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2009年08月 アーカイブ


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2009年08月01日

kizznaの懇親会が、森のビアガーデンであった。

森のビアガーデンは都心の真ん中、神宮球場の近くにある大きなビアガーデンで、中に入ってしまえば本当にどこか遠くの山の中に来たのかなと思うような森の匂いと景色に囲まれる場所で、毎年予約で一杯になるビアガーデンなのだ。

2年前に「一回行ってみたい!」と憧れがやっと叶った形で、この時もラジオのお仕事関係の4人で行ったので、今日はそれ以来になるのだが、他の参加者の何人かは初めてここにやって来るようだったので、私は「ここを知っている人」として、今日は説明をしたりもする。

「入口でね、蚊よけスプレーが売っているんですよ」

「お手洗いはあっちかな」

「店員さんが運んでくれるんです」

前に一度来ただけで、こんなに”ご案内”が出来るとは、我ながら嬉しい限り。しかし、前回浴衣のお客さんが居るのを見て「そっか、今日って浴衣を着るチャンスだったわ!」と思ったことをすっかり忘れていたので、浴衣姿のメンバーを見て、また今日も「あっ、浴衣を着るチャンスだったのに!」と同じことを思っていたのだった。

夏の外気は肌にまとわりつく、独特のものがある。でもこれがビアガーデンという場所になると、「クーラーのある部屋に早く戻りたい」という気分が消えるのが不思議だ。むしろその風のないまったりとした気温が似合うようにさえ思う。ゆっくりと辺りが暗くなる中、ビアガーデンで楽しむ人々が集っているのが、夏らしい気分を満喫させてくれる。

ド、ドーーーン。

8時前に不意に花火が上がった。

「わあっ」

ビアガーデンに居たお客さん達が、一斉に空に顔を上げて声を上げて拍手をした。

神宮球場では、ヤクルト戦がある日には花火が上がるらしく、それがここからもよく見えたのだった。

今日は雨天中止だったビアガーデンでの懇親会。空が保ってくれて、それだけで夏の景色を手に入れることが出来た。今日ここにやって来ていたお客さん達にとっても、2009年の夏の一枚がもらえる夜となったのであった。

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2009年08月02日

「あっ」

近くのバス停から「すぎまる」バスに乗った時に、私はそんな顔をした。

うー。

今日はハズレ。

だって、運転手さんが「板東さん」だからだ。

「板東さん」は、本当の名前は板東さんではないのだが、板東英二にソックリなので、私は心の中で板東さんと呼んでいるのだ。何度かこの人のバスに乗ったが、板東さんはとても変わっている。いや、面倒臭い人なので、今では板東さんのバスは「はずれ」だと思うようになったのだった。

「ああっ、もうっ」と、運転中に度々声を上げ、車内がシンと静かになったこともある。対向車にだけでなく、すれ違う、同じ「すぎまる」バスに対しても「これじゃぁ、通れないよ」と、放棄してバスを止めてしまったり。一度は突然「今何か、当たった!」と叫んでバスを止めたこともあった。

この人のバスに乗ると、ヒヤヒヤするのだ。

”これじゃぁ、運転出来ないよ”と拗ねるのを、車内で”そんなこと言わずに頑張って下さいよ”と、心の中で応援せねばならない。

なぜなら、バスをしょっちゅう止めるので、所要時間からどんどん遅れてしまうからなのだ。

この拗ね具合いが、非常に父と似ているので、私にとっては重いのであった。

板東さんのバスに乗ると私はお祈りをする。

<板東さんが拗ねませんように>

普通の時間に駅に着きたい。

そこにまた、向こうからやって来る「すぎまる」バスを発見。

この道は確かに狭いので、コミュニティバスの行き交いはちょこっと譲り合わないといけない。板東さんはその辺りがイジワルで、あんまり人に譲る精神がない。

が、

今日は対向車の「すぎまる」のバスの運転手さんが、板東さんの仲のいい友達だった様子。あっちのバスの運転手さんが「ようっ」といった風に笑って挨拶をしていた。そして2台のバスは軽快にすれ違ったのだった。

ほっとした。

ありがとう、お友達。

というか、

やればできるやん!

板東さんのバスに乗ると、行き道早々に疲れる。

ここの道路の渋滞は板東さんの匙加減ひとつに掛かっている。

今日は板東さんの機嫌もよく、鎌倉街道はスムーズな車の流れとなった。

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2009年08月03日

夜、打ち合わせにバイクで出掛けた。

場所は目黒。家からだとバイクで最寄りの駅まで行き、電車を乗り継いで目黒駅から歩くことも考えると、家からずっと座って行けるバイクの方がいいなと思ったからだった。

実際に行ってみたら、思ったより時間が掛かって遠く感じたが、まぁそれでも電車で行くのとほぼ同じぐらいの所要時間で行けたのだ。

目黒方面はアクセスの関係であまり行かない場所。だが、雑誌でよく「お洒落な店」が紹介されている洗練された街で、とても久しぶりにこのエリアを走ったら道路沿いだけでも、お洒落な店がたくさんあった。

東京では、”何の仕事をしているのかわからない人達”をよく目にするエリアがあって、この辺りもそう。高円寺辺りで見掛ける”何の仕事をしているのかわからない人達”の家の中は、アジアン雑貨店で買った布がカーテンがわりに吊るされてインドのお香が焚かれているというイメージがあるが、目黒近辺の謎の人達の部屋の中は、生活感がなく洒落たソファが置かれていて、キッチンにはシリアルがポンと置かれているイメージだ。

みんな、何で生計をたてている人達なんだろう。

何をしている人達なんだろう。

信号待ちの度にキョロキョロ。あんまり来ることもないから、この際見れるだけ見ておこう。

私としては、おどおどして都会のお洒落な空気にのまれていたのだが・・・・、

私自身もまた、ちょっと挙動不審な”何をしているのか不明なヒト”に、きっと映っていたのであった。

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2009年08月04日

渋谷DUOで尾藤イサオさんと西川峰子さんの、9月発売のカバーアルバム「オマージュ」先行発売の記念ライブ。

この「オマージュ」は、お亡くなりになった偉大な歌手の方々の曲を集めたアルバムで、「オム」のカバーは、男性ボーカリストの曲を男性アレンジャーで男性の尾藤さんが歌うという内容。そして「フェム」の方は女性ボーカリストの曲を女性アレンジャーが手掛け、女性の西川さんが歌うといった内容で、作品は独立しながらも二部作という捉え方も出来る面白い形になっているのだ。

そして今日がこの2枚のアルバムお披露目となったのだが、ライブ自体もちょっと変わったアプローチとなった。

ステージの上には「尾藤さんバンド」と「西川さんバンド」の2バンドが乗る。基本的には交互に演奏をするのだが、一緒に演奏をすることもあって、ベースとドラムがツインになるようなことはないので、これは変わった形だった。

ミュージシャンの方はみなさんいろんな所で演奏をされている方々なので、ステージ以外では普段の音楽の話も聞けて、そういう意味ではオフステージも別の楽しさがあったのだ。

