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2010年02月 アーカイブ


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2010年02月01日

天気予報では夜は雪になるということだった。

夜の11時。仕事を終えてビルを出たら雪が3センチ程積もっていた。更に雪はまだ今も降り続けていて、ここに来た6時間程はそうではなかったのに、東京はすっかり「雪の降る街」に変わっていた。

あたたかいビルの中に居たので雪が降り出したことさえ、全く気づかなかった。

少し前にすれ違った人が「滑るから気をつけたほうがいいですよ」と声を掛けてくれたが、ほんとうだ。これは滑りそうだ。

駅までの道のりは約5分。

傘は持っていたけれど、滑って転んで怪我をすることを思い浮かべたら、ここは雪に濡れてもよし。傘と杖の二本で雪道を確実に歩こう。

いつもよりゆっくり歩き、駅に向かう。

後ろから来た人がまた一人、また一人と私を追い越して行く。

寒いので寒さを紛らわそうと、小声を歌を歌っていたら・・・・

ふと頭に降り掛かっていた雪がやんだ。

「駅まで、よかったらどうぞ。」

振り向くと女の人が傘を私にさしてくれていたのだった。

「杖だと、傘させないですもんね」

そう言って、駅までの道を私に傘をさして一緒に歩いてくれたのだった。

「電車、大丈夫ですか?私、歩くの遅いから」

遅い時間なので、一本逃すと大きい。私に親切にしてくれて、それで電車に遅れてしまったらどうしようと気になったのだが、彼女は「もう帰るだけだから、私は大丈夫ですよ」と返事をくれたので、そのまま彼女の好意に甘えることにしたのだった。

駅ビルに着いて、

「ありがとうございました。助かりました」

お礼を言うと、

「風邪、ひかないようにね。じゃぁ、さようなら」

そう言って、彼女は足早に去って行った。

一人で歩けば、きっともっと早く駅に着いていた。

<ありがとう。>

多分私より年下の女性。

話し方がとても素敵だった。
笑顔と口調の柔らかさがとても胸に残った。

優しいバトンをもらった。

このバトンは誰かにまた渡さなくちゃいけないバトン、そんな気がした。

素敵な女性だった。

雪降る寒い帰り道、あたたかい贈り物を私はもらったのだった。

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2010年02月02日

毎年、寒い時期になると一人暮らしのお年寄りの家で火事があって、人が亡くなるというニュースを見る。中野に住んでいた時にも近所のアパートが火事になり、全焼してそこに住んでいたお年寄りがお亡くなりになった。

それまで私は、火事は寝たばこや消し忘れが原因だと思っていた。

お年寄りになると、うっかり火の始末を忘れてしまうのだという思い込みがあったのだが、私も一人暮らしが長くなってきて、いや、そうじゃないんじゃないかと考えるようになってきたのだ。

調理中に具合が悪くなってしまった。

何らかの体調の変化で、火がついているのはわかっているのに、それを消しに行けない状況に陥る。一人暮らしなので、それを誰かに伝えるすべもなく、そしてそれが火事になってしまうケースの方が本当は多いのかもしれない。私自身、日常ガスを使っている時には責任感で気が引き締まるし、神経質かもしれないが火を止めた時には毎回「よかった!」と安心しているのだ。

火災報知器の設置が義務づけられて、もうあと数年で日本は全ての住宅に火災報知器がつくので、これは必要なことだなと私も思うようになった。平成20年に始まって来年には全ての都道府県で義務化となるが、東京都では今年義務化になる。

よく考えてみたら。

お年寄りの方が、火の始末には用心深かったんじゃないかなと思う。

焼けてしまった事実だけが残って真相がわからないまま・・・、それは自分にとって他人ごとではないことだ。

<私みたいなことがないように>

亡くなった方が、そう私達に願ってくれているのかもしれない。

火災報知器の設置の義務化に、そんなことを思うのだ。

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2010年02月03日

外来日。

待ち時間が2時間程あったので、バスに乗ってちょこっと出かけてきた。病院のそばからは東大構内行きのバスが出ていて、終点の東大構内で降りて5分程歩くとそこに「弥生美術館・竹久夢二美術館」がある。前から私はココに行ってみたかったのだ。

木造の三階建ての小さな美術館。弥生美術館はある弁護士さんが挿絵画家の高畠華宵をはじめとする明治・大正・昭和の作品を多くの人に見てもらいたいということから建てられた美術館なのだそうだ。この日は高畠華宵の作品と共に、鰭崎英朋展が開催されていて、妖しいムードを放つ絵がたくさん展示されていた。「美輪明宏の世界」的な妖艶さ、男の子の絵もあるのだがどれも美輪明宏さんとダブる。

弥生美術館のあとは建物続きになっている竹久夢二美術館に進む順路になっている。竹久夢二は絵も有名だが恋多き男性だったようで、その辺りの女性遍歴も展示の一環になっていた。そしてこちらの美術館に来ると今度は、大正時代の文化や暮らしについても紹介されていて、「へぇ〜。結構モダンな時代だったんだ」という自分の思い描いていたよりうんと自由な時代だったのが少しわかった。

面白広告のコーナーが面白かった。当時の新聞や広告で面白い物が展示されていた。

「みの品本は薬へは毛るな全完れ勿ふ迷」

そっか。当時は右から文章を読むんだった。

<迷うなかれ、完全なる毛はえ薬は本品のみ>

「ンゲーロピ薬へは毛」

この広告は<毛はえ薬の「ピローゲン」>というものらしい。大正時代でも髪が薄くなるのは男性にとっての悩みだったのかとちょっと意外だった。

二階の喫茶室はご婦人のお客さん達に人気らしく、満席に近い様子だった。行ってみたかったけれど、今日は時間切れ。

東大の建物も、古くに建てられていて、この辺りを歩けば少しタイムスリップをした様な気分が味わえる。ご婦人方も少女に戻って、目をキラキラさせて美術館でのひとときを過ごす界隈。

また来たいと思わせる不思議な引力のある町並みだった。

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2010年02月04日

昨日の外来帰り、バスに乗っていつもと違うルートで帰る途中でのこと。

文京区は東京23区の丁度真ん中にある区で、東大や湯島天満宮、東京ドームのあるところで、住宅街という感じではなく住宅もあるがどちらかと言えばビルなどの施設が多い街だ。

バスを降りて、駅に向かって歩いていると「ここは何屋さんなんだろう?」と、近くの町ではあまり見かけないようなお店も見つける。

<へぇ、ここは介護用品の老舗なんだ>

大通りに面してこじんまりしたお店があるのが特徴だ。きっと昔はこのお店ぐらいの規模で道も走っていたんだろうが、周りがどんどん変わって行ったエリアなんだろう。まさにここも都会の中心部でよく見るような景色だ。

