増えて行くこのオヤツ達は暫定的にチビ太とゴン太のお骨の所に置いて、御供えのようになっていたのだが・・・・。

日にちが経って来ると心もあまり神経質ではなくなってきた。

「やっぱりちょっと食べられないわ」

「食べても大丈夫かしら」

「食べないともったいないわね」

「ひとつ試しに食べてみようかしら」

私の決心って1週間ぐらいで変わるのだろう。

試しにマシュマロを食べたら美味しかった。

「あらっ、大丈夫やん」
「美味しいやん」

それをきっかけに私というリトマス試験紙はあれよあれよという間に反対色に変わって行ったのであった。

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2008年12月10日

すっかり日が短くなった。

日によっては3時半ぐらいに「暗くなってきたなぁ」と雨戸を閉める時があるから、私の部屋は日当たりにモロに影響を受けているんだろう。

以前、今の家より日当たりのいい家に住んでいた時に、「ガーデンソーラー灯」を2つ買ったが、日中に太陽の光を十分浴びていないので夜になると青白い光をほんの少し放つだけですぐに灯りは消えていたので、この家に「ソーラー物」を設置しても何の効果もないだろうなぁと思う。

この近くのマンションで半地下の部屋がある。日当たりはあまり気にしないという人が借りるんだろうが、私は物件選びの際には日当たりは割と気にする方だ。売りマンションのチラシでも、買えるあてなどないのに部屋の向きとベランダの位置だけは一番に確認しているし、日当たりのいい家の前を通ると足を止めてマジマジと眺めている。だいたい、私の不動産屋さんでのリクエストが「ゴキブリがいない、日当たりのいい部屋」なのだ。

紫外線対策と言って太陽を避けるようにしていた夏。

でも結局、冬になって太陽が遠い存在になると恋しく思っている。

我が家にお日様が戻って来るのは春。
3月を過ぎてからだ。

しばらく我が家のお花達よ、眠っておいで。

2階に住んでいた時には冬も花がしっかり咲いていた。

1階の部屋はこんな風に冬眠のような期間があるのであった。

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2008年12月11日

東京って毛糸屋さんが少ないのだ。

私の住むエリアでは吉祥寺のユザワヤが種類が豊富だが、それ以外は最寄りのH駅近辺には毛糸を扱う店は一軒もなく、次いで近いA駅にはパピー社の毛糸が数種類置いてあるものの、K駅そばの商店街ではHP上ではあるとされていながらついに毛糸店を見つけられなかった。

今は毛糸はネットで注文して手に入れるものらしい。クリーニング屋さんと美容院は「こんなに沢山あるんだ」と驚くが、毛糸店が少ないというのがトーキョーなのである。

今日は渋谷で収録があるので、帰りに毛糸を買うことにした。

こんなに人が多い街なんだから、どんなにでっかい毛糸屋さんがあるのかと期待したが、東急ハンズ内にコーナーがあるだけらしいのだ。

「バージン毛糸メガストア」とか、「HMV毛糸館」とか、「タワーレコード毛糸店」とか、世界の毛糸が揃うそんな店があるのかと思っていたら、人は渋谷で毛糸を買わないらしい。

こんな大きな街なのに?

需要がない。

渋谷に1店舗しかない毛糸店だったら、どんなに品数を揃えてくれているかと思って、半ば賭けに近い形で収録を終えると東急ハンズ目指してエッサホッサと歩いたのだった。

今日じゅうに補充の毛糸を手に入れられたら、あともう少しで仕上がるレッグウォーマーを中津川への旅に持って行けるのだ。現地はちょっと寒いらしいので、あったか物をここはひとつ充実させて置きたい。