峰子さんと出会って、3年が過ぎた。

大先生とお仕事をされてきた峰子さんは、名前も聞いたことのない私との仕事にきっと不安を抱かれたろうに、今までそれを決して口にすることはなかった。そのことに感謝しながら、携わらせてもらった3年だった。

他人をアルバム一枚プロデュースさせてもらった、私にとっても思いの深い作品になった。

ビジネス書には「5年後のビジョンをしっかり描くことが大事」と成功の秘訣が書いてある。

逆算して日々を立てるのも素晴らしい人生設計だと思う。だが、私はビジョンに向かっての今日を過ごすよりも目の前にあることに心を尽くす「まずは、今日」に照準を置くことの方がもっと大切だと信じている。

峰子さんがステージの上で振り向いて笑ってくれた時、嬉しかった。

「心意気」ってなんだろう、自分もそういうものを大事にやっていきたいなと思ったのだった。

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2009年08月05日

私の家の玄関は西向きで、西陽をまともに受ける。

おかげで、夏の暑い時期は日が沈まないと玄関の鍵が使えないのだ。

前の事務所の館がそうだった。

玄関の扉に水を掛けて、冷やすとようやく鍵が開くという状態になっていて、扉自体が触っていられないぐらい熱くなっていたのだ。

でも、普段はそんなことを忘れて過ごしている。

玄関で靴を履いてもまだそのことを忘れているので、「鍵に手こずる」時間まで計算に入れていないので、家を出る時にあせるのだった。

「何で遅刻したんだ」

「玄関の鍵が、熱くてしまりませんでした」

西陽の玄関の家人ならわかるこの理由。だが、上司の家の玄関はそういう不具合いがなかったりするものなのだ。

たまに私は、

「あちっ、あちっ」

と、言いながらものすごい形相で鍵と格闘している。

「岡山県人会」や「広島県人会」のように「西陽玄関家人会」という会を作って、一度同じ苦労を持つ人と慰め会いたいと思うのであった。

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2009年08月06日

服部祐民子ちゃんのレコーディング。

ライブでは一緒に演奏をしていた「しあわせになりたい」を今日はレコーディングする。打ち合わせやプリプロを経て、今日はほぼ一発録りでこの曲を録る。

個人的な思いとしては、ライブで一緒に演奏をしていた時から、この曲を録音する時は自分も携わることが出来たらいいなと思っていたのだ。だから声を掛けてもらった時はとても嬉しかった。

普段の祐民子ちゃんは、自分の哲学を語ることはない。誰かの話を「ふぅーん」という感じで聞いている方で、自らが話す時もそれほど口数が多いわけではない。だが彼女の歌を聞けば、わかりやすい言葉で「これって真実だなぁ」とハっとさせられることが印されている。

どの曲もすごく切れるように痛い。聴きがいがある、演りがいがあるアーティストだと思う。

「しあわせになりたい」に携われて、だからとても嬉しい。

言葉が刺すように痛い。

だけどどこか救われる。

その力強さが祐民子ちゃんの曲に共通する空気だ。

「せーの」で全部を録る。

別々の部屋だけど心をみんなでひとつにして。

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2009年08月07日

飼い主診断テスト、みたいなものをやってみると・・・・。

ダンボは私をあまり信頼していないという結果になったのだ。

Q/おいで、と呼んだらすぐにあなたの犬はあなたの所にやって来ますか。

やっては来ない。聞こえないフリをして微動だにしないか、やって来ても少し距離を取って手が届かない場所で警戒している。私に飛びついて来るのはエサを持っている時しかないのだ。

ちょっと寂しい。

Q/オヤツをあげた時、あなたの犬はそれをどこで食べますか。

えっ、どこでって。

自分の陣地に持って行って食べるんじゃないの。

と、思っていたらそうではないワンコも居るらしい。飼い主さんを信頼しているワンコの場合、飼い主のそばでくつろぎながらそれを食べるのだそうだ。

有り得ない。

ダンボは私の手から奪うように持って行ったあとは、ベッドの下の奥の方に逃げて行き、それを食べるまでは出て来ない。あげた瞬間からダンボにとって私は敵になるのだが、犬はみんなそういうものだと思っていた。

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<お宅のワンちゃんは、あまりあなたを信用していないようです>

ダンボ・・・、そんなことないよね。

「ダンボ」

「ダンボ!」

しーーーーーん。

布団の中に居るはずなのに・・・。

食べ物を持っていなければ用なしの飼い主。

今日もダンボはまた聞こえないフリをするのであった。

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2009年08月08日

今の家から割と近い場所に、どうも泉麻人さんが住んでおられるみたいなのだ。

泉麻人さんのコラムやエッセイは一時よく読んでいて、その頃の文章によく出て来ていた「落合」が生活圏だったと思う。で、勝手な思い込みにより、「先生は持ち家に住んでいる」ので引っ越しをするはずがないという感覚で居た。

いつだったか「出没!アド街っく天国」という東京の町を紹介する番組で、泉麻人さんが出ているのを見た時も「落合に住んでおられるヒト」だと連想したのだ。

それが、この半年の間に近所の普通の道で、二度もご本人の姿を見掛けている。店があるわけでもない。この辺りを歩くのは、ここら辺に家がある人だけといった状況に「近所にイズミアサトが住んでいる」ということが、ほぼ確定となってきた。

テレビで顔を一方的に知っているヒトを見た時・・・。

一瞬、私は「あっ!」という顔をして怪訝な顔をされることがあるのだが、その時の「あっ!」は「テレビで見た人!」の驚きではない。

「知っている人だけど、誰だったっけ!」

うろたえている「あっ!」なのだ。

”思い出さなくては・・・”とあせっているうちに通り過ぎてしまい、取り合えず軽く会釈をしていたりする。で、しばらくしてようやく頭の中が整理されてきて「テレビで見たヒトだった」と思い出すのである。

泉さんの場合もそうだった。

だって、こんなに不意に脇道から泉さんが出て来るとは思わない。

しかし、二度あることは三度ある。のだ。

今度会ったら、「あっ!」と驚かないかわりに、緊張して目を見られずによそよそしくしてしまいそうで、結局極端な態度になってしまうのであった。

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2009年08月09日

夜、阿佐ヶ谷の七夕まつりに行った。

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阿佐ヶ谷では8月のこの時期に毎年「七夕まつり」を開催していてる。商店街には華やかな七夕飾りが施され、地元の人達が作った大きなハリボテが吊るされる中、各店がそれぞれ趣向を凝らした出店を出す。なので、七夕まつりの楽しみ方は商店街を端から端まで歩くことなのだ。わたがし屋さんが出たり、お好みやきやかきごおり、金魚すくいもある。いつもは売らない品を売っているのも面白い。

昨日はダンボを連れて行ったが、すごい人で犬を連れては無理だなぁと10分も居れずに帰ったので、今日は一人で再挑戦にきた。私はいろいろお店屋さんを覗くのが好きみたいで、「買い食い」については子供の頃に禁じられていたせいか、未だにワクワクするのだ。

「今の人が食べていたのが、食べたい」

すれ違った人が、凍らせたイチゴに練乳をかけた物を食べていた。

「和菓子、おいしそう」

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普通のお祭りの屋台と違うのは、それぞれの店の品も店頭に出されて居ることで、普段は素通りしてしまうような店も、出店として在るとまた見方が変わったりもする。ちょこちょこと「これ下さい」と買っているうちに、なんだか一杯買ってしまったのだ。

七夕まつりは商店街の陰謀だと最後の方に、そんな思いがしてきたが、それならば私はとっても易いカモだと思う。先のことも考えず金魚まで家に持って帰るところだった。

しかし「夏らしいこと」なら、やっぱり「夏まつり」に行かなくちゃ。

最近は一人でどこでも行けるようになった。

”彼氏が居たらいいのにな”はもう卒業したみたいで、一緒に行く人はもう居なくてよくなったら、何と身軽になったことか。

「夏まつり」に行けてよかった。

楽しかった!