「ん?ここは何屋さん?」

古めの建物の店のガラスに女の子とラブラドールが写っている写真が何枚も張ってある。一枚が割と大判で、それが何枚もガラス窓一面にあって、ショットは違うが同じ女の子とワンちゃんが仲良く楽しげに写っている写真だった。

<写真館?>

一見そんな感じだったが、それにしては素人のスナップ写真っぽい。

<お孫さんが可愛くて、きっとこうして張ってあるんだわ>

微笑ましいなぁと思った。

<何のお店だろう?>

そのまま歩いて店の前を過ぎると中が見えた。

ここは馬肉専門店。大きな馬肉の塊が見えた。

犬と女の子が戯れる写真があって、その次に目にしたのが馬肉というのがちょっとショッキングだったのだ。馬と戯れる写真だったらもっとショックを受けたかもしれないが・・・・。うーーむ。お肉屋さんとして見るには落差が大きすぎた。

でも長くここでお店を開いている様子なので、この店も歴史があるのだろう。

時々、個性的な店がぴょこんと顔を出す。

都会の中を歩くと、こんな発見があるのだ。

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2010年02月05日

家から割と近い所にある家がある。

少し前、そこはお引っ越しをするのかな?という雰囲気があった。家の前の荷物が片付けられ、やけに殺風景な玄関になったなぁと思っていたら、しばらくして次に家の前を通ると、白いペンキが門に塗られていたのだった。

<ペンキの塗り替えをしているんだ>

町内では数軒の家が一年のうちにポツポツとペンキの塗り替えをしている。塗り替え中のお宅は、外に足場が組まれて建物全部が囲まれている状態で、”ただいま建築中”ぐらい大掛かりな外観になるのだが、この家では業者さんでなく、恐らく家人が休日を使って少しずつ塗り替えをしていると思われる。

<ちょっといびつだけれど・・・>

<最終的にはきっとつじつまを合わせるんだろう>

そう思って、白ペンキを被ったような門を後にしたのだったが・・・・。

しばらくして、その家の前を通ると、その白ペンキを被った門はそのままになっていて、更に門の前の短い私道のコンクリート部分がこれまた白ペンキを被ったような状態になっているのを見つけたのだった。そして前は土だった所に白い砂利が敷いてあり・・・・。

家人も失敗だと思っているんじゃないだろうか、と思う程不器用な玄関先になっていたのだ。

<ありゃりゃ>

<やっぱりペンキ塗りは素人じゃ難しいんだわ>

ちょっと気の毒に思えて、その日はその白い家を後にしたのだった。

そして今日。

白い家はその白ペンキで玄関と壁がベトっと塗りたくられていて、いよいよ収拾のつかないおかしな景観となって完成していた。

<オー、マイ、ガー!>

更に頑張ってみたが、より深みにハマってしまったという状況。

真っ白なのに、こんなに汚い白い家は見たことがなく、私もコレにはビックリしたのだ。

ペンキの塗り替えって、難しいんだ・・・。
そう私も学習させていただいた。

リセットボタンがあれば、塗り替える前のお家に戻してあげたい。

<でも、中に居れば外側の色なんて気にならないってば>

心の中で励ましてみる。

ちょっぴり気の毒な白い家なのだ。

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2010年02月06日

すぐ近くの家の犬の話だ。

ここの犬は柴犬を一周りか二周り大きくした恐らく雑種の犬。ここに私が引っ越してきた時に、時々夜シーンと静まりかえった所に「ワオン、ワオン」と鳴くことがあったので、「昔は犬と言えば、外につながれていて、番犬の役目をしている犬が多かったよなぁ」と、その声を聞きながら思っていたのだった。

ダンボを連れて、散歩に行く時にはチラっと見てみる。

塀で見えにくいが、そのお宅の玄関の前に犬小屋があってそこでつながれて過ごしているようだった。別に人なつこい犬でもない。だが目が合うとジっとこっちを見ていたりする。吠えられるかなと思ったが、一度もダンボを連れていても吠えられたことはなく、そうかと思えば私の前を歩く人には吠えたりもする。

いつもそこに座っている、その犬のことが気になっていた。

寒くないのかなぁ。

暑くないのかなぁ。

家の人が玄関の所に居ると、その犬はとても喜んで飛び跳ねていた。そういう場面を二度程見たっけ。

<無邪気なところもあるんだなぁ>

外で鎖につながれてずっと過ごすって、ストレスじゃないかしらと心配もしたが、犬にすれば飼い主さんが決めたことに不満はなかったりするのかもしれない。

だが今年に入って、その犬の姿が見えなくなっていた。

最初は散歩中なのかなと思っていたのだが、そういえば鳴き声も聞いていない。どうしたんだろう。散歩の時に何度か背伸びをして塀の向こう側を覗いてみたけれど、犬は居なくなっていた。

<ワンちゃん、居なくなっちゃったね>

玄関がその日から少し暗く感じるようになっていった。

何度通っても、もう犬の姿は見えなかった。

”今日は居るかしら”と思い続けていたが、もうあまりそのことは考えないようになっていった。

もう居なくなってしまったんだ。

切なくなるので、理由はぼんやりとしか考えないようにしていたが、亡くなった以外には考えられないだろう。人の家の犬でも、やっぱり死んでいなくなるとやっぱりとても悲しい気分になる。

そして2月になった。

「ワオン」「ワオン」

<あら?>

ダンボとの散歩の帰りに久しぶりに小さく、あの犬の声がした気がした。

「ワオン、ワオン」

<あっ。>

少し見えにくい場所だったが、あの犬に間違いない。

背伸びをしたらあの犬が居た。

たまたま会えなかっただけなのか、いやそれにしては気配が無さ過ぎた。

<ダンボ、あのワンちゃん生きていたね。よかったね>

ダンボはもうすぐ大好きな家に帰れる場所に来たから、嬉しそうに尻尾を振って走る。今日のお散歩は楽しい終わり。ダンボと私の二つの影が、夕暮れに弾んだ。

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2010年02月07日

新宿で用事を終えてから、ふとプチ探検がしたくなったのでそのままバスに乗って都電荒川線に乗りに行った。

都電荒川線は都内を走る路面電車で早稲田から三ノ輪橋の間を結ぶ電車だ。駅は全部で30ある。実際に走っているところは見ていて、機会があれば乗ってみたいなぁと思っていたのだった。

<とりあえず気になった駅があれば降りてみよう>

自分の生活圏にはない電車に乗るのはワクワクする。この辺りに住んでいる人にとっては見慣れた景色になっているのだろうが、駅前の商店街や家並みを眺めるだけで新鮮な気持ちになるのだ。

トコトコと走る電車って可愛いな。

「赤いスイトピー」で聖子ちゃんが歌っていた”春色の汽車に乗って〜”の電車のイメージは、私の場合こういうトコトコと走る電車なのだ。汽車でもなく、海にも行かないが、春になったらまたうららかな日差しの中を走るトコトコ電車になるのだろう。