だが・・・。

東急ハンズ内のその毛糸コーナーには、その毛糸は置いていなかった。

そうですか。

ガッカリ・・・。

帰ろう。

渋谷は毛糸を必要としない街。

まぁ、南国に来たのかなと思うような格好の女子は確かにたくさん見掛ける街なのである。

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2008年12月12日

ブラーン、ブラーン。

南側の窓を開けて左上を見ると、中2階の位置にあったクモの家はもうほとんどがなくなっていて、一部だけが残っている状態だ。

光に反射して、天気のいい日には糸がキラっと光ったりする。

でももうクモの姿はない。

住む人がなくなった家は朽ちるというけれど、それは人間の話だけじゃないんだ。

主がいなくなったクモの家。

雨や風にさらされてだんだん壊れていく。

かろうじて残った所が、時々ハンモックみたいに揺れている。

シンプルに生きて。
生きるだけ生きたら、生から素直に手を放した。

あとに残った家をどうしようとか、そんな悩みや心を煩わせるものも何も持たずに。

人間だから、シンプルに生きられないけれど、それでもなるべく心がシンプルに近付けるようにありたいな、と思う。

ブラーン、ブラーンと残骸が揺れて。

さよなら、さんかく、またきて、しかく。

ここに、クモが居たんだよ。

あのクモを見て、心に留めた人間が一人居たんだよ。

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2008年12月13日

明日アウルとのライブでお世話になる中津川の鼓土里座に、今日から行った。

今回の旅は、アウルに連れて行ってもらう旅。アウルにとってはもう慣れ親しんだ人や場所になっているみたいで、だが私もY氏も初めての場所と人のところに行くので、今日行く鼓土里座もどんなところなのかなぁといろいろ想像してみたのだが・・・・。

メンバーの話をかいつまんでみると、

1)それは「すごい所」らしい。

「すごい」ってすごく幅広い。褒め言葉にもなるし、恐怖を表す言葉にもいろいろになる。どんな点がすごいのかを教えて下さいよと尋ねたのだが、みんな「行けばわかる。ふふ」と笑ってお茶を濁すのだ。「ふふ」が気になる。「ふふ」ってなんなのだ。

2)鼓土里座は「土着民さん達」の手作り

コレが引っ掛かる。メンバーが口にする「土着民さん達」ってどんな人たちなの?

昔テレビで人里離れて三重の山奥でターザン暮らしをしている男性のドキュメンタリーを見たが、人里に住む男性の奥さんはインタビューで「仕事をリタイヤしたらターザン生活を始めちゃって、困ったものです」と答えていたが、ついアレを思い出す。

3)露天風呂も作らはった

これも「すごい」ということなんだろうが、やや私の中ではこの露天風呂は原始人が石を積み上げて作った図が想像されてならない。おまけに一緒に同行するY氏も、移動中に「土着民さんからメールが届いた」などと話すので、アウルの車と合流してどんどん山奥に進んで行く時には、何故か上半身裸の色が黒いポリネシアン系の人達がそっと暮らしている秘密の場所のように思えて来たのであった。

そして鼓土里座、到着。

あれ、これが鼓土里座?

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建物の中に入って驚いた。

確かにすごい。

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「土着民さん達」は「土着民」というバンドを組んでいる人たちで、ここに住んでいるわけではなかった。建物は私のイメージしていた「手作り」ではなく、配管のプロ、建築のプロ、設計のプロとそれぞれ技術者達が、自分の手で大人の秘密基地みたいなものをみんなで建てたという「すごい」建物だったのだ。

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仲間の中にはこうしてノボリ師が居たりと、中も外も本格的な職人さん達ばかりで仕上られたのだそうだ。

そう言えば芝居小屋って聞いていたなぁ。

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舞台の幕も手作り。

はじめましてと何人もの方々とご挨拶をして、夜はそのまま軽い懇親会となった。

二階の奥の部屋には芝居小屋らしく、かぶりものも一杯ある。

へぇ〜〜〜っ。

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すごい所です。ほんとうに。

百聞は一見にしかず。

鼓土里座は大人達が建てたすごい秘密基地なのであった。

Posted by 吉川みき 2008年12月13日 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2008年12月14日

昨夜は、アウルのマネージャーさんのCちゃんと私の女性組は土着民のメンバー、そでやさんのお家に泊めてもらった。

今は干し柿を作っている最中だそうで、軒の所に柿がたくさん吊り下がっている。猫のマリちゃんがおとなしく外をずっと眺めていた。

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ここは中津川。

かつてフォークジャンボリーが開催された地で、フォークの聖地と呼ばれている場所だ。

「空気が美味しい」って言葉があるけれど、ここの空気はほんとうに美味しいというか、澄んでいるというか・・・。都会とはやはりちょっと違う粒子で出来ているみたいだ。

一年の音楽生活のうちの多くを、いろんな町に出掛けて行って演奏している音楽仲間が居る。自分はいろいろな条件が重なって自宅での作業をベースとしているが、旅をしていろいろな人に出会う音楽の旅にはやはりあこがれがあった。

ほんの少しだがそういう音楽友だちが嗅いだであろう同じ感覚を感じることが出来て、”あぁ、このことなのかなぁ”と思った。景色に出会いに行く。人に出会いに行く。自分の知らない感動はまだたくさんある。日本ってうんと広いんだなぁと思った。