あとはどんな夏の思い出を作ろうか。

遊園地のプールで一人ウォータースライダーで楽しんでいる自分の姿が浮かんだのであった。

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2009年08月10日

お昼前に、ダンボの調子が少しおかしいのに気がついた。しゃっくりのような状態が続いていて、一心に床をずっとペロペロと舐めている。前にもこういうことはあって、床をしばらく舐めたあとでグエっと吐く。吐けば落ち着くみたいなので、今日も吐きたくて床を舐めているんだろう。

だが、今日はそれが一度で収まらない。

「ダンボ、しんどいの?」

小さな犬なのに、こういう時に私を頼りにしていないんだなぁということがわかる。私は子供の時には、風邪で寝ている時に母が近くに来てくれたらホっとした。お腹をなでてもらうと少し楽になったものだった。大人になってからも、寝込んでいる時には一人だと心細い気分に覆われたので、ダンボの近くに行くのだが、ダンボは私の存在は必要がない様子で、自分でなんとかすることを考えて行動をしている。少し遠巻きに様子を見ながら、この小さいけれど別の生き物であるダンボのことを、尊重しつつ自分の立場でジャッジをしなくちゃいけないなぁということを考えたりしていたのだった。

ダンボの様子は午後には落ち着いたが、夕方の診察には病院に連れて行った。

症状を伝えると、今は落ち着いて食欲もあるのなら特に心配することはないでしょうとのことだった。もうその頃にはいつものダンボに戻っていて、「ごはん」の単語にも飛び跳ねて喜んでいたので、ひとまずホっとしたのだ。

今日の朝はいつもと変わらない朝だった。

いつものように私は朝食を食べて、いつものように過ごす予定だった。

でも犬の調子が悪くなると同時に、私の心も曇ってきて、”さっきまで”の穏やかな時間はいきなり遠い昔のように思えた。

体調に無意識でいられる時間は幸せな時間だ。

自分自身だけでなく、それは身近な人の体調も含むと思う。

「あれ、なんだか変だな」と自覚するまではずっと無意識にいられる体。

普段からたまにこのことを思い出したりもする。長い病院生活を送ってからだ。

元気なダンボの姿を見て、それだけで何て幸せな夜なんだろうと思った夜だった。

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2009年08月11日

吉祥寺のスターパインズカフェに、「ポンすけ」のイベントを観に行った。

「ポンすけ」はドラムの小畑ポンプさんと、ピアノのただすけさんの二人のユニット。ただすけさんは去年しらいしりょうこちゃんのライブサポートで演奏をされているのを観ていて、ポンプさんは高校生の頃から知っている高槻の音楽仲間。ポンプさん・・・でなく、私にとっては当時の愛称、おばりんのままだ。

おばりんとは、すかんち時代に信濃町スタジオで会って以来・・・。「ポンすけ」の活動をされているのは知っていたが、なんとなく連絡出来ずに居たのだった。

<いつか、また会える機会があればいいなぁ。>

おばりんはもっとシンプルだったんだと思う。

音楽友だちのHPに行ったら、HPを見つけたから・・・・と懐かしい連絡をくれたことで、今日はライブを観に行くことになったのだった。

ピアノとドラムの二人のユニットってどんな感じなんだろう、となかなか想像がつかなかった。ドラムが入ればベースが欲しくなるし・・・・どういう組み立てになるのかなぁ?もしかしたら、アンサンブルや曲という形じゃなくて即興的なユニットなのかもしれないなと思い浮かべながら、行ったのだった。

今日のライブは、女性ミュージシャンやアーティストを迎えての構成。

最初に二人の演奏があったのだが、ピアノとドラムの二つしかないのに、足りないものはないと感じる程、いろんな楽器が聴こえてくる素晴らしいアンサンブルの曲だった。ベースの音がないのに、ベースの音が鳴っているように曲を感じ取れる。誰にでも出来ることではないこのアプローチを素敵だなぁと思ったのだ。そしてその後はホスト役になったり、セッションでいろんなタイプの曲がある楽しいライブだった。

ライブが終わると、少しドキドキしながらおばりんに会いに行った。多分、16〜17年ぶりぐらいじゃなかろうか。

まるで、昔の彼にでも会うかのように。

「おばりん」

久しぶりに人の名前を呼ぶ時に、緊張で声が震えたのだった。

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2009年08月12日

夕方、バイクで郵便物を出しに外に出たら、あまりに夏らしい天気であることに、このままスーパーで買い物をしてすぐに家に帰るのがもったいなくなった。

時計を見ると、時刻は4時。

<8時までに帰って来られて、夏らしい思い出を作るには・・・・>

「そうだわ!」

と、急遽思いついて高尾山に行くことにしたのだった。

割と近くの「明大前」駅から電車に乗れば一本で行ける身近な山。周りの人はみんな行ったりしているので、私も前から一度行ってみたかったのだ。

携帯と財布が入った買い物用エコバッグと普通のサンダルという、山に行くとは思えない格好だが、取り合えず駅まで行くことは出来るので行ってから考えよう。私はこういう無計画なプチお出掛けが大好きなのだ。

トコトコトコトコ。

電車に揺られて終点の高尾山口に着いた。

この数分で急に車窓の景色は変わって山の風景になり、駅を出るとそこはもう旅気分漂うムード。高尾山ハイキングマップの看板が駅前にデーンとあった。

人は右の方にどんどん流れて行くので、取り合えず自分も着いて行く。

着いて行くと、ケーブルカー乗り場があった。

みんなと一緒にケーブルカーに乗って上に着くと、今度はここがえらく人で賑わっている。どうもバーベキュー会場の満席待ちの人達のようで、係の人が整理券を配ったり入場の案内をやっていて、山の上とは思えないどこかの球場に来たような雰囲気になっていたのだ。

私はバーベキューは今日はあきらめて、そのまま山頂への道を歩くことにした。

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山にサンダルとエコバッグで来るなんて・・・・と引け目を感じていたが、ここはちょっと変わっている。山道なのに、ヒールのサンダルにビラビラの服を着た女の子は割と居る。浴衣に下駄で歩いている女の子も居るし、かと思えばビジネススーツにビジネスバッグを持ち、革靴を履いている男性まで歩いている。電車一本で都会から来れるせいか、「なんか、来ちゃった!」風の人が多いのに驚いたのだ。