「次は、飛鳥山〜飛鳥山〜」

へぇ、知らなかった。広い丘の公園みたいなものがある。「飛鳥」と聞くと私は奈良県を思い出すので、急に「奈良」にやってきたような気分にもなる。

私が降りたのは「荒川遊園地前」。ここは「あらかわ遊園」という小さい遊園地がある。すぐ横の隅田川で水上バスで行くことも出来るようで、つい先日テレビでそれを見たっけ。入り口まで行くと、今日は風が強いので乗り物は全て止まっているらしく、ミニ動物園とゲームコーナーは開いているとのことで、中に入ってみた。

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子供向けのアトラクションばかりでサイズがみんな可愛い。

ヤギやヒツジに触れられる一角があって、動物コーナーはちびっこ達にも大人気だった。

あらかわ遊園をブラっとしたら、また都電に乗って終着駅の三ノ輪橋まで行ってみた。商店街は日曜日なのに、というか日曜日だからなのか、休みの店が多い。地元の人が自転車で買い物にやってきていて、古い商店街のようだった。

次の電車がすぐ後ろにまでやって来ていたり、走っている男の人の方が速かったり、ちびっこが運転席の後ろに立って進行方向の景色を楽しげに見ていたり・・・。

平日はまた違う顔があるのかな。

都電荒川線の日曜日ののどかな午後の景色だった。

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2010年02月08日

<監視カメラ作動中>

外に出るとこういう文字をよく目にする。

「え、どこに?」

文字を見つけるとカメラを探している自分が居る。

若い頃はカメラに向かってピースサインを出したり、踊ったりと悪ふざけをしたこともあったが、この監視カメラも今はもう豪邸につけられている特別な物ではなくなったのだ。

しかし私は監視カメラと言えば、ずっと8ミリカメラみたいな形をしているとばかり思っていた。だから、「ここって監視カメラもないんだ」と思う場所は結構あったように思う。

でも、これがカメラだったのか・・・・。

私は最近のカメラのことを火災報知器だと思って見ていた。

そうでなければスプリンクラー。

あうー。知らなかった。

監視カメラがあるとも知らずに、私は「誰も見ていない」と思って、ダラ〜っとしてみたり、鼻くそをほじったということはなかったとしてもスカートをまくりあげてタイツを上げ直したりしたことはあったはずだ。

カメラに向かって醜態を晒していた可能性、大。

「監視カメラ作動中」よりも「監視カメラはこの形になりました」の表示の方が欲しかった私なのであった。

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2010年02月09日

斜め裏の家とのブロック塀に、謎のベニヤ板が取り付けられているのだ。

それは私が引っ越して来る前からのものと思われる。

大きさは畳2枚分ぐらい。

こちら側の敷地のブロック塀の真ん中辺りから釘のようなもので打ち付けられていて、丁度ベニヤ板が斜め裏の家の窓を隠すようにして壁のような役割をしている。だが、半年程前ぐらいに風で上の方の補強部分が外れたようで、それで板がしなるようになり雨の日や風が強い日はこの板がこっちの壁を叩くようになったのだった。

ガツン、ガツン。

ボコ、ボコ。

夜中でも壁を叩く音が鳴る。

最初は二階の人がガタガタやっているんだと思っていたが、ある時窓を開けたら謎のベニヤ壁を発見したのだった。

誰が?

いつ?

何のために?

斜め裏の家の人が「家の中を見ないで欲しい」と思ったのかもしれないが、こちら側の建物には窓がない。だから、目隠しじゃないと思う。

じゃ、前にこの部屋に住んでいた人が付けたんだろうか?

でもなんで?

なんとなく「ご近所さん人間関係縮図」の根の深い部分を象徴する存在で、触れてはいけない部分なのかもしれないが、私も半年黙って我慢した。もういいでしょう。とにかく私には理由がわからないこのベニヤ板を外してもらいたい。それで管理会社に電話をしたのだった。

すると、

これはやはり大家さんの知らない所でこれはつけられたということだった。そうだろう。だってここは、大家さんが居ないことをいいことになのか、私が引っ越して来た時から長い鉄パイプや高い三脚などの建築資材が敷地内に放置してあるのだ。だから私もこのベニヤエリアには入れない。窓からのぞくだけなのだ。

「近々、そちらに伺いますんで」

日曜日にそう返事をもらって、今日も待っているのだ。

でもドキドキ。私、禁断の扉を開けてしまったのかもしれない。それが元で殺られる、なんてことになったりしないかしら・・・。急に心細くなってきた。

ベニヤ板は語る。

一見のどかなこのエリアに、静かな抗争が起こっていたということなのである。

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2010年02月10日

自分は「花柄」の物が好きなのだという認識があった。

雑貨に食器、スカートなどの洋服やカーテンやクッションカバー、etc・・・。

しかし、ふと部屋を見回して気がついた。

花柄と同じぐらい自分の持ち物はストライプ柄が多いのではないだろうか。そこで部屋の中チェックをしてみることにしたのだ。

まず洋服。

服はさすがに縦縞はなかったが、横縞のボーダーはやはり結構ある。次にクッション、枕カバーを見てみたら、引き出しにはよく似たストライプ柄のものが何枚もあり、現在足元に転がっているクッションの2つ共がストライプ柄だった。

と、思ったら、トートバッグもストライプ。

あ!前に使っていた財布もストライプ。

そして玄関に置いてあるスリッパも違う場所でそれそれ買ったにもかかわらず、2つ共ストライプではないか!

急に目がチカチカしてきたのだ。

自分の家のいたるところにストライプ柄が配置されている。そして一番大きいストライプは西側の窓に掛けてあるストライプ柄カーテンなのだった。これはカラフルなカーテンなので、さすがに買う時に迷ったものだ。実際に派手な感じだが、「でも、こういうのも差し色になっていいわね」と、部屋に掛けたあとでよしとした。

何故か私は白いシンプルな壁に囲まれて暮らしているつもりでいたのだ。

よくよく見たらストライプだらけで構成されている私の部屋の中。

いつの間に!

うーーーーむ。私がしたのだが・・・。

何年か前、楳図かずお先生の赤と白の「まことちゃんハウス」が景観を損ねるということで話題になっていた。あの時は、派手な家だなぁと笑っていたのだったが・・。

外観こそ普通。しかし一歩中に入れば、私の家も結構笑えるカラフルストライプハウスなのであった。


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2010年02月11日

今日の夕飯は湯豆腐にしようと、カセットコンロセットを部屋に持って来たのだ。

私はこのカセットコンロがちょっと怖い。と、いうのもボンベを上手くつけられないことがあって、「シュー!」と音を立ててガスが漏れたり、あとはやはり一人でわざわざ火を起こすということ自体に緊張をするのだ。

その私の緊張感が犬に伝わるからなのだろうか。

ダンボは私がカセットコンロを部屋に持って来ると、いつからかエラい勢いで吠えるようになったのだ。

まず机にコンロを置く。

すると、それを発見したダンボが慌てて飛んで来る。

そして激しく吠える。

のだが、犬語なのでやっぱりそれはどういうつもりなのかはわからないのだ。

だがわからないなりに、犬語を雰囲気で訳してみた。

まず、机にコンロを置く。

「ワンワンワワ!」
(またコンロやるつもりなんか!)