今日のライブは午後3時から。

演奏する側も、観る側も靴を脱いでというのがいい。身だしなみをちゃんとして、それで靴を脱いだ時というのは、微妙にバランスの悪いいでたちになる。だけれども、そのバランスがちょっと崩れたところを「ま、いいか」とよしとした時におおらかな間が生まれる。音楽にはそういうおおらかな間が流れているほうが、きっといい。そういうものが音楽の血であり、肉であるんじゃないのかなと思うのだ。

土着民さん達も今日は演奏者、一緒になって音楽をした。

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この鼓土里座は土地の整地や木を切るところから、全てご自身達の手で作られた。露天風呂は私の想像していた原始人が小石を積み上げて出来たものでは全くなく、大きな石で造られた露天岩風呂、しかも温泉だった。

「あまり人には教えたくないんですよ」

とっておきの場所はむやみに人には教えたくない、ということがある。

まさにここはそんな場所だ。

「こんな山奥までようこそ来て下さいましたね」と、みなさんに言って頂いたが、逆に私は初めて秘密基地にやって来るどんな人間なのかわからない東京組のY氏と私をあたたかく迎えてもらったことに感激をした。

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アウルのみんなが「とにかく、すごいとこ!」「来たらわかる」と言って笑っていたのがようやくわかった。

「ふふっ」

今になれば私も同じことを人に言うと思う。

言葉に置きかえられないあったかさが、そこここに漂っていた鼓土里座での2日間だった。

Posted by 吉川みき 2008年12月14日 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008年12月15日

今日はお世話になった鼓土里座をあとにして、飯田に向かう。

高速に乗れば、中津川と飯田までは思ったよりすぐだ。アウルのみんなはもうこの街には度々訪れているので、街のどこに美味しい店があるのかなどの詳しいことまで知っていて、一緒に車移動をしたベースのぺっぺいくんが「ココのジェラートが美味しいですよ」と信号待ちの時に指を差して教えてくれたりする。

アウルとの旅は初めてなのだが、どこか気楽。

飯田の市街地に入ったら、中心部は割と碁盤の目のような区画がハッキリしていて、建物は高いものはほとんどなく低層の店舗が真っ直ぐに続くという印象を持った。
都会のようなクリスマスイルミネーションの華やかな景色はあまりなく、雪のない冬景色といった感じだろうか。東京の気温より低いかなと感じる。

「今日、泊まるのは砂払温泉ってとこです」

今日は開演時間が少し遅いから、先に宿に入って、お風呂に入ってからライブハウスのcanvasに行くのだそうだ。

みんな、よく眠くならないなぁと思う。

温泉につかってほっこりしたら、私はそのあとで眠くなっちゃうんじゃなかろうか。と、言いつつ温泉につかりに行って結局浴衣に着替えてくつろいでいたのだった。

canvasにはとにかく音楽に熱いオーナーが居る、と、メンバーがことあるごとに話してくれていた。「いつか連れていくし」と会う度にそう言ってもらっていたので、やはりこういう特別な想いのある所に連れて行ってもらえるのは嬉しいことだ。

そうだ、それに私にとっては初の長野でのライブじゃないか。

よし、今日は自分の曲のコーナーもあるから、そこでそうご挨拶しよう・・・と思っていたのだが・・・

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本番では大失敗。

頭で「今日は初の長野・・・」と言っているのに、出てきた言葉は「今日は初の名古屋・・・」だった。

あ!すみません!

時々、私はこういう失礼をしてしまう。

ずっと前には船で行った北海道だったので「島」のイメージがなんとなく抜けずに札幌の街のド真ん中でライブをして、その時のMCで「この島は・・・」と明るく言ったことがあった。後で関係者の方から注意を受けたのだ。

今日は音響設備が更にしっかりしたライブハウスでの演奏だったので、アウルのメンバーは昨日にも増してすごいパワーでライブを進めていった。

終わってからの打ち上げでアウルのメンバーはよく笑っていたと思う。canvasのスタッフの女の子達もそれぞれ音楽をやっていて、みんな夢を持っている。

あまり話は出来なかったが、真っ直ぐな音楽への気持ちが昔の自分の気持ちと似たものを感じて、また未来で会う為に自分も頑張って続けていなくちゃなと思った。

音楽に熱い街、飯田の夜だった。

Posted by 吉川みき 2008年12月15日 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008年12月16日