結局、真っ暗になってきて怖くなった所で山歩きは終了。山頂に根性で行くということもなく引き返してそれで帰途についたのだが、山の上は涼しく秋を思わせる風が吹いていてとても気持ちがよかったのだ。

明大前駅に戻ったのが8時過ぎ。そして帰りに何も無かったかのようにスーパーで夕食の買い物をいつものようにした。

今日は郵便局に行った帰りに高尾山に寄り道をして、スーパーで買い物をして帰った。という形となったのであった。

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2009年08月13日

最近、すこ〜しずつなのだが、蝉の死骸を見るようになった。

蝉の死骸は生きているのと見た目が変わらない。なので蝉の姿からの判断が難しいのだ。道の真ん中に動かずにずっと居る。とか、そういう状態でいるうちに車に轢かれて、それでようやく状況がハッキリわかるといった具合いなのだ。

家の前に数日前から居るあの蝉は、もう死んだ蝉なのだろう。

が、綺麗なままなのだ。

「もしもし」

「もしもし、生きていらっしゃいますか」

数日前から、玄関を出ると心の中でこう話し掛けていたが、数日ここで生きていたらジっとしているわけはないので、もう死んでしまった蝉なんだろう。

ずっと放っておくわけにも行かないので、片付けようとは思うのだが・・・・

触れない。

昔は平気だったのに、今は3メートルは離れて居ないと恐怖で心が乱れる。

かつてはミーンミーンと鳴いていた。

それがやがて「ミミッ」「ゲゲッ」と鳴くようになる。
ごめんね。

もう今はアナタ達が怖いんです。

死んだと思ったら、急に復活して飛んで来る。

蝉が顔に飛んで来てとっても怖かったと言っている知人が実際に居る。

小さいゾンビ。

ごめんね。

コワイんです。

「え!!死んだんじゃなかったの!?」

と、驚く所が共通点。

木でなく、道に止まっていたら要注意。

蝉は夏のゾンビなのである。

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2009年08月14日

遠くまで行かなくても、すぐ近くにも夏はたくさんある。自転車に乗って、近くの緑道を走れば緑の木々がそれだけで夏らしいのだ。

好きなのは、しばらく行った所にある和田堀公園という所で、この一帯にはグランドがあったり、噴水のある池やバーベキューをする場所もあって、テントを張っている人まで居るぐらいのエリアなのだ。

中でも好きな一角がある。

釣りぼりや売店のある辺りだ。

都内にも釣りぼりが何軒かある。どこもお洒落な建物ではない、昔からあるそのままの施設で、ここの釣りぼりもプールみたいな水槽の周りに人が座って釣り糸をたれているような場所だ。売店が併設してあってラムネやかき氷が売っているのだが、そこは私が子供の頃によく預けられた愛知の田舎の「おばあちゃんの家」の辺りと同じ、タイムスリップしたかのような感覚になる場所なのだ。

そこの前を通ると懐かしい気分になってスピードを緩めている。

中に入ってみようか。

いや、犬が一緒だとダメかな。

そこだけ、時間がうんと昔で止まっているような・・・。

そこがいい。

日がな一日、釣り糸をたれて。

おじいちゃんは一匹も釣れなかったっけ。

「可哀想だから、お魚の話には触れないでおこう」と、幼稚園になるかならないかぐらいの年だったのに、気をつかった覚えがある。

あの田舎のおばあちゃんちはもうない。

あぁ、でもここに見つけたよ。

自転車で緑道を来ると、ここをわざわざ通る道を選んで居る。

おばあちゃんちを見つけた。

古びたちょっと埃っぽい木造の。

こんなに近くにあったのだ。

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2009年08月15日

うちの割と近くに、スポーツサイクル専門店があることを知ったので行ってみた。

自転車に乗るまでは、自転車のことをあまり見ていなかった。だが、周りのミュージシャンにも自転車好きな人が居て、それぞれマイ自転車をバージョンアップしている。私の自転車は、スポーツ車でなくミニサイクルなので関係ないのだが・・・・、それでもちょびっと私も影響を受けはじめている。先日は自転車に詳しいドラムの波多江くんとパーカッションの山田さんが普通は目にもとめないような、タイヤの横にある小さなパーツの話をしていた。私にはただのネジにしか見えないような金属にも、なんかいろいろあるらしい。奥が深い世界のようなのだ。

ビルは地下2階、上は4階か5階まであって、スポーツサイクルに乗っている人がぞくぞくとやって来ている。ここは私がユザワヤに行くと燃えるのと同じように、ここに来ると燃える自転車野郎達のウキウキするビルなんだろう。

一番、私にも行きやすいパーツの階に行ったら、サドルにグリップにチェーン、バーやペダル、ライトにも種類があり小さなネジまで売っていたので、私も知らず知らずのうちに「このペダル、素敵だわ」「このサドルにかえたら、どんな感じになるのかしら」と家の自転車で想像をし、私みたいなわけのわからない人間でも着せかえ感覚でワクワクしてきたのだから、こりゃ好きな人にはたまらないなと思ったのだ。

ミニサイクルもパーツを全部取りかえていけば、スポーツタイプにかなり近付いたりするのかしらん。

いかんいかん。

こうして謎なお金をまた使ってしまうぞよ。

でも。

もうサドルを買っておった。

また来ようっと。

なんか・・・・、

サドルをかえたらかっこよくなった気がする。

「大満足!」

しかしサドルが新しくなると、今度はグリップをかえたくなってきた。よく一度整形をしたら、ここも、あそこもと次々に箇所を増やしていくということを聞くが、まさにその公式にハマっているではないか。

うーー。

早くもグリップを新しいのにしたくてウズウズしてきたのだ。

このビルも私にとってユザワヤと同じ魔力を持つビルなのかもしれない。

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2009年08月16日

「塩キャラメル」「塩チョコ」「塩まんじゅう」「塩アイス」・・・・etc。塩を強調したあまいものが店頭でも随分多く目にするようになったが、どうもこれらに私は手が出ないのだ。

スイカに塩をかけて食べるのが好きだった人には抵抗がないだろう。があれも、私の舌には「味の素」のような、”なんだかビミョー”な後味がしたものだ。

他には、ちょっとアプローチが違うがチョコレートをコーティングしたポテトチップも謎な食感という感想だった。

ちょこっと塩を足すと、甘味が増してコクが出るという感覚が私にはないみたいなのだ。

「甘くてしょっぱくて・・・・、うーん。これはどういうカテゴリーに入るんだろう」ということを考えながら飲み込んで、そこで感想が終わる。

残った後味は「・・・・?」

その連続でしかなく、塩スイーツは”グミと同類のなんとも形容しがたい食べ物ジャンル”という認識なのだった。

「美味しい!」「甘い!」「しょっぱい!」「まずい!」と、味に関してはあまり脳みそが働かない状態でモグモグしたいのだ。

多分「塩スイーツ」を食べている時、私の顔は困った顔をしている。

私にとっては、ややストレススイーツな塩スイーツなのであった。

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2009年08月17日

夕方、ダンボを自転車に乗せて、「オリンピック」に行った。

ここは、食材の他に園芸品や日曜品も充実していて、ペットショップもあるので、用がなくてもよく立ち寄ってワンちゃんグッズを見ている所なのだ。

いつも一人で行っていたが、店内では自分の家のワンちゃんと一緒に来ているお客さんをよく見ていたので、私も「いつかダンボと一緒に来たい」という小さな夢を持っていたのだ。