「ワワワワワン!」
(もうやめとけって!)

「ワンワンワン!」
(爆発すんで!)

カセットボンベをドキドキしつつ装着。

「ワンワワワワワン!」
(だからあぶない!って)

カチっ。

装着出来ると私もだいぶホっとする。

次のドキドキが、点火なのだ。これが何回か空振りをしたあとで「ぶおぉおおお!」と大きな音を立てて一瞬強火が上がるので、多分ダンボはこれを恐れているんだろう。

「ワワワワ!」
(危険だからやめろ!)

というか、私に飛びかかって暴れるので、私の手元が狂ってそっちの方が危ない。

カチっ。

”ぶぉおおおお!”

ホっ。セーフ。

何故かしらいつも無事に点くと「助かった!」と安心している。

それがやはり犬にはわかるんだろう。さんざん吠えついていたダンボは、不思議なのだが点火が終わると吠えるのをピタっとやめる。そしておとなしくまた元の場所でくつろぎ始めるのだった。

カセットコンロを使う時は、手に汗握る大仕事。バンジージャンプで飛び降りる時と同じぐらいの勇気で使用しているのである。

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2010年02月12日

去年から「右上の奥歯の抜歯をしましょう」と言われていたのだ。

抜くとなったら早く抜いてしまいたかったが、抜歯にあたって飲んでいる薬のうちの一つを3ヶ月休薬しなければならなかったので、随分長く放置状態で時が来るのを待っていたのだった。

「はい、では麻酔をしますね」

上の歯は下に比べると抜きやすいのだと思う。

親知らずを4本抜いた時、下の2本は時間がかかった。特に片方は横に生えていたので1時間半ぐらいかかったような気がする。途中で先生が疲れて来ているのもわかったし、こんなに長く口を大きく開けていたらあごが外れちゃうかもしれないと心配になったぐらいだった。だが上の歯は両方共数分程度で抜けた。最初に「ミシミシ・・・」という音がすると、ちょっと怖くなったがどれぐらいかしたらスルっと抜けたようで、意外に抜歯って思ったより怖くなかった!という印象が上の歯に対してはあったのだ。

「はい、じゃ麻酔が効いて来たんで今から抜きますね」

あ〜ん。

<ミシミシ・・・>

あ、ミシミシが来た。

と、思ったら・・・。

「はい、終わり」

抜けた。

なんと、恐怖心に覆われるより早く、数秒で抜歯が終わっていた。

抜歯前は、私が飲んでいる薬で抜歯後に顎の骨が壊死した症例が報告されているからと、もしもの際の結構説明を受けていたので、まだ手放しでは喜べないものの・・・。

「抜いた歯は、要りますか?」

ダンボの乳歯を抜いた時は下さいと言ってもらってきたが、結構ですと言ってそれで帰ってきた。

たった数グラムの歯。

一体何キロあったんだろうと思う程、抜いたらとっても軽くなった。

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2010年02月13日

「へぃ、いらっしゃいらっしゃい〜」

「大根安いよ〜、奥さんキュウリいかが〜」

・・・・で、あったり。

「え、しゅっぱ〜つ」

「え、進行〜〜〜」

・・・で、あったり。

「6階、婦人服、フォーマルウエアのフロアでございます」

・・・で、あったり。

その職業ならではの声色というのがある。

それはそれでいいのだが・・・。

本日、地下鉄のホームで電車を待っていたら「車掌さん声」で、アナウンスが流れた。しかしこれがちょっとした長文で、そうすると全く何を言っているのかが聞き取れなかったのだった。

<え、何て言ったの?>

日本語ではない雰囲気に聞こえる。

繰り返し「車掌さん声」は同じ内容をアナウンスしたが、2度目も文章を聞き取ることが出来なかった。

多分、この人も仕事が終われば普通のしゃべり方をするのだろうが、周波数が変わると文章というのは通常の伝わり方とは違って来るのかもしれない。

再度、アナウンスが流れたがついにわからなかった。

3回聞いてわからないとは・・・。

<外国人がトーキョーにやって来て、地下鉄を待っている時って、こんな風に聞こえるんだろうな。>

今日、私は地下鉄の駅のホームで思わぬ外国人になったのであった。

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2010年02月14日

バレンタインデー。

チョコレートで変わった思い出があるのは、中学生の時のことだ。

私は中学生の頃、電車に乗って4駅先にある茨木の学習塾に通っていた。我が家は買い食い禁止、でも時々近くのお菓子屋さんでお菓子をこっそり買って食べられるのがこの塾の日だったのだ。

しかし、お小遣いがなくおやつが買えない時だってある。

その日、塾に行くのに電車に乗ると、前の席に小さな男の子がお母さんと一緒に座っていた。その子供がチョコレートを食べていたのだ。確かハイクラウンチョコレートというやつだった。

美味しそうにチョコを食べる男の子。

いいなぁ。
私も食べたい。

しばらく物欲しそうに見つめていたのだったが・・・。

ふとそこで思いついたのは何故かしら、チョコレートの味を自分も想像しようということだった。中学生のフツーの女子にしては変わった思考だと思う。しかし、私がチョコレートを食べる術はもうそれしかなかったので、電車に乗っているその4駅区間、私はチョコレートの味だけを思い続けることにしたのだった。

どれぐらいか時間が経った。

すると・・・・

あらま、不思議。

ある瞬間を境にチョコレートの味が口の中にしてきたのだった。

「美味しい!」

その時に私の口の中には確かにハイクラウンチョコレートがあった。ミルク味かセミスイートかは定かではなかったが、すんごく感激した。

トライしたのがその一度だけだったということもあるだろうが、念力でチョコレート味を呼び起こしたのはその一度だけだ。

今は食べたくなったらすぐに買えるだけの財力を持っている。

おかげで想像力がなくなった。

お金を持つと研ぎすまされた感覚が鈍くなる。

私の経験した話なのだ。

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2010年02月15日

裏の家との境に取り付けられた大きなベニヤ板は、まだ今も付いたままだ。

管理会社の人に電話をしたのが先週の日曜日。

「今日はちょっと無理なんですけれど、近々そちらに一度伺いますんで」と、その時に担当の女性は言っていたが、「近々」ってどれぐらいのことを指すのだろう。もしかしたら忘れちゃったんだろうか。