昨夜は宿に帰ってからすぐ、一番先に寝たのは私だった。他のみんなはアウル部屋に集まって、また夜食を食べていたらしい。しかも昨夜あれほど飲んで酔っ払っていたのに、朝食は私が食堂に行った時には済んでいて、その前に温泉にしっかり入っていた人も居たそうで、この数日間一緒に旅をしてやっぱりみんなタフだなぁというのが感想だ。

たった3泊4日の短い音楽の旅だったが、凝縮された時間だった。普段、一人で部屋でヘッドフォン作業をするのが私の音楽生活のベースになっていたが、今回の旅でもっと体力に自信をつけたいなと思った。

いっぱい笑った旅だった。

とっても楽しかった。

ありがとう。

バイバイ、またね。

人と出会って、その全てがいい結果になるばかりじゃない。だが人と出会うことで、初めて自分の枠を越える大きな気に触れられることがある。人間はやはり自分一人だけで決して成長出来ないし、豊かな気持ちも沸いては来ない。そんなことを感じた旅だった。

中央道から見える山々は、てっぺんの方に雪が積もっている。

「真冬の夏休み」だったなぁ。

中津川と飯田のこの数日間で、多分私は夏休みの子供と同じぐらい思い出を得られたのだ。

Posted by 吉川みき 2008年12月16日 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008年12月17日

今日の東京は冷たい雨。

雪は降っていないが、体感の気温が低く感じられる。

今日は渋谷でのライブ。このあと残すライブはイベントになるので、今日のライブが今年最後の自分のライブだとも言える。

今年は初めてのインストカバーアルバムを出して、ライブ自体も実験的なアプローチをトライした年だった。オーボエのtomocaちゃんとDJのTom−Oくんとやったライブ、トランペットの辰己くんとTom−Oくんとやったライブも前年には考えもしなかったようなスタイルのライブになったと思う。

今日、一年の締めのライブは、今年の総決算ではなく来年やろうとしていること。

来年はまた、もう一度「言葉のある音楽」をやりたい。

渋谷HOMEは渋谷駅から少し歩く。

緩い坂を上りながら、「寒いなぁ」「坂、疲れるなぁ」と思い、同時にそんな中今日ライブに足を運んでくれる人達はどんな気持ちでここを歩くんだろうかと考えていた。

東京は冷たい雨。

イルミネーションが渋谷を彩り、濡れた道路にキラキラと反射していた。

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2008年12月18日

忘年会シーズン、到来!

私の知っている飲んべぇ達は、毎日飲んでいる。毎日毎日浴びるほど飲んでいる。

あのですね。

そんなに毎日、忘れたいことだらけなんデスカ。だからそんな人達が「もう忘年会かぁ・・・。」と言っていると、ちょっと笑えるのだ。

いいよなぁ。

私もお酒に酔っ払って裸になってみたい。

ドブにはまってみたい。

暴言を吐いてみたい。

記憶がない!と言ってみたい。

こうして世の中にはお酒が入ると、原始人に戻るタイプが居る。だが、私は眠るかグッタリするかのどちらか。置物になってしまい、そうすると原始人を通り越して人間枠から外れてしまうのだ。

原始人は楽しそう。

悩みもなく。

ウコンの力を飲んでおけば、明日にはまた現代人に戻って、何事もなかったかのように普通の顔をして車の運転やパソコンを打っている。

いいよなぁ〜。

「年を忘れる」んじゃない。

我を忘れる会じゃないか。

「忘年会」って、だいたい文字が間違っていると私は思うのである。

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2008年12月19日

モリナガ・ヨウさんがまた新刊を出版された。

「働く車大全集」

子供の頃、イラストで構成された五十音図鑑が大好きで、ビルの中の様子が細かく描かれているページや細部まで丁寧に描かれているページを特に好んで眺めていたっけ。

その頃のことを思い出した。

モリナガさん本は、そのことに詳しくない人も、興味がない人でもとても楽しめる。だいたい車に疎い私が、この本を眺めていて、細部まで描きこまれたショベルカーや消防車のページが楽しい。

運転席からの景色や知られざる独自の機能など、360度の角度で丁寧に描かれていて、とにかく開ければなんだかワクワクしてくるというのが、モリナガ・ヨウワールドだ。

そう言えば、私があこがれた車はタクシーだった。

昔はギアがハンドルの横に細長くついていて、運転をしながら運転手さんがそのギアにたまに手を掛ける。白い手袋で「ガッコン」とそれを倒すのや、大きなハンドルを回す時の手元が子供ながらに「プロ」っぽかった。プロって子供から見てもすごくかっこよかった。