最近のダンボは自転車が好きになった。

自転車に乗ってお散歩をすると、オヤツがもらえるので好きになっただけなのだが、それでも一緒に高円寺まで行ったり緑道を少し遠くまで行ったりと行動範囲も随分増えたのだ。

そして今日はダンボのショッピングセンターデビュー。

ダンボを連れてペットショップコーナーに行ったのだった。

しかし、さすがは内弁慶のダンボ。建物内に入ると尻尾をキューっとお尻の下に入れて早速屁っぴり腰モードになってしまった。そして、子犬がたくさん見れるケージの前に行ったら、小さい子供のワンコちゃん達に一斉に吠えられたのだった。

ここにはよく飼い主さんがワンちゃんを連れて来ているが、中の子犬達に吠えられるのは見たことがなく、一斉にダンボに吠えているのを見て逆に驚いたぐらいだ。

そばで子犬ちゃん達を見ていたお父さんと女の子が、ダンボに気付いて「吠えられてワンちゃんが怖がってる」と会話をしていて、子犬ちゃんの一まわりも二まわりも大きなダンボがブルブル震えて遠くに逃げる姿は、よそのお子さんにも見せていいものかと気を使ったぐらいだったのだ。

その後馬車馬ぐらいの馬力でダンボは「帰ろう」と引っ張って・・・・。

デビューは失敗に終わった。

”2009年、ダンボちゃんすごろく”。

頑張って駒を進めたが、「ショッピングセンターデビューをする」のマスで挑戦したサイコロ振りで失敗。またダンボちゃんは自転車が嫌いになって、振り出しに戻ったのであった。

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2009年08月18日

浅草kurawoodでのライブ。

浅草は私にとっては気分転換のプチお出掛けを楽しむ場所なのだ。隅田川を船で遊覧したり、浅草寺エリアを散策したり・・・。いつもライブの日は緊張が体にまとわりついていて、この緊張をもう少し中和出来たらいいのになと思っていたので、今日はそれが少し叶ういい機会になるかもしれない。

リハーサルが終わると、残暑の頃の浅草散策に出掛けたのだった。

お盆を過ぎると、少しずつ暑さにも真夏を過ぎたなぁと思わせる一瞬が感じられる。それはフっと吹く風の感じだったり、夕日の感じだったり、はたまた耳に聞こえて来る蝉達の声だったり、あくまでも最初は「感じ」で、だが一瞬が二瞬になり、やがて日に日に増えて来て実感を十分出来るようになったら、そこは次の季節の中なのだ。

今年はもうちょっと夏らしいことをしたかったけれど、思ったより機会を逃してしまった。大人になったら、しっかり時間を確保しないと日常のやらなければいけないことでどんどん毎日は過ぎて行ってしまう。子供やあさがおがグングンと成長するのは、夏を光をしっかり浴びているからで、大人もここに目を向けなくちゃなぁと思う。

今日も蝉はジンジンと鳴いてはいるものの、8月中旬の感じがしてならない。

mp3レコーダーを持って来たので、今日の浅草の風景を録音したいなと録音をしながら、散策をしたのだ。

平日だが、人は多い。外国人観光客の姿の結構見る。

浅草は好きな場所だ。

なんとなくここに来るといつも気分がほぐれ、今日もいつものライブの日独特の緊張感をほぐしてもらった気がする。それにいつもなら食欲がなくなるのに、今日はライブハウスに戻る前に「うなぎ」を食べたのだ。

今日のライブも、今年の夏の思い出として誰かの記憶に残るかもしれない一日。

なんか、楽しい一日だったなぁ。

その記憶に自分も居られたらいいなと思った。

浅草の町を歩いたら、私にも夏の思い出が出来た。

それを持って今日はライブに臨みたいなと思ったのだった。

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2009年08月19日

外来日。

今日も病院にはたくさんの患者さんが診察にやってきている。近所の診療所を訪ねても待ち合い室にはいつも患者さんが座って待っている。今まで、外来で病院を訪ねて、人が閑散としていると感じた日は一日もなかったので、病院でお世話になっている人の数は相当だと思う。
待ち合い室では名前を呼ばれて中に入る。

「田中さん。田中@@さん」

と、いう声がすると誰かが立ち上がって診察室へ入って行く。間接的な自己紹介になっているのだ。自分の名前を呼ばれて立ち上がった時に反射的に顔を見る人もいるので、その中を歩いて行く時はちょっぴり恥ずかしい。

今日はなかったが、検査の時には「これでおしっこを採ってもらえます?」と聞こえるような声で言われるのでその時はだいぶ恥ずかしいのだ。

紙コップを持った瞬間、<今からおしっこを採りに行きます>宣言をしたようで、私は紙コップを手にした時からやけに被害妄想気味になり、見えない敵を作り上げては<そうですよ。私は今からおしっこを採りに行くんですけれど。それがなにか?>ぐらいのオーラをビシバシと出しているのであった。

ほぼ一ヶ月に一度の外来。

いつも同じ科に行くのに、「あ、前回もここで会った」と顔を覚える患者さんがまだ一人も居ないことが不思議だ。

健康体ではなくても、それなりにやって行ける幸せは大きい。

来月の予約の紙を受け取って病院を出る時、今日も自由をもらった気がした。

なんでも出来る。

どこにでも行ける。

病院を出た人達はみんな鳥になって飛んで行くのだった。

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2009年08月20日

渋谷にラジオの収録に出掛けた。

ここのスタジオのビルにはライブハウスも入っているので、いつもビル近辺ではライブの出演者やお客さんを見掛ける。どちらかと言えばロック系のライブハウスなのだが、今日は角を曲がった時にパンク系の男の子が道端に座っているのがまず目についた。

パンク系のモヒカンなのだが、ややギザギザになったモヒカンに固められていて、@@@@ザウルスといった感じの頭になっている。パンク人口も今はすっかり減ったのでやや恐竜化して稀少な存在となっているが、久しぶりに見たパンク頭は恐竜とソックリだった。

見て見ぬフリをして普通に通り過ぎる。

ビルの前に来たら、今日2人目のパンクくんを発見した。

むむむ。

またもや、頭の辺りに焦点を当てると@@@@ザウルス風。そして二人共ビョウのついた黒い皮ジャンを着ていた。

今日のライブはパンクバンドの日なんだろう。

昔、パンクの人は恐れられていた。特にロン毛のビジュアル系ロックバンドの人達は、パンクの人達にケンカを売られたりカツアゲされたりしていたので、目を見ないようにやり過ごすというマニュアルがあったほどだ。