電話を掛けてみたら、この話は社内では他に知っている人が居ない様子。

「えっと、どのようなご用件で・・・?」

今日は担当の人がお休みらしい。社内ではこの話を知っている人が居ないらしく、また成り行き上ベニヤ板の説明を最初からしたが、なかなか説明がしにくい話なのだ。

「は?ベニヤ、板、ですか?」

「それが、どのようについているわけでしょうか?」

面倒臭いので見に来て下さいよ。もう。

はぁ〜〜〜っ。

電話を切ってまた窓から覗いてみる。ベニヤ板の下側は何本も釘で打ち付けられていて、更にガムテープで固定されていたようだ。が、経年による傷みでガムテープははがれてブラーンとぶら下がっている。

私だけがこの謎のベニヤと向き合っている。

そう思ったら急に腹が立って来たのだ。

だいたい、誰が付けたのか知らないが大家さんでない人がこの敷地に勝手に入ってきて、畳二畳分のベニヤ板を打ち付けて行ったことには間違いない。だが、中途半端な日曜大工のおかげで壊れて私ん家の壁に当たっているのだ。それを犯人は知らずに過ごしている。というか、もうベニヤの存在すらすっかり忘れているんではなかろうか。

近々っていつですか。

辞書で調べたら「近い将来」と書いてあった。

紛らわしい。

怒りのエネルギーで、もういっそのこと自分でバリバリっとはがそうか。

ところで、はがしたら誰がこれを捨てるの。

粗大ゴミの予約を区にし、コンビニに粗大ゴミシールを買いに行って、玄関の所に出すのも私じゃないか。

勝手に人の家の敷地に物を建ててはいけないと思う。

思うのだが、私も犯人も近所の人も法律に詳しくない人間ばかりなので、これこのように謎の建造物が今も敷地内にそびえたっているのである。

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2010年02月16日

ピンポ〜ン。

昼過ぎにチャイムが鳴ったので、出ると管理会社の担当の女性だった。

「こんにちは、どうも〜」

多分、今日出勤してきたら電話があったわよと同僚に言われて来たんだろう。ベニヤ板の件で参りましたと言って、斜め裏の家に行って事情を知っているかどうか聞いて来ると言いすぐに行ってくれた。

しばらくして、またチャイムが鳴った。

「ベニヤ板、やっぱりあそこのお宅の方がつけられていました」

管理会社の女性が言うには、前にこの部屋に住んでいた人が一日中換気扇を回していて、その音がうるさくて立てたらしい。「今度の人はそうでもなさそうだから取ってもいいですよ」と了解を得て来たと言うのだが、私はちょこっとそれにカチンと来た。

勝手に他人の敷地に入って、人の敷地に何かを取り付けておいて、それが壊れて私ん家の壁を風にあおられては叩いているというのに、「取ってあげてもいいですよ」という上から目線ってどうなのだ。だいたいここん家は敷地目一杯に家を立てて更に継ぎ足して3階建てに仕上がっている。自分家を隣家ギリギリまで広げたら隣りと至近距離になることはわかっているはずなのだ。

他人の敷地にまで侵入してくるなんて。

お宅は戦国武将か。

「数日以内には取って下さるみたいですよ」

と、言い残して管理会社の女性は帰って行った。

しばらくすると・・・・。

バリバリ!ガリガリ!ドスン!

ベニヤはがし隊がやって来てバリバリと音を大げさに立てていた。怒っているようにはがしているのがわかったが、相当ガッチリ取り付けていたようで、はずすのも結構苦戦している様子だった。

バリバリ!ドンドンドスン!

外に居るのは多分おばちゃんと思われる。

ちっとも私が小さくなる必要はなく、私だって相当怒っていたのだが、外は嵐がやってきたのかと思うほどの荒れ模様。動物のカンで「この武将とは戦ったら負ける」と察知し、それからはというもの、音を立てずに部屋の中でしずか〜〜に嵐が過ぎるのを待ったのであった。

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2010年02月17日

裏の家との境にあったベニヤ板を外してもらったことで、家の壁を叩く音からは解放された。

しかし、同時に何故そのベニヤが立っていたかの理由を知ることとなったのだ。

<前に住んでいた人が一日中換気扇を回していてうるさかったから>

と、いうことはベニヤ板の仕切りがなくなったことで、今度は「裏の家の換気扇の音の被害にまた遭うってことね」と、警戒をされているということなのだ。換気扇を回す音ってそんなに深刻な被害を与えているんだろうか。ちょこっと外を見てみたが、私には特に気に障る音には聞こえなかった。

だがこれからは換気扇を使ったら忘れずに消すことに神経を使うのだ。今度は私ん家がクレームを受ける番ってことになる。

そう言えば実家の住宅街の中に2軒ほど、変わった家があった。2軒共、その家の人が「誰かが家の中を覗いている」と言って鉄条網を家の周りのブロック塀につけていたっけ。犬の散歩をしながら、「すごいバリケードだなぁ」と思って目が行ったので、鉄条網をつけたあとの方が実際には人は覗いていたんじゃなかろうか。

東京でも、中野だったかどこだったか忘れたが、いつもと違う道を通った時にそこもまた鉄条網が張り巡らされている民家があって、なんだか前を通った時に逆にこっちが窮屈になったのだ。

数年前に誰も侵入出来ないように鉄条網を張り巡らせていた家から、家人がかつて殺した女性を家の縁の下に隠していたことが発覚してニュースで話題になった。

もしかしたらあの家だったかもしれない。

なんだか物騒。

私は本当は垣根のない家に住みたい。

道路から花壇や芝生につながる家に住むのは、難しい世の中なのだ。

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2010年02月18日

2月18日はエアメールの日なのだそうだ。

エアメールで思い出したが、私は中学生の時にアメリカの女の子と文通をしていたことがあったのだ。

きっかけは中学校のクラスの女の子、その子がアメリカの同い年ぐらいの女の子と英語で文通をしているのをある日知ったのだった。彼女は私に映画雑誌「ロードショー」と「スクリーン」を教えてくれた子で、学校の帰り道に映画の話をよくしていたが、どういういきさつで文通相手が出来たのかわからないが、「私も文通したい!」と頼んだら、彼女のツテでそれから割とすぐにアメリカに住む女の子から手紙が届いたのだった。

当時の手紙は自宅を探せば出て来るかもしれない。金髪の色の白い女の子で、写真が入っていたのを覚えている。実際の英語圏の人の書く英語の文字は、学校で習う筆記体の文体とは随分かけ離れていて、独特の崩れた丸い文字だった。