ミュージシャン友だちのNちゃんが、「ウチの子はごみ収集車が大好きなんですよ〜」と言っていた。颯爽とやってきてササっとゴミを持ち去るあの機敏さがやっぱり「プロ」なのだろう。ごみ収集車もこの「働く車大全集」に描かれている。

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大人の技法を持っている少年。

モリナガさんがみんなの代表でこれらの車を偵察に行って、「こんなだったよ」と教えてくれているような、身近なご本なのだ。

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2008年12月20日

私は師走や年末という括りではなく、これからの2週間をてんこもりジェットコースター期間と称しているのだ。

まず・・・、クリスマスがやって来る。そしてそれが終わると年賀状の締め切りとなり、仕事納めとなる。休みになって家に帰ると今度は家の大掃除があり、やっと年が越せますねとホっとしたのも束の間。すぐに正月がやって来るのだ。年明けにはまず一食目に普段食べ慣れない酸っぱいおかずと甘いおかずを食し、神社に行ってお詣りをする。ようやくちょっと落ち着いてきて「あ〜あ、もうお正月も終わりだわね」といったところ、そこまでがこれからの2週間なのである。

例えば、10月1日から10月15日までの2週間だったら、こんなに日常や自分の身の周りにあれこれ起きたりしないだろう。人によってはその間に3回ぐらいしか髪を洗わなかったという程、まったりした時の流れの人もいるんじゃなかろうか。

こんなにいろいろあったら体がもたないのだ。だいたい私はここ数年、「正月のマス」で脱落をする。体がついていけない方が普通と考えていいのだ。

急にクリスマスリースが門松に変わる。

テレビも特番ばかりになり、曜日がわからなくなる。

福袋は売っていても、銀行が閉まっている。

みんな、何故海外で過ごそうとするのだ。

どっこも行かなくてよい。

変わった国ならここにある。

日本はこれからの2週間、日本ではなくなる妙な期間に突入するのである。

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2008年12月21日

もうすぐクリスマス。今月は”クリスマスボックス”に入れる物を探す楽しい月だった。

以前、友人が「贈る相手があって、品物を選ぶ時って幸せな気分になれるものなのよ」と話してくれてハっとしたのだが、本当にその通り。店で「これがいいな」と思ったり「やっぱり今日はやめておこう」と決めたりするのは、自分が楽しい。

喜んでもらえるかな。

似合うかな。

こんなの、使うかな。

人が誰かに何かを選ぶ時は、そういうことを考えていて、そこに決して「負」の心はない。だからやっぱり、選んでいる人にとって幸せな時間なのだ。

メリークリスマス!

今日発送出来る2つは夜に郵便局に出し終えた。

どうか24日に届けて下さいね。

ホっとしたのと同時に、これから街に出てももうあれこれ考えることがなくなるのかと思ったら、少し寂しくなった。

私が子供の頃、サンタも今頃「何が喜ぶのかな」「何が嬉しいのかな」と私の心の中を思い浮かべていたのだろう。最後にサンタがくれたのは、男の子と女の子がベンチに座ってキスをしている置物だった。それは貯金箱でもなく、何の用途もないただの置物で欲しい物かと聞かれたら別に欲しい物でも何でもなかったが、包みを開けたらとっても嬉しかった。

”サンタさんが私を覚えていてくれた。”

クリスマスの頃が好き。

このあたたかさが、私の好きなあたたかさなのだ。

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2008年12月22日

シカグッズに弱いのだ。

前はシカをモチーフにした雑貨なんて、ほとんど見なかったのだが最近はちょくちょく目にするようになった。

ウチのダンボは耳に特徴があって、耳が大きいので「ダンボ」と名付けるか、耳の形が似ているので「バンビ」と名付けるかで迷ったので、シルエットがバンビに少し近い風貌ではある。そのせいで「シカ」「バンビ」グッズには妙な親近感が沸いてしまい、別に必要でもないのに「あらっ、ダンボちゃんにそっくりだわ!」という感動だけで、その品を買ってしまうことが度々あるのだった。

シカのポストカード、メモ帳は結構買った。シールなども買ってこれらは引き出しに入っていて、シカのイラストのTシャツやシカプリントのリネンも、柄が「シカ」なだけで買っていた。シカ柄のマットにシカの形をした形態ストラップにシカクッションまで・・・。

それで、シカの絵を見て一人満たされた気分になっているのだった。

シカ柄だったらなんでもオーケー的な勢いになっていて、そのうちにシカの剥製を飾ってしまうんではないか、このまま自分がシカグッズコレクターになってしまうんではないかと心配になってきた。