ビルの入り口でやはり私もチラリと見て、あとは見ないフリで通り過ぎた。

もう怖くなくなったのかな・・・.
どうなんだろう。

今日のライブハウスは恐竜展。

自由研究の宿題に少年達がやって来るかもしれない。

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2009年08月21日

マローネでのライブの後で、「スキャナー」の話になった。

今は譜面もスキャナーでスキャンして、メール添付で送る時代。譜面と音資料というのは、だいたい音源入りのCDーRとコピーされた譜面がA4サイズの封筒に入って送られて来るというのが定番だったのに、今はメール添付で来たりダウンロードサービスに取りに行ってダウンロードしたものを音源なら再生し、譜面はそれをプリントアウトしてそれが資料となるケースも増えた。

だがまだ私は譜面をコピーして、音源はCDーRに焼いて曲順もメモに手書きをしていて、まぁ手間はかかると言えばかかるやり方をしているのだった。

美穂ちゃんが言う。

「すっごく薄くて、使わない時は本棚に仕舞えるから、場所も取らないし便利よ」

「へぇーーっ」

「私が使っているのは1万円もしないのよ」

「へええーーーっ」

なっちゃんと私はスキャナーを持っていないので、「へぇーーーーっ」ばかり言っていたのだ。そしてしばしスキャナーレクチャーを受ける。考えてみたら、詳しくそれについて教えてくれる人が居なかったので、興味も沸かなかったのだが、美穂ちゃんの「スキャナーがあると便利」話を聞いているうちに、それがあるとすごく便利に違いないという気持ちに急になってきたのだった。

「譜面、データで送ってもらっていいですよ」

今までも先方にそう言ってもらっていたよなぁ。

最近ようやくmp3って何かがわかってきて、現代人になった気分になっていたが、またここに来て「スキャナー、ないんですよー」と言っていた自分が原始人に思えて来た。

今日、家を出た時に「スキャナー」は私の頭にはひとかけらもなかったというのに・・・・

帰りは「明日はスキャナーをどこに買いに行けばいいのか」が脳みその90%を占めるようになるとは・・・

思わなかったのであった。

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2009年08月22日

新宿の電気街にスキャナーを買いに行った。

メカものが好きな人は、こういう場所に来るとワクワクするんだろうが、私の場合キョロキョロするただの迷い人でしかなくなるのだ。

バイク置き場から歩いて一番近いヨドバシカメラにふっと入ると、早速モバイルパソコンコーナーで足を止める。

これはなに。

小さいパソコンがたくさん売られているのだが、何かを申し込むとこのパソコンが0円になるという札がズラーっと掛かっている。

<タダなの?>

なんで。

と、思っていたら「カードを作りませんか」とハッピを着た人に声を掛けられた。

「はい?」

ハッピの人が言うには、今ヨドバシカメラのカードを作るキャンペーンをやっているらしい。よくわからないが、カウンターでズラっとお客さんが申し込みをしている光景を見て私も催眠術に掛けられたように入会の申し込み書を書いていたのだった。

「15分後に仮カードをお渡ししますので、この時間にいらして下さいね」と言われ、次にスキャナー売り場に行く。2階で薄い一番シンプルなスキャナーをゲットして、階下に降りると今度は降りた所でまた別のキャンペーンをやっていた。

光通信にしませんかというキャンペーンで、前から検討していたやつだったので、足を止めてポップを見ていると、またもや「よかったらいかがですか」と声を掛けられた。

電気屋さんの中での私は、普段とは比べ物にならないほど従順な人間になるのだ。そしてすぐ「はい、そうですね」と店員さんに付いて行くモードになってしまう。

担当の田中義剛さんソックリの男性に説明を受け、今度はひかり電話とセットのコースに入っていた。そしてそのあと、開通したら15000円分のヨドバシの商品券になるという仮の商品券をもらって店を出たのだった。

なんで光通信にかえたら、15000円も商品券がもらえるの。

そんなうまい話ってあるの。

よくわからないけど。

スキャナーも買ったし、もう帰ろう。

高尾山もディズニーランドも、映画でもどこでも一人で行けるが、電気屋街だけは一人で行くとわけがわからなく心細い私なのである。

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2009年08月23日

スキャナーを買って、今日は譜面を初めてスキャンしてみた。

初めての物をよくわからないなりに使う時の様子は、はたから見ればゴリラっぽいんだろうなぁと思う。

ウホウホ<まず、フタを開けて・・・・>

ウホホホ<こっち向きに紙を置くのか>

ウホ<ボタンを押す>

ゴリラ、静止<上手く、行くのかな・・・>

ホッホッホー<やった!上手く行った!>

ウーホホホー<と、思ったら失敗だった・・・>

横で小さい犬が見ています。

特にゴリラを応援している風でもなく、やや冷ややかな視線とも取れます。

小さい犬は思います。

<やっぱ、ちょっとダメなヤツだよな>

ダンボ・・・・・・。

そうなんですね。

スキャナーで読み取ったのは、楽譜ではなく犬のキモチ。

普段私がダンボにナメられているのは、こういう所をいつも見られているからなのである。

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2009年08月24日

最近長靴が流行っているみたいなのだ。

スパッツをレギンスと呼ぶようになったのと同じで、長靴とは呼ばないのかもしれないが、私にとってはゴムで出来たブーツは長靴なのである。

電車の中でもファッションビル内の店でも頻繁に見掛ける。雨が降っていなくても履いている人が居るので、私ももうこの長靴スタイルにはだんだん慣れてきた。この間はつぶれたこっぺぱんみたいな靴が流行っていて、らんちゅうみたいなブーツが出てきたかと思えば、グラディエイターと呼ばれる暑苦しいデザインの靴も増えて来た。

でも長靴が流行るとは思っていなかったのだ。

数年前、事務所のクリスマス会の時の景品の一つが長靴だった。それはいわゆる黒い昔ながらの長靴で、誰がゲットしたのか忘れたが、ババ抜きのババのようにその長靴は荷物になるだけなので、持って帰りたくないとみんなが避けて譲り合った品だったのだ。

今だったら、あの黒長靴にアクリル絵の具で絵を描けばお洒落なオリジナル長靴に出来たに違いない。あの時の長靴は時代が早過ぎた。みんなにいらないと言われ、私も当然いらないと拒否をした。今思えばもったいないことをしたのだ。