内容は全て英語。私も多分英語で手紙を頑張って書いたのだろうが、もらう手紙の英文は私には難しく、どういうことが書いてある手紙なのかは今ひとつわからなかったのだ。

結局3ヶ月から半年ぐらいで文通は自然消滅して終わったが、それでもエアメールが自宅に届いたり、郵便局に自分の書いた手紙を出す時にはワクワクした。

<切手、これで足りるのかなぁ>

英語もしゃべれない私が何の英文を書いたのか、もし見るとこが出来るのなら見てみたいものだ。

薄紙の便せんは大人の手触りがした。

「英語で文通だなんて、無理無理!!」

今の私ならそう言っていそうだ。

<私もやってみたい>だけで夢が叶う、思春期は、私もはちきれんばかりの好奇心のかたまりだった。

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2010年02月19日

犬のしつけの本には、「粗相をしたら、その場で叱るのはいいが、時間が経ったら叱ってはいけません」と書いてある。理由は、あとで叱ってもその時には犬は忘れてしまっているからなのだそうだ。

だけど、そうなるとちょっとだけ腑に落ちない部分がある。

というのは、ウチの犬は私の留守中にゴミ箱を荒らしたら私が家に帰って来た時に、それまで寝ていた布団の中から飛び出てきてベッドの下に逃げることがあるからだ。それは私がゴミだらけになった部屋を見る直前のことなので、私のちょっとした怒りが伝わって、ということではない。

私の居ない時に、ゴミ箱をあさり・・・・。

犬は犬なりに考える。

<ヤバイかも。これじゃ叱られるなぁ>

でもゴミを元通りに出来ないので、まぁとりあえずくつろいで過ごしている。

どれぐらいか経って、そこに私が家に帰って来る。

<まずい!帰ってきたぞ>

何もしていない時は、呼んでも布団の中から出て来ないのに、この時ばかりは私が部屋のドアを開けた瞬間に逃げ込む後ろ姿が見えるので、<何かやったのね>と私は理解する。

なので私は、粗相をしたことを実は犬は覚えているんじゃないかと思っているのだ。

<粗相をしても、時間が経ったら忘れたフリをしよう>と、犬という生き物が一斉に取り決めをしていて、人間達をうまくだましているだけなんじゃないかと思うのだ。

家を空けていて帰りが少し遅くなった時に、嫌みのようにエサ箱の中にうま〜くおしっこをしてあるのは何故。

ねぇ、変だよね。ダンボちゃん。

可愛い表情を作って首をかしげて見上げてもだめ。

お前は本当はもうちょっと頭がいいんですよね。

<今日って、もうご飯あげたっけ?>

私が思い出せないでいる時に、必ず「もらってないよ!」「おなかペコペコだよ!」とアピールをする。

しつけ本に書かれているより、犬はもっと計算高くて記憶力がいいのである。

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2010年02月20日

吉祥寺にアクセサリーのパーツを買いに行った。

吉祥寺はこういうパーツ類のお店が充実しているのだ。駅前にはユザワヤビルがあり、毛糸や生地、美術用品やクラフトグッズ、アクセサリーのパーツなどはここに行けば揃う。更にアクセサリーのパーツ店は数軒あり、ユザワヤに置いていない商品で可愛らしいものやセンスのいいものが手に入る。生地も人気の店があるので、電化製品が秋葉なら手芸用品は「吉祥寺」ではないかと私は思っている。

今日行ったのはコットンハウスという店で、店舗自体はそれほど大きくはないがバイクや自転車が止められ、センスのいい品をゆっくり見られるという利点があるので、最近はよくここに来ているのだ。

アクセサリーのパーツをさんざん迷ってようやく決めた後に、向かい側にある生地館に行ってみた。土曜日は特に人が多く、今日も手作り好きの女性達がたくさんやってきている。

たくさんの種類があるが、気に入っているのははぎれコーナーを設けて、いろんな種類の生地を並べている場所だ。ここだと簡単に生地を合わせて、どの柄とどの柄がいい組み合わせかのシミュレーションが簡単に出来る。

今日ははぎれをいくつか買って、家に帰って早速簡単な小さいクッションカバーを作った。

kusshon.jpg

足踏みミシンが主流だった頃には、「柄」と「柄」を合わせるのはあり得ないことだった。牛乳にご飯をかけて食べるぐらいの組み合わせだったのだが・・・・。今は雑貨屋さんでも派手な柄と柄を合わせた雑貨があたりまえのように並ぶようになった。

ちょこっとした物を作るのが楽しい。

ほっこりした土曜日だった。

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2010年02月21日

ミモザの花が咲く頃となった。

住宅街を走っていると、敷地にミモザの木を植えている家がたまにあり、丁度今黄色い房の花が咲き出したみたいで目にするようになった。

ミモザが咲いて、次はユキヤナギが咲き、沈丁花の香りがしてきたなと思ったら桜が咲く。すると一斉に春の花達が勢いを増してこぼれるように株を広げて咲き出すのだ。

日曜日は電車もラッシュのない少しのどかな空間となる。

電車のラッシュはキツいけれど、花のラッシュは圧巻だ。

また明日から日常が動き出すから、日曜日は栄養を蓄える日。

両手を広げて、花のように咲きたいな。

日曜日は地面の下で根を張って。

私達も春を待っている。

蕾が花になるのを楽しみにして。

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2010年02月22日

駅前に買い物に行った。

以前は駅前の一番いい場所に日用品やDIYなどを扱う大きな店舗があったが、そこが閉店となってから随分経つ。ただでさえこじんまりとした駅前なのに、不便になっちゃったなぁと思っていたら、この間コンビニがなくなっていた。駅前にはコンビニが2軒あったが、方角の違う位置にあったのでどちらもお客さんはいつも多く入っていたというのに・・・・。

コンビニがなくなると、他の店舗が閉店するより一層なんだか町が寂れた感じがする。

どんどん不便になっていく駅前。

・・・・と、思っていたら。

今日そのコンビニのあった場所に、次の店舗が入るのが決まったようで工事をしていた。

こんな時、私はわけもなく嬉しくなる。転校生がやって来る時に抱いたあのワクワク感だ。

どんなお店が出来るのかしら。

看板だけが設置されていたので見てみたら「KALDI COFFEE FARM」とあった。

カルディコーヒーファーム?