シカが部屋にあると何故か嬉しい。

時々、シカグッズを眺めてほくそ笑んでいる自分が居る。

いつの間にこんなに増えたんだろうね。

今私の家はゆっくりとシカ屋敷になってきているのである。

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2008年12月23日

ユラユラ、ユラユラ・・・。

お友だちのMちゃんからモビールを頂いた。デンマークのフレンステッド社のモビールで、以前からここのモビールが欲しいなとあこがれていたのだった。

北欧では暮らしの中で、モビールを飾るのだそうだ。

このフレンステッド社は、手作りモビールの老舗の会社で、「わたしたちのモビールを置いて下さるお店と、買って下さった方は全てわたしたちの家族です」というメッセージがとても心によくて、機会があれば買いたいなと思っていたのだった。

ゆっくりと形を変えるモビール。

部屋の中の少しの空気の流れでも動くらしく、窓もエアコンの風もない部屋なのにユラユラと揺れているのを見て、何も動いていないと思っていた部屋にも空気が動いているんだなぁということがわかる。

なんか落ち着くね。

モビールを部屋に吊るしただけで、部屋が変わった。

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ユラユラ、ユラユラ。

4つのゴンドラが揺れる。

ようこそ、私の部屋へ。

デンマークってどんな国なの。

日本は天井が低い?

ま、だけど、自由にやってね。

ささやかな家だけど、あなたにとっても、居心地がよくなりますように。

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2008年12月24日

スーパーに行ったら、入口に「お家でクリスマス!」というポップが張ってあった。

そう、そのとおり!

今日はクリスマスイブ。
私もお家でクリスマスをしましょう。

私にとって「家でクリスマスをする」ことは、ちゃんと料理をするということ。厳密には「今日は最後まで投げずに仕上げる」のを目標にして頑張るということなのだ。

日常の私は料理を途中で「この辺でもういいか」とやめて結果毎回まずい出来になっている。

謙遜でも何でもなく、本当にまずい。

私は料理に関しては、常に最初から気のりがしない状態で始めていて、8割の行程まで来たらいよいよヤル気がなくなってそこで完成にしてしまう傾向にある。料理がストレス解消になるという人が羨ましい。私は料理がストレスなのだ。

ご飯を炊くのも、「あと9分」の表示が出たらもうジャーを開ける。一年のうちで最後まで料理を頑張って出来たのは多分10回前後なんじゃないだろうか。

最後まで頑張れた日はさすがに美味しく出来上がり、自分でもビックリする。「すごい!嘘みたい!美味しい!」とダンボに驚いて話しかけながら食事をしていること自体がだいたいおかしいのだが、それが我が家のレベルなのであった。

でも、今日は頑張りましょう。

本日のメニューはカニクリームコロッケ。もちろん揚げるだけなのだが、ちょっとリッチな洋食屋さんに出て来そうなコロッケで、つけあわせのサラダなども少し洋食店っぽい感じにしてみた。

お皿にご飯を洋食屋さん風に盛って、本日めずらしく最後まで投げずに頑張りました。カニクリームコロッケ洋食屋さん風ディナー、完成です。

しかし・・・・私は頑張って最後まで料理を作った日は、作っている間にどうもお腹が膨れてしまうみたいなのだ。最後の方は食べるのも「頑張って」食べないといけない形になることが多く、今日もそのパターンに入ってしまった。ガッカリ、最後普通の量しかないのに大喰い選手がギブアップで倒れるように終わったのだった。

楽しみにしていたクリスマスケーキは結局手つかず。

「く、く、くるしい・・」

確かに「お家でクリスマス!」ではあったが・・・。今年はちびっこ達より早くベッドに入ったクリスマスとなったのであった。

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2008年12月25日

私の夕飯は、2日続けて同じメニューを食べるのがだいたいのパターンだ。昨日食べたカニクリームコロッケの「続き」を食べないといけないので、今日はついでに揚げ物をそのまますることにしたのだった。

この間、午後にやっている料理番組で「タラのチーズフリッター」が「簡単で本格的な洋食の味」だと紹介されていた。先生曰く、てんぷら粉をビールで溶くときれいに揚がるのだそうだ。