靴ほど思わぬ流行りに行くものはないなと思う。

次は何が流行るのか。

全く予想がつかないのである。

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2009年08月25日

夕方のニュースの特集で、「マイマイガが大量発生する町」をリポートするコーナーを見た。

マイマイガは白い蝉のような蛾で、私も見たことはある。以前もこの特集は見たことがあったが、今日は男性リポーターが取材をしていた。

「うわぁ〜っ!」

この人はきっと虫が嫌いなんだろう。男性らしからぬ声のトーンになっていて、ややパニックになりつつも頑張って取材をしている様子。

「あっあっあっ!ここにも!」

「あーーーー!こんな所にも!」

冷静に伝えられていないので、余計にリアルに思えてくる。

「気持ち悪ぅ〜い」

男性は、やや女性よりな素の自身もポロっと出してしまっていた。

見ていてちょっと可哀想になってくる。

と、思っていると・・・・・。

「あぁ〜〜〜〜っ、これ今何しているの?」

叫び声を上げるリポーターの男性。彼のジャケットの腕の所にマイマイガがついているのが画面に映し出される。

そして・・・・

「あ〜っ、卵生んでるっっ!」

卵って・・・そんな馬鹿な。

あまりないことだと思うのだが、どうも男性はマイマイガに卵を生みつけられているみたいだった。カメラマンが冷静にその様子を撮影していて、マイマイガは本当にジャケットの上でリアルタイムで卵を生んでいた。これには気の毒すぎて私も笑ってしまった。

そして場面は変わり。

「おぉ〜〜〜、ちょっとちょっとちょっと!」

「何これ!」

「わっわっわーーっ」

男性の首や顔に、マイマイガが次々に襲っている。ヒチコックの「鳥」という映画を思い出してしまう。そして男性、うわっうわっと言って逃げている。

この仕事はかなりキツい。だってこの男性、北海道と岩手、それぞれの昼間と夜、朝の様子をリポートしていたので、3日間はマイマイガの中で格闘するロケだったのだ。

「では・・・・、」

「マイマイガの死骸の匂いを嗅いでみましょう」

可哀想にその後男性は、次の日に道端で死んでかき集められゴミ袋に入ったマイマイガの死骸の匂いを嗅いでそのリポートをしていた。そんなことまでする必要があるのかしら。別にそこまで伝えてくれなくてもいいのに・・・と、ディレクターさんの悪意を少し感じ、気の毒に思いつつも見ていると

「うっ、うっ、うわっ!」

「ああああああ〜〜っっ!」

よっぽど臭かったんだろう。次いで男性が臭さの匂いレベルを計測器で調べると「くさや」と同じレベルと出た。

「大変なことになっています」

多分、この特集はマイマイガの大量発生で大変なことになっている町があるというリポートだったのだが、男性のリアクションが大きすぎた。

大笑いしてすみません。

大変な仕事を引き受けた男性が居て可哀想だったという感想の特集だった。

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2009年08月26日

Dーnaughtのレコーディングのデータ作り。何かを作る時には一気に作るタイプの人と寝かせる時間が欲しいタイプに分かれると思うが、私は後者だ。返し縫いをしながら進んでいくのが、私の場合は結果がいい。

今日はだいたいこの辺まで進めばいいなぁ・・・ということを頭に置いて作業をする。途中で思わぬ失敗をして時間を取るのが常なので、私の作業予定は「失敗の時間」をだいぶ最初から設けている。

夏休みの宿題はギリギリにやる、どころか提出間際になって友だちに写させて貰っていた。読書感想文は読んでもいない架空の本の感想を書いて出すぐらい、テキトーだった。

今頃、夏を楽しんだ子供たちも宿題に追われているのかな。

学校で教えてもらう授業の試験は、答えが一つだったりする。でも大人になったら自分にしか出せない答えを出すのが課題になる。

答えってどこにあるのか。

宝探しを楽しむように出来たらいいな。

私も今日は宿題の日。

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2009年08月27日

たまに足の踏み場もないほど部屋が散らかっている「芸能人のお宅」がテレビでやっていたりする。

家の中が汚い人は、家にずっと居る人ではなくあまり家に居ない人なんじゃないかなと思う。

私も決して綺麗な部屋とは言えない。が、まぁまぁそれなりに部屋の中はいつも一定の整頓された状態を保っていて、部屋が雑然としている中では今は落ち着いて何かをする気分になれなくなった。散らかる時は体調が悪い時だろうか。あまり部屋は荒れない方かもしれない。

前の家での同居人の部屋は、それはそれはビックリするようなゴミだらけの部屋だったっけ。ただ本人には、置き場所がそれぞれあったようで、私が片付けようとしたらすごい勢いで拒否されていたのだ。

でもなぁ。

小さい窓に大きい窓用のカーテンが掛かって、大きな窓に小さい窓用カーテンが掛かっているのは、明らかにつけ間違いだったとは思うのだが・・・・。

適度に生活感があって、それなりに片付いている暮らし。

私の健康のバロメーターは、部屋の整頓具合いで計れるようになった。

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2009年08月28日

昨夜のデータ作りの続きをしようとパソコンを開けたら、音楽ソフトが正常に動かなくなっていた。

むむむむむー。

昨夜寝る前にはちゃんと作動していたのに。

しかし、このパターンの場合はパソコンや周辺機器の再起動で復帰出来る。前にもこれでリセットが出来たので、また同じ手順を踏めばいい。

我ながら、トラブルにも血圧が上がらずに対処出来るようになってきたよなぁ。と、思いながら再度起動を何度かしてみたのだが・・・・・。

今日はそれが効かない。

むむむむむーーー。

いやいや、あせってはいけない。そのために前倒しでやってきたのだ。今日中に仕上がればいい。まだ今は午前中。午後には何らかの方法で元に戻せるだろう。

と、それから説明書を開いてあれこれと触っていたのだったが・・・。

時間はどんどんと過ぎて行き、解決しないまま3時を過ぎてしまったのだった。

時間も時間だしとMACのお客さまセンターに電話を掛けてみたが、ロジック担当の部署が混雑していて電話が繋がらないとのこと。一時間後にまた掛けて下さい、その時には優先してお繋ぎ致しますのでと言われて、ついに夕方になるまで、何にも進展がないという状況になってしまったのだった。

メカが上手く扱えずに、日が暮れてしまう時はたまにある。ここ数年、私が泣くのはこういう時で、日が差して明るかった部屋が夕方になり、夜になって部屋が暗ーーくなっているのにふと気がついた時に、急に挫折感でいっぱいになって泣けてくるのだ。はたから見れば、すごく笑える構図の状態。途方に暮れる私の姿は多分同情するより爆笑出来る。

夕方にやっと繋がったロジック担当の男性。

しかしその頃は私の頭の中がやや疲れ気味になっていて、指示をしてもらううちにうっかり操作を誤って、逆にどんどん深みにはまっていったのだった。

そしてデータは消え。

しまった。

しばし、沈黙。

いよいよ泣けてくるのをこらえていると、一筋の光のようにロジック担当の男性が裏技復帰を教えてくれ、そこから更に進んで昔のデータにまで戻ると、ついにトラブルの解消にまで辿り着くことが出来たのだった。

無事に台風一過。

男性にお礼を言って電話を切ると、さっきまでの泣きたい気分もすっかり消え、まるで台風が去ったあとのように視界がクリアになった。

メカトラブルは、私にとっては毎度台風ぐらいダメージを与えられる存在なのであった。

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2009年08月29日

D−naughtのレコーディングで恵比寿に行った。

私が最初にスタジオでレコーディングをした頃は、今のようなパソコンでのレコーディングはまだなく、キーボードの音源ラックが2メートルぐらいの高さに積み上げられるところから始まっていた。その音源ラックを繋げてマニピュレーターさんが音色を作って、それで一音ずつ曲の頭から音色を流し込んでいたのだ。途中でシーケンサーが音飛びを起こしたりすると、またやり直し。音色も一音色作ってもらうのに、それぞれ時間が必要で、時には一時間以上、音が出来上がるまでに待つことだってある。レコーディングは、手順を踏んでサクサクとやっても時間は掛かるものだった。