<きゃ~、嬉しい!>

意外や意外。ここはチェーン展開をしている店で大好きな店の一つなのだ。「コーヒーファーム」という名前がついているとおりのコーヒー専門店なのだが、輸入食料品などの品揃えが豊富なので、コーヒー豆店というより私は輸入食料品店という認識をしている。近くのスーパーには置いていないお菓子や食料が格安で手に入るので、買い物に行った先でここを見つけたらフラっと入っては何かしら買っていたのだが、まさか近所に出来るとは思ってもいなかったのだ。

<早く出来ないかしら>

ワクワクワクワク。

何になるわけでもないが、嬉しかったのでバイクに乗ってもう一度前を通ってみた。

可愛いパッケージのお菓子達が、私の服の袖を引っ張って「ねぇ、連れて帰ってよ!」と誘う。

花の周りをブンブン飛ぶ蜂のように、私はバイクでブンブンとこの内装中の店舗の周りを回った。

ぶんぶんぶん〜、ハチがとぶ〜。

そうよね。
嬉しかったら何度もそこに行くわよね。

蜂の喜びが今日はちょっとわかった気がしたのであった。

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2010年02月23日

お昼のランチに日帰りバスツアーに温泉宿の食事に・・・・。

「食べ放題」が売りになっているイベントって結構多いのだ。

私は残念なことに、身体が「食べ放題」仕様になっていないようで、いわゆる「元が取れない」クチなのだ。私は普段、別に少食なわけでもない。お腹がペコペコでこういう場所に行くと最初は「よ〜し、食べるぞ〜〜」と燃えるのだが、大抵はグループの中で一番最初に「もうお腹いっぱいだわ・・・」とギブアップする。で、普段さほど大食いでもない人が横で「私、まだ行けるわ〜」と余裕で食べていたりするのだ。

食べ放題の日だけ、食べ放題用の身体になれるってある意味すごい。

でもまぁこれは徹夜が出来る体質の人と、出来ない体質の人との違いみたいなものなのかもしれない。食べ放題が出来る体質と出来ない体質というのが、やっぱりあるのだと思う。

まぁ、でもランチバイキングが一番これらの「食べ放題」の中でもバランスが良さそうだ。ケーキバイキングになると、私の場合頑張って5個なんじゃないだろうか。小さいケーキだったら入るという訳じゃなく、あれは私の胃袋だったら味の違いで換算されて行く。大きさじゃないのだ。でももっと食べられなさそうなのが、イチゴや梨などの果物の食べ放題だろう。

お腹がふくれるわけじゃないのに、身体が冷えてもう要らないと言う。イチゴ好きの私だが、家で一パックを食べ切ったことはまだ一度もなく、イチゴの食べ放題となればやっぱり5個ぐらいでお腹としては満足になるので、あとは修行気分で口に入れることになるのだ。

遠足でバスに乗っただけで気分が悪くなっていた子供も居たのに、今ははちきれんばかりに食べてもバス酔いしない人達がいっぱいいるということなのだ。

食べ放題体質が羨ましい。

食べ放題で何を味わう?

「元を取る」快感を味わえるのである。

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2010年02月24日

午前中の番組で掃除機の通販のコーナーをやっていた。

通販の番組は、出演者が商品を紹介をしたり時には一般の人が出て来たりする。今日は一般の人が登場し、そのお宅で新しい掃除機の効果を実際に確かめてみるという形で、番組は進んで行ったのであった。

まず一般のお宅の、そこにお住まいのご婦人が画面に出て来る。お家も素敵でご婦人も素敵な奥様、最初はお家での掃除についてインタビューに答えたりしていた。

なんとなく品のいい感じで会話はされていたのだが・・・。

インタビュアーって恐ろしい。

掃除機の紹介なので、掃除機の威力を伝えなければならないのはわかってはいるが、「それでは、こちらのお宅の今お掃除をされたお部屋の中を計測してみましょう」と言って、その後急に態度を豹変させたのだった。

「ご覧下さい!」

「ダニの死骸が160も!」

声がワントーン上がって

「そしてカビの胞子が、なんと42000!」

おえっ。

42000という数字がおぞましい。

「それにそれに、昆虫の死骸までありました!」

こちらのお宅が不快に思うというより、仕事とは言え他人の家の中の汚さを大げさにさも不潔そうに言ってのける出演者の女性の方が私はよっぽど不快なのだ。他人の家でなく自分の家を計測して今の発言をした方が、うんと表情に焦りが出て役目を果たせたと思うのだが・・・。

奥様はムっとする表情もせず、新しい掃除機を使って笑顔になっていた。

奥様も奥様役のお芝居をしただけのタレントさんなのかもしれないが、私はこの通販の番組の中で聞く「ワントーン高い声」がとても嘘くさくてイヤなのだ。このバージョンしかないのかと思うほど、通販会社はみな同じビックリ加減で商品のすごさをアピールする。

まぁ、しょうがないんだろうか。

昔、ラジオの番組でスポンサーがついたコーナーで出された食べ物を試食した際にオンエアで「なんか・・・変な味!」と言ったら、ものすごい焦ってプロデューサーさんがバツマークを私に出していたっけ。

それにしても通販の番組は変。

出演者の反応やキャラクター全てが、私の日常にある人間関係にはない独特の嘘くさい空気感がある。

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2010年02月25日

夕方のニュースによると、さっき関東地方に春一番が吹いたのだそうだ。

さっきまで外に居たのに、丁度春一番が吹いた時刻に私は家に戻ってきたんだろう。

その年最初に吹く強い南風。

「春一番」ってなんだか素敵なネーミングだなぁ。

そう思っていたら、語源は1800年代に起こった転覆事故から来ているのだそうだ。壱岐で漁をしていた船が強風にあおられて転覆し53名の方が亡くなった。それを境に地元の人達がこの強い南風を「春一」「春一番」と呼ぶようになり、それがだんだん日本各地に広がって行ったという説が強いらしい。

私の暮らしの中では、春一番は春を連れてくる季節の風という存在だったが、海や雪の多い場所では強風で事故が起きたりする怖い存在のもののようで、東京でも竜巻が発生して過去に電車が脱線したことがあるのだそうだ。

あたたかくなったと思ったら、またとても寒い日に戻る。

本当の春がやって来るまでは、こういう揺り戻しが激しくなる。

北風と太陽のお話のように、寒いのと暑いのに試されて、その向こうに春がある。

冬の次は春じゃなくて、ちょこっと試される期間があるってことだ。

すんなり春は来てくれない。季節も私達の毎日にも。

でもきっとその向こうには春がある。

襟を立てて、足元をすくわれないように。

お互い歩いて行こう。声を掛け合って。

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2010年02月26日

ダンボは眠っている時、たまに夢を見ている。

寝言で吠えているからだ。

寝ている時に吠える時は、実際の吠える声とちょっと違う。本人はワンワンといつものように吠えているんだろうが、そばで見ていると喉の奥でワンワン!と吠えているだけでちっともうるさくはない。ただダンボ自身は目一杯吠えているので、身体ごと寝ながら小さく跳ねているのだった。

多分、家に居る夢なんだろう。

ダンボが吠えるのは家の中に居る時だけ。ネコの鈴を音を聞いたか、チャイムが鳴ったか、私が出かける時なのかのどれかで、寝言吠えは放っておいたら1〜2分はワンワンやっているので一体今は何の夢を見ているんだろう?と、可笑しくなってくるのだった。

去年の今頃のダンボは肝臓の数値がひどく悪くなっていて、先生の方からもあまりいい状況を聞かされてはいなかったので家の中が暗かった。その頃の私は丁度「ハコイヌ」の音楽を毎日のようにやっていた時で、犬のお話の映像に音楽をつける作業は個人的にはいろいろな想いが湧いてしまい、途中で泣けてきて進めない時間が何度もあった。