ふぅ〜ん。

なんだか、これなら私にも頑張れそうだ。

そこでレシピ通りにやってみることにした。

タラの身を切り分けて、てんぷら粉をビールで溶き、油も適温となった。さぁ、あとは揚げるだけと鍋に入れたところまではよかったのだが・・・・。

ジュワ〜っ。

あらま、ビールで溶いたてんぷら粉が思ったより油の中ではねるではないか。

「バチバチ、パチパチ、バチバチ」

「あっ、あー!」

これは誤算。

花火のような音を立てて油が飛び散り、一瞬にして恐怖のキッチンになってしまった。

「熱っ、熱っ、熱い!」

揚げ物どころじゃなくなって、ガスを切って料理タイム急におしまい。揚げ物はバチバチとはねながら、もう余熱で適当に揚がるのでよしとしたのだった。

料理をしていたはずだったのだが・・・・。

何かの実験のようであり・・・。

犬は見物にも援護にも来ることなく、ヒーターの前で体を掻いていた。

はぁ〜〜あ。
くたびれた。

今日の料理はキャンプファイヤーっぽかった。

自分は一生料理が嫌いなままなんだろうなと、本日あらためて確信をしたのであった。

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2008年12月26日

西川峰子さんの馴染みのお店で、本日は忘年会。ワインと洋食でのクリスマス風の忘年会となった。

「来年の私の運気はとってもいいみたいなのよ」

峰子さんの心はもう来年に向いて走り出しているみたいだ。

来年は作業が残っているレコーディングを仕上げて、春には形になる予定なので、年が明けたらまたご一緒させてもらうことになるだろう。

今年も峰子さんには何かと良くして頂いた。

「ちゃんと食べてる?」

「美味しい?」

豪快に飲んでいても、いつも人が楽しんでいるかどうかを気にして下さる気配りの繊細な女性だ。

「今年もお疲れさまでした」

「来年がいい年でありますよう、来年もどうぞよろしくね!」

最後は峰子さんが締めて、忘年会はお開きとなった。

外に出たら凍りそうな冷たい夜だった。

「重たいだろう、持ってあげよう」

冷たい風が吹いて行けば、今年の出来事をいくつか持ち去ってくれた気がした。

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2008年12月27日

夜、駅前のクリーニング店にワンピースを持って行った。

ここは前に一度来たことがあった店だったが、少し高かったのでそれ以来来ていなかったのだ。

「いらっしゃいませ」

60歳ぐらいのご婦人が応対に店の奥からやって来た。

「ワンピース、ですね?」

「はい。最短だと、いつ出来上がりますか」

そう聞いたのだが・・・・

「30日の5時に出来ますけど、この日はお店が6時までなので年明けでもいいですか」

と、いう返事をされたのであった。

”閉店まで、まだ1時間あるじゃん!”

一瞬そう思ったのだが30日は私がその時間に来られないので、おとなしく引き下がることにしたのだった。

「年明けだと何日になりますか」

「年明けだと9日です」

9日って、1月9日のこと?
今日は27日なんだけど。

「え、1月の9日ですか」

「はい、そうです。お店は5日からですけれど、9日です」

ふーむ。よくわからない。
それに説明不足なのだ。

なんとなく、なのだが。さっきからこのご婦人が勝手にいろいろ決めている気がする。選択の余地がないといった関係のように感じるのだが・・・・

「お電話番号、頂けます?」

そう尋ねられたので電話番号を名乗った。が、このお店の顧客リストには入っていなかったようだった。

「会員には・・・・ならないですよね」

「は?」

「会員には、ならなくていいですよね?」

どこの店に行ってもスタンプカードをどうぞと渡されるのに、このご婦人はここでも自分の考えで仕切り、しかもこの客は別に会員にならなくてよしと判断したのであった。

妙な対応に附に落ちない顔で「それではどうも」と言って店を出たのだが・・・。

ようやく思い出した。この店に一度しか来なかった理由。

前もここの店員さんの接客は不快だったからであった。

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2008年12月28日

腰を少し痛くしたので、整体の先生に来てもらった。

先生にはギックリ腰を何度も治してもらっている。痛めて数日経ってしまうとかたまってしまうので、簡単には治せないのだそうだが、「早いうちなら治せる」と先生は断言される。そして本当に私は身をもってそれを体験している。ボキッ、グキッ、バキッということもない。逆に心地よくて眠たくなってくるぐらいなのだ。