しかし、今は違う。メカがどんどん進んで、今は音色を作るプロの仕事はなくなり、マニピュレーターという職業自体はもうないに等しい。どのスタジオでも見た2メートル程の高さの音源ラックもない。

頭から音源を流し込む作業も、しないプログラムが多くなって、パソコンも楽器もない状態でその日のレコーディングが始まるケースもめずらしくはなくなった。

今日のレコーディングもそうで、家から持って来たハードディスクをエンジニアさんにお渡しして、エンジニアさんがその中のデータをスタジオのシステムに入れるというパターンで、それはそれは静かなやり取りで終わったのだ。

このパターンになってから、だいたいスタジオ作業時間は6時間から8時間は短縮出来るようになり、その分スタジオに入るまでの家での作業量は増えたが、当日のスタジオで思わぬトラブルで焦ることもなくなり、歌入れに皺寄せが行くことはなくなった。今は深夜に歌入れをする、なんてこともなくなったので、歌を録音する時間的な環境は良くなったような気がする。

歌とラップとコーラスをたっぷり入れたにもかかわらず、夜の8時には終了。

方法は変わっても、レコーディングは好きな仕事だ。これが正しいという答えのない「音楽」というものに足を踏み入れて、ある一つの曲をテーマに一つ一つ自分達の答えとしての輪郭ある物に置きかえる作業。

今日はみんなでシンプルに駒を進めて終われたいいレコーディングだったと思う。

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2009年08月30日

夕方になって、ふと「もう8月が終わってしまう!」という気分に覆われた。

同じく先日、郵便局からスーパーに夕飯の買い物に行く途中に「夏の思い出が欲しい!」と急に思い立って「高尾山」にサンダルで行った日があったが、とても楽しかったのだ。そうして、夏が終わるまでにもう一度どこかに出掛けようと心に決めたのだが、気付けば今月ももう30日になっていた。

むずむずむずむず。

昔から私はこんな風に急に「今から」出掛けて、全くの行きあたりばったりなお出掛けをすることがある。大人なんだから、ちゃんと計画を立てて別の日にあらためて行けばいいのだが、20代の頃からこうして「お告げ」が降りて来ると飛び出して行くので、今日もいつものように出掛けることにしたのだった。

そして・・・・。

今日はレンタカーを借りた。

家を出る時、いつの間にか小雨が降っていた。向かいの家のおじさんが「台風が来ているよ」と教えてくれたが、もう今からレンタカー屋さんに行かなきゃならないのだ。

車を借りて、とりあえず行き先入力で「横浜ワールドポーターズ」と打ち込む。ワールドポーターズが何屋さんなのか知らないが、他に横浜の施設の名前が出て来なかった。

レッツ、ゴー。

ナビを使わなかったら、第三京浜という高速を目指していた。が、ナビは首都高速の高井戸インターからのルート案内だったので、新宿を通って東京タワーを過ぎ、レインボーブリッジを横目に羽田空港方面経由の横浜となって、東京見物ルートであれもこれもどれもそれもがめずらしく、運転しながらめまいがしそうだった。

よこはま〜、たそがれ〜。

「まもなく、目的地周辺です。案内を終了致します」

ナビの人が連れて来てくれたのは、観覧車のあるあの辺り。取り合えず横浜ワールドポーターズの駐車場に止めて、中を探検した。

ここは映画館や店舗が入っている広い施設のようで、デートや家族連れでやって来ている人が多く、やはり雰囲気は私にとってなつかしの神戸のベイエリアの辺りとダブる。あぁ、なつかしや。あの頃は彼氏とデートで来ていた私も極普通の女のコであった。

ワールドポーターズを出てから、前に行ったことがある「赤レンガ」に行ってみる。丁度その頃になると雨が強くなってきていて、台風の影響なのか赤レンガの駐車場が閉鎖されていた。海に近いからなのかもしれない。

せっかく来たんだし、他に行けるところって・・・・。

ナビに入力しようとしたのだが、もう単語が出て来ない。私が行きたいのは「横浜のどこか良さそうな場所」なのだが、ナビは明確な単語を入れないとそこには連れてってくれないのだ。

はふ〜〜〜。そこが人間とは違う所なのね。

帰り道は雨の中の運転がかなり怖かった。帰りは第三京浜で帰るつもりだったが、またもや首都高速で東京見物ルートに乗ってしまい、しかも車線変更に失敗し更に遠周りルートに乗ってしまった。

無事に帰れてよかった。

いつも綱渡り的なので、帰るとホっとする私の急なお出掛けなのだ。

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2009年08月31日

池尻大橋のchadにて、ハーモニカの倉井夏樹さんとギターの佐藤克彦さんのライブに参加させてもらった。

お二人とは8月4日の尾藤イサオさんと西川峰子さんのライブでご一緒させてもらったのがきっかけだ。この日は尾藤さんのバンドで演奏されていたが、いわゆるバックバンドといった演奏でなく熱いプレイが垣間見えるプレイが耳を惹くメンバーで、また一緒に何か出来る機会があればいいなぁと思っていたら、31日にライブがあるんでよかったら一緒にやりましょうよと誘って頂いたのだった。

ハーモニカの夏樹さんはまだ21歳。佐藤さんがとても可愛いがっておられるようで、「天才少年であちこちで賞を取りまくっていてね」と自分のことのように嬉しそうに話すのがいいなぁと思ったのだ。

お店に着くと、もう二人はリハを始めていて、その曲はニューシネマパラダイスの中の曲。今日は個人的に、親しい人が具合いを悪くしたことで悲しい気分になっていて、気持ちを整えて出て来たつもりだったが、リハの演奏に思わず閉じたフタが開いてしまい、気持ちを整えるのに苦労したのだ。

そういえば、正面からお二人の演奏を見るのは初めて。だが大先輩と若いミュージシャンが並んで音を出しているのに、いびつな「気」が一つもないのに驚いた。佐藤さんの懐の広さと夏樹くんの一途さで音楽は作られていて、こういうシンプルな音楽世界は私が目指しているところなので、リハを見ながら今日は参加出来て嬉しいなぁとしみじみ思ったのだ。

私も自分の曲の「忠犬ハチ」を一緒にやってもらった。

いつもは一人で弾き語りでやっている曲。他の人と演奏をするということは、この曲は想像がついていなかったのだが・・・一曲が終わると、この曲をレコーディングする時はこの3人で録りたいなと思っていた。

音楽で繋がる人が居る。

そう感じることの出来た日がしあわせ。

ポケットから自分の持っている音楽を出して、なんかいいカードが集まったねとお互いに笑い会える時間がどれぐらい作れるかが、また明日も音楽を続けられる為の糧となっている。

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