昨日、ダンボは7歳のお誕生日を迎えた。

もう若い犬でなく、これからシニア犬になるあたりの年齢になった。

ダンボが居てくれるから、きっと私の家の中はあたたかく明るいものになっているのだと思う。

ヒーターをつけたら、ピョーンと飛び出てきてヒーターの前を陣取る。キッチンで料理をしていたら、落とし物を狙って足元にウロウロとまとわりつく。我が家では私が落としたものを拾ってくれたらオヤツをあげるという約束があるので、何か床にうっかり物を落としたら、その時もピョーンと飛んで来る。ワンワンと吠えまくり、私に飛びついてきたり、遊ぼうよと誘ってきたり。決して私の為に何かをしてあげている意識はなく、自分の好きにやっているそれがダンボという同居人だ。

ワンワン吠えている夢を見ている時、私は少し幸せな気分になる。

それは夢の中で、ダンボが日常の自分の居場所に居るからだ。

夢の中と現実がリンクしているのがいい。

ダンボ、目を覚ましてもダンボの大好きな家に居るよ。

黒目の大きな瞳でいつも私を見上げている。

一緒に暮らせる幸せを日々味わっている。

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2010年02月27日

つるバラの誘引をした。つるバラは名前の通り、つる性のバラのことなのでオベリスクというドーム状の柱やアーチや壁に這わせないといけないのだが、これをする作業が真冬の12月〜2月までの時期なのだ。この時期のバラの茎は曲げても折れることがないので、春に新芽が伸びてくるのに合わせて茎を留め直すのがベストとされている。

去年買ったつるバラで「ポールズヒマラヤンムスク」という種類があり、これが茎が8メートルぐらいの長さにまでなるものなので、咲いた時にはすごく綺麗なのだがこの8メートルを壁に這わせるのがかなり大変な作業になる。

掃除しなくちゃなぁと思いながら先延ばしにしているキッチンの換気扇と同じように、私はこのヒマラヤンムスクを12月から放ったまま今日まで来てしまった。春になると茎が元気になるので、その頃になって誘引をすると今度はポキっと折れてしまう。カレンダーを見たら、個人的には2月はもう今日しかこれをやれる日はないぞと思い、脚立を玄関に運んで来たのだった。

壁のボードに針金の渡してそこに茎を這わせて、要所要所留める。

背が低く手が届かない所があり、本当ならもっと二階近くにまで茎を伸ばして行けたらよかったが、まぁそれはセルフでやるからには仕方がない。

が、途中

「ああ〜〜っ」

と、トゲつきの枝が顔に降って来たり、

「いたっ!」

トゲが刺さったり、

「うわ〜〜」

脚立から落ちそうになったり・・・

この間蛍光灯を替える時も思ったが、やっぱり結婚していたらよかった。

しかし。

私のプチ「結婚していたらよかった病」は一過性。

やった!完成!

出来映えはともかく、無事つるバラの茎を玄関の上の方にまで誘導することが出来たのだ。

<やったわ>

<一人で出来た>

しばらく感慨にふけって、玄関の扉の上辺りを見つめていた。

<5月になったら、ここに葉っぱがいっぱいついて>

<白い桜の花のようなバラがいっぱい咲くんだわ>

<今は何もないけれど>

<うふふ>

心の中はウキウキだったのだが、端から見たらそうは映らないのだろう。お向かいのご婦人が丁度家に帰って来たのだが、「どうしたの!」と声をかけられた。

「猫?」

「何か居るの?」

ハっと我に返ると、私は怖い顔で棒を持ち仁王立ちで二階の屋根を見ている風にしか見えない様子であったのが自分でもわかった。

「いえ、バラが」
「えっと、バラを」

バラは今は葉っぱも何も出ていないただの枯れ木にしか見えない様子なので、信じてはもらえなかっただろう。これから咲くであろうバラに心を奪われて幸せに浸っていたのだが・・・・。

そう言えば、私が子供の頃母もバラにやけに凝っていた。

門を上がった所にバラのアーチを組み立てていたっけ。

私はよくトゲで洋服を引っ張られて、バラはあまり好きじゃなかったのだが、その母と今私は丁度同じ位の年になった。

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2010年02月28日

もうオリンピックも終わっちゃうなぁと思っていたら、今日は東京マラソン2010が開催された。

いつの間にかスポーツは自分がやるより観ることの方が楽しくなった。マラソンも観るのが好きなスポーツの一つだ。東京マラソンは2007年から始まったまだ歴史の短いマラソン。だが、有名人が多く参加することやメディアの宣伝が大きいせいかすっかりメジャーな大会になった感じがする。

しかし誰でも無料で参加出来るのかなぁと思っていたが、参加費用が10000円もする。えーっ、タダじゃないの?しかも高額な参加費だ。

と、驚いていたら、今年は申込者最多で10キロマラソンなどの参加希望も含め合計31万人以上になったのだそうだ。フルマラソンは定員が3万数千人の枠に対し27万人の申し込みがあり追加枠を設けた程で、マラソン人口って自分が思っているよりうんと多いんだと驚いたのだった。

今日は画面からも外が寒いのがわかる。時折雪がチラついていて、見ているこっちも身体が冷えて来る。昔、冬の時期にマラソンの授業で学校の近くにあった変電所を一周したが、冷たい空気を吸ううちにどんどんお腹が痛くなっていったことを思い出す。

まぁ、そうは言ってもここで走るような人達は普段練習を積んでいる人達ばかりなので、身体の対応も作られているんだろう。

しかし、それでも個人的にマラソンを見ていていつも気になっていることがあるのだ。

それはゴールをした直後のこと。

みんなゴールをしたらいきなり足を止めている。

ず〜〜っと走っていたのが、ゴールの線を越えた途端に急に止まるというのは身体にとって大丈夫なんだろうか。だって私は体育の授業ではすぐに止まってはいけないと習ったのだ。ゴールを越えたら少し緩めて走ってその後に止まりなさいと先生は言っていて、それが今も私の中にはあるので、このマラソン観戦の時のゴール時の映像を見るとドキドキする。

上り坂があっても、雨が降ってきても、状況がどうかわろうと走り続けているのに、ゴール地点を境に終わり!

線一つ越えたら終わりだなんて、頭ではわかっているだろうがずっと働いていた足は特にキツい坂があるという感じもしないので、私が足になれば「あれれれれー?どうしたんですか?」とビックリするのだ。

理由なく急にフラれた感じがして、その後「何故?」に覆われそうだ。

マラソンは観戦していてデッドヒートの場面もドキドキする。

が、毎回コンスタントにドキドキするのは私の場合、ゴールの場面なのである。

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