痛くなったらすぐ整体。そのおかげで、一時期繰り返し腰痛で横になっていたがそれもなくなった。

今日は肩が凝っているのと、骨盤が少しズレているとのことで、そこを念入りにやってもらって1時間半ほど。終わると今日も嘘のように腰痛が消えていた。

先生の整体は魔法の整体。
その日のその時間に効果が現れる。

そして終わると何故か背がちょっと伸びた感じがするのだ。

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2008年12月29日

今日は「晴れたら空に豆まいて」で忘年会イベントライブ。

今年もこの「晴れたら空に豆まいて」ではライブでお世話になった。またブッキングのKさんには、今度面白いライブがあるからと声をかけてもらって、ライブもいろいろ観せてもらったりと、何かと声をかけて頂いた。今日も一年の終わりのイベントに誘ってもらえて嬉しい。Kさんは普段から人と人を紹介して間をつなぐということを意識してされている方なので、私もKさんのご縁で知り合った方々がずいぶん増えたのだ。

「はじめまして」が「おひさしぶりです」に変わり、それを繰り返して行くと「おひさしぶり、元気?」になって行く。だいたい音楽をやっている人は、日常会話の中で上手に言葉をまとめられないコンプレックスがあって、それで音楽に言い足りなかったことを託しているという人が多いので、普段はやや人見知りだったりする。私自身もやはり人との距離はゆっくり縮まっていくことが多いので、こういうイベントで何度も顔を合わせられる機会というのは、私にとっても有りがたいことだ。

今日はセッション曲が、イベントとしては多く4曲あって、こういう機会でもない限り演らないようなアニメ曲を演ったり、あとはドラム、ベース、ピアノ編成のバンド形式で演れたのも楽しかった。一緒に演奏をすればやっぱりちょっと近い気持ちを共有出来る。例えれば「一緒にキャンプに行った」ぐらいの感覚になれるのが、音楽の持つ力なんじゃないかなぁと思う。

今年ももう残すところあとわずかとなった。

年越しの頃、笑顔で過ごせているかな。

12月に入ってそれを目標にするようになったと思う。

毎日、なるべく一日が終わる時に穏やかな気持ちでいられるよう、笑顔で終われるよう。問うのは今日を大事に出来たかどうか。くすぶっていたらそれはたいてい自分の考えに原因がある。建設的にやれたかどうかが結局自分の一日の良し悪しを決めているわけで、毎日目指すのはそこだと私は思う。それを一日でも多く作れたらいいなというのが、今年の日々の目標になっていた。

気をつけて過ごすようにしたら、毎日は自分の手でずいぶん変わるものなんだという実感が持てるようになった。

今年の終わりに手が届く頃となった。

私もそう、そして周りの人達が笑顔で今年の終わりにタッチ出来るといいなと思う。

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2008年12月30日

南青山まんだらにてJam for joyイベントに参加をした。毎回出演者が30名程の大人数のイベントなのだが、ここでミュージシャン仲間がたくさん出来たのだ。

その後のライブやレコーディングでお世話になっている人は、ここで出会った人が多く、私が参加したイベントの中でもミュージシャンやアーティストがフランクな関係が作れる場としても、Jam for joyは素晴らしい場所だ。

楽器をやっている人が音楽活動をしていて、それぞれ一番会う機会がないのが、同じパートを担っている人だ。ドラマーはドラマーと一緒に同じ仕事をやることは、ほぼないと言っていいし、アレンジャーなどの仕事をやっている人は図式から行けば、アレンジャーに仕事をお願いすることは有り得ないので、どの立場に居ても自分と同じパートの人とは現場で一緒にその空気を吸う機会がない。

しかしながら、どの仕事や現場でも途中には「さあ困ったぞ」という場面があって、これが見事に何か法則でもあるのかと思うぐらい似た内容が課題で突きつけられるわけなので、だから同じパートの人というのは、初めて会ったとしてもどこか同じ苦労をわかちあった友人のように思えてくるのだ。

Jam for joyはまず出演している人達が、笑顔で楽しそうにしているところが好きだなぁと思う。”お互い、いろいろあるけれど、だけどやっぱり音楽を続けている”仲間だ。

今年の私の音楽生活は今日でおしまい。

今年もあらたな出会いやあらたなトライもあって、大きな動きではなかったかもしれないけれど、それでもムニュムニュっと去年とは違う場所に動いたと思う。

久しぶりの音楽作品も出せた。

やりたいことややることが増える中で、大事なのは自分の時間やそれに関わってくる人達の時間を大切に出来たかどうかなんじゃないかなと思った一年だった。時間は私達が忙しいと言っている以上に忙しく過ぎていく貴重な宝だ。

乾杯〜!

みんな笑っている。
こういう場所がやっぱり好きだ。

2008年、いい一年だったと思う。

さぁ、私も今年最後の乾杯をしよう。

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